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在宅看取りに備えて在宅調整

こんにちは
看護師まーです。

今回は胃がんだった母を在宅で看取るために、在宅調整したお話です。

私の母は病気が分かった時からずっーと在宅で亡くなる事を希望していました。入院が大嫌いな人でした。親孝行もできないまま母とはお別れしなくてはならないため、母は家で看取ろうと私も思っていました。

家で看ていくにはやはり準備が必要

がんの方の病状経過としては、亡くなる1ヶ月ぐらい前までは比較的ご自身で身の回りの事ができるため、特に在宅調整しなくても問題なく自宅療養ができる事が多いです。

その反面、症状がではじめると下り坂を転げ落ちる様に悪くなってしまいます。月単位の変化が週単位の変化に、週単位の変化が日単位に、最終的には時間単位で病状が変化し最期を迎えます。

私の母も痛みはありましたが、比較的元気に過ごしており特に介護を要する状況ではありませんでしたが、先程書いた様に悪くなり始めると早いので、がんの治療ができなくなって、1ヶ月後ぐらいに介護申請の手続きをしました。

介護保険を利用できるようになるまでには申請してから約1ヶ月程度時間を要します。

母の場合、申請してから2週間ぐらいして調査員の方が母を見にきて下さり、認定調査が私の立ち会いのもと行われました。
母を見に来た調査員は、がん末期の状況についてとってもご理解のある方で先を見通して調査をして下さいました。なので要介護5として後に認定されました。調査員の方にはぜひがんの病状経過をよくご理解して頂いた上で調査に当たって頂きたいと日頃から思っています。歩いているから申請さえも受け付けてもらえなかったと聞く事もあります。

母は介護保険を利用して、電動ベットをレンタルしました。

在宅看取りをするには医療面も整える必要があり、こちらは医療保険を利用して往診医と訪問看護師を導入しました。私は看護師なので介護も看護もできるのですが、初めての在宅看取りだったので、病院とは違ったやり方が在宅ではあるのだろうと思い、訪問看護師さんに母にと言うより私のサポートをして欲しいとお願いしサポートに入ってもらいました。導入した頃は母もまだ落ち着いていましたので往診医は2週間に一度、訪問看護師は週に一度訪問して頂くことにしました。

同居した時にバリアフリーにしていた事とワンフロアで生活できるように設計してもらっていたので、トイレやお風呂は亡くなるギリギリまで軽介助でいけました。

がんの患者さんは突然症状が悪化し入院が必要になる事があります。バックベットと言って、入院を受け入れてくれる病院を事前に見つけておく事も大切な事です。

母の場合は治療でお世話になっていた病院がバックベットになってくれたのでとても助かりました。病状が進行する中、入退院を2・3回繰り返しました。

がん患者さんが療養できる場所は大きく分けて3つあります。
①病院 ②在宅 ③施設です。

①病院
質の高い医療を受ける事はできますが、自由には過ごせません。また長期間入院することはできません。目安ですが1ヶ月程度で病状が安定していれば転院を考える必要があります。

②在宅
1番のメリットは自由にできる事です。ただし病院のような高度な医療を受ける事はできません。介護者である家族への負担もある程度かかります。ご家族が家で看れないと言われた際はご自宅での療養は難しいですが、おひとり様在宅看取りも今の時代は可能になっており多くを求めなければお1人でも最期まで自宅で過ごす事ができます。

③施設
施設によってまちまちです。基本的には在宅の代わりの住処ですので、高度な医療を受けるのは難しいです。費用面も幅があり、医療行為などができる施設はその分費用もかかります。
在宅ホスピスといって、看取りに特化した施設も増えてきています。10年前にはこのような施設はほとんどなかったんですけどね。
今はご自身でどこで療養したいかを選択できるようになっています。

がんになって完治が目指せなくなった際はお元気なうちにもしもの事は考えておく事をお勧めしています。それはご家族のためであり本人様のためだと思うからです。元気なうちに悪い事は考えたくないお気持ちもよく分かりますが、しんどくなってから色々物事を決めていくのは身体的にも精神的にも負担が大きいように思います。こうすると決めておけば、あんしんにも繋がると思いますので、落ち着いている時に考えてみて下さいね。

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看護師まー



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