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【活動報告】日本カウンセリング協会2023年度第4回全国大会

日本家族カウンセリング協会は、家族カウンセリングを積極的に広める団体で、特に日本で数少ない家族支援の専門家「家族相談士」を養成しています。(私、宮本も家族相談士の資格を取得しましたが、体系立てて家族カウンセリングについて学ぶことができるのでオススメです。)

日本家族カウンセリング協会の全国大会が6月18日にオンラインで開催されました。

全国大会では、宮本が「医療現場における家族支援とその展望」というテーマで講演いたしました。また、協会員としても参加しましたので、その感想も共有させていただきます。

講演内容「医療現場における家族支援とその展望」

講演では、前半は医療現場での家族志向のケア・家族支援の概要と実際について事例を交えながらお話しし、後半は医療現場での支援者支援の活動例としてファミラボを紹介いたしました。

医療現場では家族と関わる機会は非常に多くあり、その技法の一つとして家族志向のケアという考え方があります。

家族志向のケアの源流は1980-1990年代に米国の家庭医と家族療法家のコラボレーションから生まれたので、家族志向のケアと家族カウンセリングはとても深い関係があります。

しかし、家族志向のケアの医療現場での実践や教育にはまだまだ限界があります。

その現場を少しでも変えたいという思いで、関心ある医師とファミラボを作りました。ファミラボで活動していると、家族カウンセリングの理論や技術に関心を持つ医師や医療者が非常に多いことを感じています。

そのため、家族相談士の専門性は医療現場で大いに役立つと考えられ、今後も臨床・教育面で協働できたらと思います。

そのような趣旨でお話しいたしました。

参加しての感想「居場所づくりの重要性」

現場の活動報告として、他に福祉現場の活動としてNPOの方の発表、教育現場の活動としてスクールカウンセラーの方の発表がありました。お話を聞きながら、それぞれ「居場所づくり」が上手で非常に勉強になりました。

それは、支援者を受ける側の居場所づくりだけでなく、「支援をする側の居場所づくり」ということも含めて。

家族相談は踏み込むことに時間も労力も関わるためか、支援者の中でも関わる・関わらないスタンスに差が生じやすいように思います。また、言語化も難しいため関わる人は不全感を感じやすいと思います。

そのため、家族相談を乗る人、それぞれの現場で孤軍奮闘している支援者も少なくないように感じます。支援者にも居場所が必要です。

医師でも同じで、家族までしっかりみようという医者は稀有でしょう。そして、そのような意識を持つ医師ほど困難な事例を多く抱えながらも、現場で悩みながら対応しているように思います。

ファミラボでは、そんな家族までしっかりみたいと思う医者の居場所としてあればいいなということを改めて思いました。

貴重な機会をくださった家族カウンセリング協会の皆様、本当にありがとうございました!

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文責:宮本侑達
編集:田中道徳

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