毎日が映画日和だった

映画が好きと思ってやってみたけど…観漁ることに疲れ、本当は映画好きではなかったのでは?…

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映画が好きと思ってやってみたけど…観漁ることに疲れ、本当は映画好きではなかったのでは?という者のブログ

最近の記事

読めない手紙がわたしとドイツをつなぎとめる

アンナさんから、今日もドイツ語で手紙が届いた。 もう5年も会っていないのに、彼女は毎月手紙を送ってくれる。これが、なかなか解読不能なのだけど。 わたしは5年前、ドイツでアンナさんというわたしよりだいぶ年上の女性と一緒に住んでいた。 彼女はまるで年の離れた姉のような感じで、時折わたしに食事を作ってくれたり、旅行に連れていってくれた。(ネットのルームシェア仲間募集掲示板で知り合ったが、それ以上のあたたかさでわたしと暮らしてくれた。) 彼女はドイツ語に加えて、フランス語と英

    • 新神戸駅の向こう、緑の先、神戸。

      3月、花冷えの朝、人生初の神戸に行った。 わたしは九州に住んでいる。 だから、神戸は遠くない、寧ろ、ちょっと近い。 新幹線で行けばすぐだ。 でも、神戸とわたしとの距離は遠かった。 九州から新幹線で国内旅行といえば、京都、大阪、奈良へ。途中、新幹線で真っ暗闇の新神戸周辺。かろうじて見える、新神戸駅の緑の葉。 広島、岡山、四国へ行った際は、神戸まで辿り着く前に、さっさと新幹線を降りた。 東京行きの飛行機の中では 神戸を通り過ぎたことも分からない。 それ以前は、海外旅行

      • 憧れのドイツ生活はなく、そこにあったのは日々の暮らしの連続と優しいごはん

        無謀な私は何かを変えたくて、以前、ドイツに住んだ。 結局、今思えば何も変わらなかったかもしれない。 だって今の私は何をしているのか何がしたいのか、自分でもよく分からないし、実際あれほど好きだったドイツ語も、ここ1年くらい休止中というか勉強しても成果が見えていないし。 それでも私は確かにあのときドイツに居た。住んでいた。 貧乏だった私は、渡航後ひどい宿に下宿した。 トイレの電球は切れてたから暗闇で用を足していたし、大家は謎の宗教的メッセージと画像を私に大量に送りつけてくるよ

        • 料理嫌いが生きるためにミールキットで自炊する話

          先に言っておきますけど日記の最後にミールキットのクーポンコードを書いて利用を促したりはしませんのでご安心くださいませ。 私はとてつもなく料理が嫌いだ。 毎日外食したい。 お米も無洗米にしているが、もはや炊飯器のスイッチすら押したくもない。 でも、生きるために私は料理をする。健康に生きるために。 現在私は週5で自炊しており、週4でお弁当も作る。結構やってる。 言っておくが、料理が苦手な訳ではない。肉じゃがも作れるし、角煮も何でも来い。 魚は捌けないけど、煮つけは作れる。

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          キャンプ中は落としたチョコは食べるのに街のスタバでは躊躇する自分清潔基準

          先日、冬のデイキャンプに参加させてもらった。 友人たちと集まって、釣りや焚火、食事を作り、食べ、話し、自然の中で、大いに盛り上がった。 事件は起きた。 一通り食事を済ませたところで、スナックタイム。 スナック菓子を開けて、食べながら話をする。 あっ、チョコの一片を芝の上に落としてしまった。 『冬だし、虫もいないし、空気は澄んでいる』そんなことを考えるのに 1秒かかっただろうか。考えたのが先か、口に入れたのが先か。 私はささっと拾い上げ、「ふー」っと息を吹きかけ、食べてしま

          キャンプ中は落としたチョコは食べるのに街のスタバでは躊躇する自分清潔基準

          財布を忘れた日にスタバでラテを飲みながら自分を憂う

          今日の私は、現金がない。 キャッシュレス社会ではよくあることだが、 今日の私には、現金が必要だった。 今日は美術館へ行く予定だった。 (正確には入り口までは、行った。) 美術館の入り口でチケットを買うため、 財布を出そうとしたがカバンの中に、財布がなかった。 ※BGM:買い物しようと街まで出かけたら♪ 財布を♪ 忘れて♪ 陽気なサザエさん~♪) どうやら家に置いてきたようだ、 でも現代社会はキャッシュレス社会だ。 私は「あ、ではSuicaで支払いますね」と澄ました顔

          財布を忘れた日にスタバでラテを飲みながら自分を憂う

          蕎麦アレルギー、年末の憂鬱を乗り越える

          私は、蕎麦アレルギーだ。 初めて食べた日に覚えていることは、息が苦しかったことと、親の車の後部座席の天井だ。(車に寝せられて病院へ向かったのだろう。) それから我が家では『年越しそば』ならぬ『年越しうどん』を食べる文化に切り替わった。 蕎麦というのは厄介で(いや、蕎麦に罪はないので、言い直す) 食物アレルギーというのは厄介で、蕎麦アレルギーのせいで、 麺の蕎麦はもちろん、茹でたゆで汁、蕎麦茶、蕎麦饅頭、 蕎麦饅頭を蒸した湯気など、『蕎麦に関することなら何でもアリです!』

          蕎麦アレルギー、年末の憂鬱を乗り越える

          本厄、女36歳、厄払い代を寄付にまわしてすごした1年

          今年は最悪、本厄だった(正確に言うと現在、2022年度末まで本厄です。) 2022年の初め、親や知人、同級生らがしきりに厄払いしろと言ってきた。 正直、私には「厄」がよくわからなかった。 体の不調が出始める年齢の合図だよとかそういうのは知っているけど。 基本占いは信じないし、スピ的なものからは距離もおいている。 でも、否定したり、信じない訳ではない。 神社仏閣には行くし、墓参りもする。昔の人は尊敬に値するし、 決して罰当たりなことはしたくないとは思っている。 ある日、20

          本厄、女36歳、厄払い代を寄付にまわしてすごした1年

          クラウドワークスで得た18円は黄金の輝き

          仕事(アルバイト)を辞めた。 退職理由をご覧になりたい方はこちらをどうぞ(見なくても読めます) すぐに辞めてやる!という訳ではなかったのだが、もう無理だ…と思った翌日から体に支障がではじめ、出勤前に涙が止まらなくなり、リタイアすることとなった。 目がかすむ、目眩がする、耳鳴りがする、動悸がする…もう私の体は限界だったようである。(心療内科へ行き、適応障害と自律神経失調症と診断された話はまた。) 元々仲間も味方もいるような場所ではなかったので、諦めは簡単についたのだが、症

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          今月の給与は12万だったから転職しようと思う

          こんにちわ。毎日お仕事がんばりましょう。 いいえ、頑張れそうにないです。 今日、振り込まれた給与を見て驚愕した。 なんと…12万円だった。 (交通費含んでやっと13万円!!!) 私は、フルタイムのアルバイトで事務をしている。 一人事務なので、業務は多岐。 営業からの依頼を社内システムに登録したり、事務所内の庶務、 去年事務所が移転したときなんかはしっかり移転の対応なんかもやった。(やらされた) 先月は上期締めだったので、めちゃくちゃ忙しかったし営業からの依頼も多く、 私

          今月の給与は12万だったから転職しようと思う

          休み時間の呪縛

          さて、1年間私は何をしていたのだろうか。 映画ブログを始めたはずが、そんなに映画好きではなかったということだろう。 早々にリタイヤだ。 ということで、久々自由に書いてみようと思う。 私は、今とある企業の事務員をしている。 一人事務というやつである。 (営業数十名に対して私一人だけが事務職) 一見、「一人は気楽でいいね」「一人が好きな人には最高じゃん」と 思うかもしれないが、これがなかなか苦痛なのだ。 先に、私は一人好きだが、同時に社交的なタイプであることは記しておく。

          ノマドランド と わたしだけの、美しい景色たち

          自由で羨ましいとすら思えた、たくましい老人たちの映画。 こうするしかなかったのか、自ら選んだことなのか。 やめるのも、続けるのも、決めるのはすべて彼らであり、私たち観客ではない。 現在の基準で言えば(潤沢にお金があるわけではないので)貧しいのは確かなのかもしれないが、幸福なのか、不幸なのかは私たちには分からない。 「人生はいくつ、美しいものをみてきたかで決まる。」 「美しいものを、美しいと思えることが素晴らしい人である。」 ある日、私が、自身の境遇を恨んでいるときに、

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          2019シンガポールグランプリ備忘録

          シンガポールで初めてみたF1マシン、体験したF1という世界が最高だった。 背負うリュックにも汗がじっとりとつく国で、 道路に張りつきながら滑り走っていく、もはやクルマと呼べないような、 クルマのレース、F1というものを、初めて見たのを忘れない。 だから今日は、 #F1を語ろう タグで2019シンガポールグランプリの 思い出を語っておこうと思う。 でも、こちら映画ブログ、少し映画にまつわるエピソードを。 F1=映画と聞くとまっさきに『ラッシュ/プライドと友情』を思い出す。

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          砂の城 と、サルマンさんの教え

          この映画を観てて思い出した、私の最年長の友達、サルマンさん。 3年前、私は『ワーキングホリデービザ』という、なんとも毎日が 休暇気分になるような楽しい名前のビザでドイツに1年滞在した。 (実際は超ハードワークちょっとホリデーなビザだったけど、それはまた) ドイツ語が当時全く分からなかった私は、市のコミュニティセンターに通い、名詞に性別があり、動詞や形容詞が変化する未知のドイツ語を学ぶことにした。 最初はスペルの読み方も知らなかったから、もちろん初級クラス。 そこに

          砂の城 と、サルマンさんの教え