loser(邦題:恋は負けない)ー(2000)

ありきたりな恋愛ストーリー……と思いきや、実はそうではない。大学に進学するため、田舎から大都会に引っ越す主人公。様々な喧騒やトラブルに巻き込まれながら、ある女性に恋をする。そんなありきたりのベッタベタ恋愛ストーリーに絡めてあるのは、奨学金を得て大学で学ぶということ。学生のうちに財布をやりくりすることの大変さである。授業で一定評価をとらないと、奨学金を継続できないという境遇におかれた主人公の立花今の日本における大学生の本分と、それを取り巻く環境に一石を投じることにはならないだろうか。

この映画の何気ないシーンに垣間見る資本主義の闇とでもいうべき課題を考えずにはいられない作品となった。かといって、私は共産主義ではないよw

まずはご覧あれ。

福島県のどこかに住んでいます。 震災後、幾多の出会いと別れを繰り返しながら何とか生きています。最近、震災直後のことを文字として残しておこうと考えました。あのとき決して報道されることのなかった真実の出来事を。 愛読書《about a boy》