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改造後




かろうじてついた溜め息も
分解されてちりぢりだ
誰もいないようなこんな気分
勘弁してくれよもう
三宮であった
手首の傷を自慢する女
避妊具さがす間を潰す為に
痛くないのって聞いたのに
死にたくないから切ってるのって
出来の悪いなぞなぞみたいな
乾電池舐めたみたいな味がする夜

春がきたらね
きっとなんで も上手くいくのって
爪噛みながら
いってた
口をひらいたらやっぱり嘘になるから
なんもいってやれんかった
いつだって間に合わない
もたもたした俺 嫌い

肉眼で確認できる生きてること
結構むずいなぁ
息をしているだけじゃ
もう喜べないよ

午前四時
ガードレールに座って
不燃ごみをくちばしでつっつく
カラスみてた

街中のマンホールから
愛してよおうって呪詛みたいなすすり泣き

壊れたら
また元通りにすればいいって
簡単に云うの
品種改良した愛なんか
いいとこ取りした小狡い味

宙ぶらりの足
濡れたブーツ片方だけ脱げた
これもやるよ もう歩きたくない
どうにでもなればいい

バツの悪い後悔ばっか
さよならだけが人生だってか
だったらいらないそんなもん 
やるからほらもってけよ

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