宇宙戦艦ヤマト2202 第4章 感想(ネタバレあり)

絶望の第3章の先へ。

第3章は観ながらにして茫然自失の状態だったので気付かなかったのだが、落ち着いて11話を見ると確かにこのあたりから台詞の断片化、クサさが目立つようになってきた。キャラクターが何を言いたいのかよく分からない場面が増えてきた。オーディオコメンタリーでも言われていたが、台詞自体が少ない。
顔の表情で全て察して欲しい、お互い見つめ合って以心伝心しているんだよって描写に、理屈が欲しい人は置いてけぼりになるのではないだろうか。

一方で何が起きているのか長い台詞でしっかり説明してくれる場面も目立つ。さらにその状態を打開する方法もしっかり説明してくれる。説明くさい不自然な台詞だ。これを「熱い」と感じる人には楽しめる内容だろう。私は冷めてしまった。

11話

デスラーはヤマトを倒すことに興味がない。「ヤマトなど何の意味もない」とさえ言った。デスラー自身がそのことを「大帝も知っている」と。つまり「私は屈辱を忘れん男だ」というのは嘘で、ヤマトを倒すフリをして彗星帝国から脱出したということだ。
ヤマトに興味を持っている描写はあるが、倒す対象とは考えていなさそうだ。

大帝はデスラーの考えを知っておきながら、なぜデスラーを行かせたのだろうか?メリットが無い。伏線は回収されていただろうか?忘れてしまった。

12話

ヴィオラで弾かれるサーベラーのテーマは良い。

南部「やはりここがガトランティスの本拠地」←この台詞だが、なぜ本拠地と分かるのか?そんな描写あっただろうか?
「自然現象ではない」「超重力をコントロールしているのか」この台詞だけでなぜガトランティスの本拠地と言えるのか?ここでもカットされた情報があるのだろうか?

12話も断片的な描写が多いので分かりにくいが、ここで桂木は大帝に疑念を持ったように思う。自分のことを唯一無二の存在と思っていたら、実は別のサーベラーが大帝の傍にいたためだ。「私を殺そうというのか!」という台詞は白サーベラーに向けられたものっぽいが、白色彗星つまり大帝が自分に害意を示していると桂木が考えるのに十分だろう。考えすぎだろうか?
桂木の考えは分かりにくい。表情を良く描いているので謎を残したいというより、心情を描いている重要な場面だとは思うが、とにかく分かりにくい。
その後の桂木の言動も混乱を誘う。相変わらずガトランティスっぽいことを言うので、特に心境に変化は無かったのだろうか、さっきの共鳴は何だったのかと疑問ばかり残って終わった。

キーマンが桂木を庇うシーン。ここも相変わらず無償の愛(キーマンの自己犠牲)と家族愛(大帝との疑似家族)がごちゃ混ぜにされており、何を言いたいのか分からない。

大帝は白サーベラーに図星をつかれて逆上。「違うー!!」「やめろー!!」となり、白サーベラーを絞殺。その前に「全員ここから出ていけー!!」と言っているあたり、恥ずかしいことをする自覚はあるんだろうね。本当に情けない男(?)だ。ガイレーンも呆れとったわ。ケツの穴小さいなぁ、チンコついとんのか?・・・付いてなかったわ

13話

いきなりハイペロン爆弾のオマージュ。

ゴーランド「やつは撃たん、撃てんのだ」←いやいや、撃ちまくってますやん。250万隻が壊滅してるやん。情報伝達が出来ていないのだろうか?

斉藤「あいつは約束してるんだよ」←いやいや、もう破りまくってますやん。これまで何発撃ったと思ってんねん。
ガトランティスに「戦って死ね」という価値観があるなら、逃がされた艦隊が粛清されることは容易に想像できる。ヤマトの代わりにデスラーがやってくれたけど、古代は相手を直接撃たなければ波動砲OKとかいうそういうノリなの?間接的に死んでも俺の責任じゃないと。だとしたら桂木の言う通り、古代はとんでもない偽善者だ。
レギオネル・カノーネの時も「誰も死なない」と確信があったから撃ったのか?どんな舐めプだよ。冷めるわー。

波動砲の描写やキーマンの「ダメだ」以下はかっこよかったが、波動砲の何が禁忌とされているのか曖昧で、古代の涙にいまいち共感できなかった。これまでも波動砲を使わないで色々と殺してきたろう。波動砲を相手に直接撃つのがダメという考えだとしたら、約束もクソもない。殺害の責任から逃げていただけの古代は本当にクズだと思う。

ノルとゴーランドの描写でガトランティスに愛(家族愛)があることが確定。「自分を愛することだから愛じゃない」みたいなこと言ってたけど、それは詭弁だよ。これでノルとゴーランドに愛が無かったと言える人がいたらちょっと引くわー。

14話

やわらか戦車、岩おとしによる大味な戦闘。まあそれほど気にすることでもない。

ザバイバルもよく分からん。斉藤の言う通り、「何だってんだ、馬鹿野郎」って気持ちになった。
予想するならザバイバルは「生きる喜び」を求めていた、つまり刺激を求めていた一方で、死を恐れていないため、満足して死んでいったってくらい?
いや、やっぱ良く分からんわ。

5/10追記:おそらく斉藤が蘇生体であることが分かったのだろう。これ22話まで覚えてられるか?私は忘れていた。

あと岩盤の消え方に笑ってしまった。さすが真田さんということにしておこう。

テレサの話もよく分からん。何言ってんだこいつ。

「ヤマト、大いなる和」
テレサジョークは面白かったから許す。

この手の女の言うことをまともに聞いてはいけない。次章の内容になると思うが、そりゃデスラーもイラつくわ。未来は言えないとか言っておきながら、打ち勝つでしょうって言ってる。
まあいいや。テレサの言うことは真剣に考えず適当に聞き流すべきだろう。

まとめ

絶望の第3章に比べればかなりマシになったが、3章のような超展開が無かったため(?)、逆によく分からない描写が目立った気がする。評価を聞かれても「うーん」となる。よく分からんかった。

あとエンディングに新たなる旅立ちの名シーンを使うのはやめてくれーと思った。

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