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朝の10分作文串田孫一さん:寛容と輪ゴムと定規

 昨日のテーマを引きずる。
 先日、職場にて
古いものの整理をしていると
輪ゴムで留めてある
厚みのある紙束を、発見した。
ものの見事に輪ゴムは劣化し
ちぎれ、一部は紙に貼りついていた。
「まったく!誰だ横着したヤツは!
私か!?」一人自分をののしっていた。
 その帰りの電車にて、
またぞろ串田さんの『文房具56話』を
読み返していた私は、
輪ゴムの章の彼の締めくくりに
ハッとさせられた。

「暫定的なものであるが、
それがまた特徴でもあって、
整理の仕直しの機会を
与えてくれる。」

えらいちがいだ。 
 そして定規の章には、
昨日引用した箇所は
以下のように続く。

「世の中にはいい人ばかり
いるわけでもないし、
付合いの範囲を考えても
いろいろの性質の人がいて、
それをよく心得た上で交渉を保つことが
人間の集団、共同の生活かと思われる。」

 おおらかでいる事は要。
何に対しても、常に良い面を見ていたい。
日々是好日。死ぬまで幸福でいられる
術だと思った。

#文房具 #おおらかさ #寛大 #寛容 #串田孫一 #日々是好日 #幸福 #機嫌

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