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第37回ファミカン東京(2024/1/24開催)

ファミカン東京(隔月水曜日)

心療内科医にしてアメリカで家族療法を学んできた聖路加国際病院心療内科の山田宇以担当のファミカン。都心の総合病院である聖路加国際病院にて、常に院内外からコンサルトの絶えない心療内科の主戦力としてそのスキルを惜しみなく共有されてきました。家族療法的観点にとどまらず、メンタルヘルスの問題や不定愁訴の対応、パーソナリティの評価、各種心理療法の活用など、”切っても切れない心と身体のみかた”も学ことができます。


今回のプレゼンターは、南砺家庭・地域医療センターの清水洋介先生です。重度認知症高齢者の介護をめぐる、子どものきょうだい葛藤がある事例でした。

ディスカッション
・長女のこだわりの強さ、言葉をそのまま受けとるコミュニケーション、これまでの生活歴からは、ASDの可能性もある。
・葛藤の背後に次女は両親を取られた、という不公平感があったとかもしれない。
・堅実的な原家族の中で、堅実的な道を歩んだ次女に対して、異質だが自由奔放に生きた長女に対する次女の反発もあるかもしれない。
・きょうだい間の遺産相続の葛藤について、背後の関係性の葛藤を扱うことはあっても、遺産については医療者としては専門外であることを伝える。専門家を知るなら紹介をする。

一番印象に残ったこと
姉の対応に違和感を持ちつつも、個人の特性の可能性は考えていなかった。次女についても、姉に対する感情をもう少し聴取しても良いと感じた。

今後、後見人も含めたやり取りが発生する可能性はあるが、長女との信頼関係を維持しつつ、対話を重ねて次女にも介護の参加の意思を確認したりしたい。


お読みいただき、ありがとうございました。

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プレゼンター&執筆:清水洋介(清水洋介)
編集:宮本侑達(ひまわりクリニック)田中道徳(岡山家庭医療センター)

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