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行きたくなる「がっこう」とは?

「こども専門家アカデミーin世田谷」に初参加しました。
子どもにかかわる多様な職種が、互いのことをよく知り、協働するためのプラットフォームという位置づけで、小児科医師の山口有紗先生が主催しているコミュニティ。
探そうと思えば、いろいろ素敵な場があるもんですね。。

私は、今回のテーマ「こども中心の『がっこう』再考」に興味を持ち、参加しました。

「校則がない学校」として朝日新聞で取り上げられたり、SNSで有名になった、世田谷区立桜丘中の西郷校長先生のご講演がプログラムの一つにあり、とても印象的だったので感想をシェアします。

「すべてのこどもたちが3年間楽しく過ごす学校」づくりを考え続けたら、変な学校ができてしまった…(笑)というところからお話ははじまりました。

キッカケは、映画「みんなの学校」を見て、感銘を受けたこと。

「みんなの学校」とは、
“不登校ゼロを目標とした学校作りを目指す大阪市立南住吉大空小学校(現・大阪市立大空小学校)を取材し、第68回文化庁芸術祭大賞などを受賞したドキュメンタリー。ごく普通の公立小学校でありながら特別支援教育の必要な児童も同じ教室で学び、互いの違いを理解し尊重し合う子供たちを育てる同校を追う(Yahoo!映画より)”

という内容で、教育に興味があればご覧になった方も多いのではないかと思います。(私は娘が不登校になってはじめて知りましたが、まだ見ることができていません……)

この大空小学校で育った子たちが、その後行きたいと思うような中学校を作りたいと、一念発起して改革に取り組んだそうです。

先日大空小の初代校長の木村先生が視察に来られて「この中学校は、大空小学校と同じだ!」とおっしゃったそう。
すごくないですか??? 大空小は新設だったのである意味やりやすかったと思いますが、桜丘中は既存の学校です。すでにあるものを変えるのに大きなパワーが要るのは想像に難くないでしょう。。

学校では、本来、すべての子どもたち一人ひとりに特別な配慮が必要であるが、特に特別な配慮が必要な子どもにとって過ごしやすい環境や分かりやすい授業は、すべての生徒にとってもすごしやすく・分かりやすいはずだ、という考えのもと、様々な工夫をしていると、たくさんの写真で見せてくれました。

また、これからは「才能開発教育」にもっと力をいれていくべき、ということもお話しされていました。日本は、全科目オールマイティにできることがよしとされるので、何か一つに秀でているいわゆる「gifted」の子はつぶれてしまう、と。
「みんな違って良い」をさらに進めて「みんな違う方が良い」だと。

いや、本当にそうだよな、、と。

その後、子ども中心の「がっこう」を作るために、自分にできることや力を貸してほしいことを話し合いました。
不登校を支えるNPOの方や保育士、学校の先生、普段は会社勤めだけど子どもの未来を考えたいお父さん、区議会議員…など様々な方が「こうなって『ほしい』」と人任せで終わることなく、自分たちの専門性や立場でできることを話し合う。という空間が、とても刺激的で心地よかったです。

私は「明るい不登校家庭(表現はまだこなれてませんが)」のコミュニティをつくろうと思っているのですが、「こういうこと一緒にやりましょうよ!」「ココ見てみればどうですか…?」などと早速何人かの方にお声がけいただきました。

ウチの娘は、今は学校に行かないことを選択し、彼女にあった環境を探しています。
が、本来公教育機関である学校が、桜丘中が目指すように「楽しくて誰もが行きたいところ」であれば、こんなにお金も時間もかかる苦労をしなくてよいわけです。

「学校なんて変わるわけない」と思ってましたが、他にも長野県にイエナプランをベースにした私立小学校も開設されましたし、千代田区の麹町中学校も注目されており、「学校は変われない」ことはない、ということが目に見えてきています。

私にできるのは、娘にあった学びのあり方を探しつつも、まずは自分が公立小の保護者の一人として「学校は変われる」ことを信じ、同じように思う身近な保護者を増やしていくことではないかな、と思っています。

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