ブダペスト世界陸上は猛暑を吹き飛ばすワクワクツール！

１９日から、ブダペスト世界陸上が始まります。

今大会は陸連関係者もとても期待出来る大会と宣伝しています。

　私も、東京大会マラソン優勝者の谷口選手やパリ大会２００メートル走３位の偉業を成し遂げた末續慎吾選手を思い出します。
陸上は、ヨーロッパではサッカーとともに最も人気のあるスポーツの一つです。
キングオブスポーツの名の通り、アスリートは強く美しさに溢れています。より早く、より高く、より遠くにと、走る、飛ぶ、投げる競技は、猛暑を吹き飛ばすワクワクツールになると期待ができます。

　大谷選手が世界最高のアスリートの一人と言われる所以は、まさしく、一人で投げる、走る、そして飛ぶ（野球では飛ばす・こじつけにあらず）ことをトップレベルで出来てしまうからでしょう。
　
　しかし、日本の陸上競技は、マイナーなスポーツ感があります。オリンピック、世界的な大会でのメダリストは限られた競技になります。

  又、上位入賞者の競技種目も決して多くはありません。競技人口、体格、体力面、プロ化の有無、専門性の指導者集数の改善、生活面を気にせず１０年間ぐらい安心して競技に没頭できる環境の有無などの課題はつきません。
　
　それでも、

私は「未来は変わる」と２つのことで感じています。

１、ルールの厳守

ブラペスト大会女子１００メートルハードルの選考において、６月に行われた日本選手権女子１００メートルハードルで１，２，３着の選手が選ばれました。

　日本記録保持者で大会参加標準記録を唯一突破している福部選手はもれました。日本選手権４着が選ばれなかった理由だそうです。

　もちろん、４選手の実力、最近の調子、ケガなどもは考慮されてはいるのでしょうが、良かった判断だと思います。

　というよりか、日本選手権３着までを優先するというルールが明確化されていれば、ただただ普通のことです。
私がなぜ良かったと思えたのか、
以前にマラソン種目での選考判断が頭に残っているからです。
それを思うと、昨今のMGC同様素晴らしい進歩ではないでしょうか。

　明確なルールが成立していますと、選手のモチベーションは爆上がりです。陸上界の活気、底上げにも希望が見えます。

　兎に角、世界レベルの大会選考では、明確なルールのもとで戦うことが、全体的な底上げになり、環境面で劣る選手でも、選考ルールのもとで全身全霊、気持ちよく努力ができます。その上で、潔く結果に従うことが出来ます。
　
　最近のスポーツ競技ではランキング、ポイント方式などが当たり前になり、大変複雑化しています。

　それだけに、結果が数字ではっきりわかる陸上や水泳では、「この大会で３着まで」と決定する。
　そのためにも「この大会」に出れるルールを明確化する。
そのことで１発屋も少なくなります。。（

２男子１００×４リレーだけにあらず！

上位入賞になじみの少ない、競技にメダルの期待がかかるからです。
　◆男子３，０００メートル障害（この種目は本当になじみが少ない）
　◆男子１１０メートルハードル（アジアまで広げると、始めてのオリンピックトラック種目金メダリストりゅう しょうさんはいますが）
　◆女子やり投げ（室伏広治さんに続け金メダルへ！）など、　猛暑を撃退する種目があります。今夏のダイヤモンドリーグからの日本選手が描くトラックは栄光の架橋です。

日水連は「アスリートファーストではない」という批判が続出！

では、明確な選考ルールが確立しているといわれる水泳競技の選手から、日水連は「アスリートファーストではない」という批判が、なぜ続出しているのでしょうか？

　アテネ、北京の金メダリスト（計４種目）北島康介さんが、リオ選考会で選ばれなかったことは大変残念でしたが、陸上競技もこれが必要と強く思わせる組織たったはずです？
　
　どんなに最良の策であっても、組織となると人が基本です。「腐敗は内部から」の象徴なのでしょうか？

　いずれにしても、腐ったならば、立て直せば良い事です。
スクラップしてビルドする。勿論、ここでも「未来は変わる」と期待が出来ます。
　それは、今回、選手の直接批判にバッシングが起こらないこと、報道が好意的に捉えていることです。
　
　以前にも女子選手が、選考の判断に異議申し立てをしたことがありました。
この時は、それまで続いていた暗黙ルールが変えられたことに対する抗議でした。
当時は大忖度暗黒時代でしたから、異議申し立て者の声が抹殺されました。しかし、それ以降水泳ニッポンへと動き始めました。最初のスクラップ＆ビルドです。そして再びスクラップ＆ビルドからの描くストロークは栄光の架橋です。

　★最後に、来年のパリオリンピックに福部さんが出場すれば、福部さんの描くハードリングは栄光の架橋になります。