三歳くらいかな
お揃いのニット帽かぶってカプリコ食べてたシャッター通り　水溜まりをバシャバシャやっておもしろいね
おじさんもねそうやって楽しいことなら
なんでもしたいのに定期的にどんより
全て壊れてしまえばせいせいするなって
本気で思ってしまう時があってね
本当に辟易しちゃうんだよ　親に殴られて育った子は疎まれて育った子は
自分の子にもそうしちゃうんだって聞いたり本で読んだりしてねそれがおっかなくてねビクビクしながら子育てしてたんだよ全ての苦しみや憎しみは家族がネジを巻いて発動させるとさえ思っているんだよ　だからねだからさいつまで経っても家族という形式が信頼できなくておっかなくてね　本当に　
困っているんだよ　だからずっとおじさんはねぶきっちょなんだ愛し方の手加減がうまくできなくてね　ただ抱きしめたかったのに相手が痛がったり　ただ手のひらを触れたかったのに引っ掻いてしまったり　だからね詩の中でしか
手足を伸ばしたり触れたり抱きしめたり
できなくなってしまったんだよ
困ったね　本当の気持ちをねずっと誤魔化しているとね
本当の気持ちがどれなのかわからなくなってしまうんだよ　だからねできるだけ
嘘はつかないほうがいいよ　嘘をついた
自分は騙せないから　いざという時に困るんだよ　自分の事をね自分が信用してやれないことはとても苦しいことだよ
だからね今日もおじさんはみっともないことでも書きたくない事でも詩の中では
本当に思って感じたことだけを書こうって決めたんだ　いいんだ不細工でも
メッキなんかはげちゃって地金が剥き出しになって錆びちゃってもいいんだ
経年劣化してさ　それも味がでて
なかなか乙だしいいじゃんって
自画自賛してんだよ　
あとさ見て触って舐めて齧って
それでも答えが出ないものはね
大丈夫誰も答えなんか知らないんだから
気にすんな　へばな風邪ひくなよ