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フクロウ(猛禽類)の扱い方5つのルール

ペットとして飼われることが増えているフクロウ(猛禽類)の安全な取り扱い方法を確認してみましょう。

1.フクロウ(猛禽)を乗せる場所はグローブをした手の上だけ

グローブ(革手袋)はあなたの手を猛禽類の鋭い爪から守るだけでなく、猛禽にとってつかまりやすくするために用います。素手に乗せてはいけない理由は、猛禽類は驚いた時など反射的に足をにぎりしめる習性があるからです。大型の猛禽類の握力はすさまじく、手に爪が貫通することもあります。

肩に乗せてはいけない理由は、首や耳などの急所を守るためです。
頭に乗せてはいけない理由は、顔と目を守るためです。肩や頭に止まる癖がついてしまった猛禽が着地し損ねた際、爪が目に入ることもあり得ます。

2. 一歩を踏み出す前に必ずリーシュをグローブのリングに結ぶ

転んだ拍子にリーシュが手から離れて猛禽が逃げてしまった事故がありました。どんなに短距離であったとしても、リーシュがグローブのリングに結ばれていない状態で歩いてはいけません。下の写真のように、ジェスはセーフティーポジションで持ち、リーシュはファルコナーズノットでグローブのリングに結び、あまったリーシュは小指にきちんと巻きつけておきます。リーシュが垂れていると、猛禽が暴れた拍子に翼をひっかけて怪我をするおそれがあるからです。

ファルコナーズノット9のコピー



ファルコナーズノットの結び方は、youtubeにたくさん掲載されています。見た目よりずっと簡単なので、練習して覚えてしまいましょう。

3. フクロウ(猛禽)同士を近寄らせない

グローブまたはパーチにつないでいても、猛禽類と猛禽類を近づけてはいけません。仲が良いように見えても、次の瞬間につかみ合いになることがあります。つかみ合いになれば、どちらかあるいは両方の死の可能性があります。猛禽類の足は思っているより伸びるので、充分な距離を取りましょう。不適切な係留方法は猛禽同士の事故やロストにつながります。ナスカン、カラビナは係留には使えません。ナスカンは猛禽が外し方を覚えたり、衝撃で開いてしまいます。カラビナは猛禽のくちばしや舌、足が挟まれば切断の可能性があります。

4. フクロウ(猛禽)がつかんでいるものを取り上げない

猛禽がつかんでいるものを無理に取り上げようとすれば、手をつかまれて怪我をしたり、猛禽の爪が抜ける可能性があります。つかまれて困るものは片付けておきましょう。タオルなどをおもちゃに与えていると、誤飲の可能性もあります。

5. フクロウ(猛禽)の体をつかんで持ち上げない

体をつかんで持ち上げることは、ほとんどの猛禽が嫌がります。これは、より大型の猛禽が背後からやって来て、わしづかみにされた後、食べられるということを本能的に恐れているからではないでしょうか。人になれたフクロウ(猛禽)なら、アンクレットの少し上、人間で言えばふくらはぎの部分にグローブをはめた手を軽く押し付けると、後ずさるようにグローブに乗ります。
なお、人になれていない猛禽をグローブに無理やり乗せるとますます嫌われます。

番外編 フクロウの据え回しについて

口を開け、のどをひくつかせているほど怯えているフクロウを無理に屋外に連れ出す必要はあまりないと思います。気温の高い日は熱中症の危険もあります。私のフクロウの場合、新鮮な空気と気分転換のためにまれに散歩させていますが、夜の静かな住宅街を10分程度歩くだけです。当たり前ですが、屋外に連れ出す前に、リーシュはグローブのリングに結びます。

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猛禽類の飼育、調教、鷹狩りをわかりやすく解説しました。
フクロウのフリーフライトについても記述があります。
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https://moukinbon.booth.pm/items/1934844

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