高校野球 得意と苦手 「中部編」
15 山梨県 50点【16点(32) 20点(28) 14点(34)】 32位 D
都道府県別対戦成績 16勝23敗5分 対戦なし 3 勝率 .410
☆得意 △互角 ★苦手
・鳥取県D 4勝 ・熊本県C 2勝2敗 ・大阪府A 3勝8敗
・和歌山県A 3勝1敗 ・兵庫県A 5勝5敗 ・広島県A 1勝3敗
・島根県A 3敗
最多対戦 ①大阪府 3勝8敗(11回) ②兵庫県 5勝5敗(10回)
地域別対戦成績 1勝5敗2分
☆得意 九州 14勝12敗 △互角 東海 6勝6敗 ★苦手 近畿13勝22敗
山梨県は戦後8連敗、60年代から80年までに9連敗と弱小県であったが、81年夏東海大甲府の登場以来、徐々に力をつけてきた。しかし、それでも中々ベスト4の壁を破れなかったが、ついに2023年春山梨学院が悲願の優勝を遂げた。全国的に勝利数、上位度は30番代、勝率は28位である。総合は50点で32位、Dランク。
都道府県別対戦成績は16勝23敗5分で勝率4割を保つ。鳥取D4連勝、和歌山A3勝1敗。互角は熊本C2勝2敗、兵庫A5勝5敗。苦手は大阪A3勝8敗、東海大甲府が準決勝で近大付、PLと2度阻まれる。広島Aにも分が悪く1勝3敗、市川も準決勝で広陵に負けた。最多対戦では大阪が11回、次いで兵庫10回である。
地域別対戦成績では1勝5敗2分と負け越す。九州には分はよいが、近畿や北海道・東北に分が悪い。
14 新潟県 5点 【1点(47) 1点(47) 3点(45)】 47位 E
〇準優勝 日本文理
都道府県別対戦成績 9勝25敗7分 対戦なし 6 勝率 .265
☆得意 △互角 ★苦手
・山梨県D 2勝 ・香川県B 3勝3敗 ・長崎県D 5敗
・京都府A 2勝1敗 ・島根県E 2勝2敗 ・奈良県B・岡山県C 4敗
・愛知県A・広島県A 1勝4敗
最多対戦 ①福岡県B 2勝4敗(6回) 長崎県 6敗 (6回)
地域を別対戦成績 1分7敗
★苦手 近畿4勝16敗、九州5勝17敗
新潟県は雪国のハンデがあり、長い間弱小県であった。春の選抜初勝利は2006年で、47都道府県最終勝利、初戦も9連敗、8連敗、7連敗とワースト記録を続けた。しかし、2009年夏日本文理の準優勝をきっかけに上昇。しかし、全国的には、勝利数・勝率最下位、上位度も45位、総合5点で47位最下位Eランクである。しかも日本文理が準優勝するまでベスト8が最高成績であった。
都道府県別対戦成績は9勝25敗7分勝率2割6分。得意は山梨に2連勝、Aランク京都にも2勝1敗と勝ち越し、対戦はすべて京都外大西である。互角は香川に3勝3敗。苦手は数多く、長崎6連敗。奈良と岡山は4連敗。愛知は1勝4敗。日本文理が決勝で敗れた中京大中京は愛知だ。最多対戦は福岡・長崎6回、次いで愛知、広島5回である。
地域別対戦成績では1分7敗で、近畿4勝16敗、九州5勝17敗と大きく負け越す。
17 富山県 7点【2点(46) 3点(45) 2点(46) 】 46位 E
都道府県別対戦成績 5勝24敗9分 対戦なし 9 勝率 .172
☆得意 △互角 ★苦手
・愛知県A 4勝3敗 ・京都府A 2勝2敗 ・福岡県B 1勝6敗
・北海道C 2勝1敗 ・滋賀県E 2勝2敗 ・熊本県C 3敗
・兵庫県A 1勝4敗
最多対戦 ①愛知県・福岡県・東京都 (7回)
地域別対戦成績 1勝6敗1分
☆得意 北海道・東北 4勝2敗 ★苦手 四国 1勝6敗 九州9勝23敗
富山県も雪国のハンデがあり、長い間低迷した。最高成績も全国3県しかないベスト4止まり。しかし、魚津や新湊の快進撃や最近の健闘は光るものがある。全国的に勝利数・上位度46位、勝率45位、総合7点46位Eランクである。
都道府県別対戦成績は5勝24敗9分勝率2割弱と大きく負け越す。分が良いのは強豪愛知Aに4勝3敗と勝ち越す。北海道Cにも2勝1敗。互角は京都A、滋賀Dに2勝2敗で、京都の2勝は新湊で、2敗は平安である。苦手は数多くあり、熊本B3連敗。福岡1勝6敗と九州勢に分が悪い。最多対戦は、東京・愛知・福岡の7回である。
地域別対戦成績は1勝6敗1分で、唯一の勝ち越しは北海道・東北4勝2敗。苦手は四国1勝6敗、九州9勝23敗である。
18 石川県 33点【11点(37) 14点(34) 8点(40)】 38位 D
〇準優勝 星稜2
都道府県別対戦成績 17勝23敗5分 対戦なし 2 勝率 .425
☆得意 △互角 ★苦手
・静岡県B 4勝1敗 ・埼玉県B 2勝2敗 ・大阪府A 2勝9敗
・群馬県C 3勝1敗 ・東京都A 2勝9敗
・北海道C 4勝 ・京都府A 2勝5敗
・兵庫県A 3敗
最多対戦 ①大阪府 2勝9敗(11回) 東京都A 2勝9敗(11回)
地域別対戦成績 3勝4敗1分
☆得意 東海 11勝6敗 ★苦手 四国 1勝10敗 近畿 14勝25敗
石川県は60年代までは初戦で連敗を重ねる弱小県であった。しかし、70年代に入り、星稜の活躍で県全体がレベルアップした。全国的に勝利数・勝率が30番代後半、上位度が40位。総合は33点、38位Dランクである。95年夏・2019年夏星稜が準優勝を遂げた。
都道府県別対戦成績は17勝23敗5分勝率4割強。得意は静岡Bに4勝1敗、群馬Cに3勝1敗、北海道Cに4連勝。苦手は強豪大阪Aに2勝9敗、19年春夏星稜が履正社に1勝1敗。東京Aに2勝9敗で星稜の決勝の相手帝京(東京)、76年夏準決勝も桜美林(東京)に敗れた。京都に2勝5敗とAランクの3都府に苦戦する。星稜が熱戦で敗れた箕島の和歌山県Aとは2勝6敗、やはり分が悪い。最多対戦は大阪・東京11回。
地域別対戦成績は3勝4敗1分。東海には11勝6敗で得意とし、四国1勝10敗、近畿14勝25敗と苦手とする。
19 福井県 54点 【20点(28) 17点(31) 17点(31)】 30位 C
◎優勝 敦賀気比 〇準優勝 福井商
都道府県別対戦成績 16勝21敗7分 対戦なし 3 勝率 .432
☆得意 △互角 ★苦手
・北海道C 7勝2敗 ・秋田県B 2勝2敗 ・兵庫県A 1勝9敗
・岩手県E 6勝1敗 ・香川県B 2勝2敗 ・神奈川県A 3勝9敗
・山形県E 3勝 ・高知県A 4勝4敗 ・東京都A 5勝10敗
最多対戦 ①東京都 15回 ②神奈川県 12回
地域別対戦成績 3勝5敗
☆得意 北海道・東北 28勝9敗 北信越 5勝1敗 ★苦手 関東 17勝37敗
福井県は北陸では最初に全国大会に参加し、しかも県内では敦賀商が初出場から10回連続出場し、県内無敵の存在だった。その後、福井商や敦賀気比が台頭し、2015年春敦賀気比が北陸初の優勝を遂げた。全国的には勝利数28位、勝率・上位度31位、総合54点30位Cランクである。準優勝は78年春福井商が遂げた。
都道府県別対戦成績では16勝21敗7分勝率4割3分。北海道C7勝2敗、岩手E6勝1敗、山形Eに3連勝と北の地域に分が良く、敦賀気比の決勝の相手は東海大四(北海道)だった。高知A・秋田Dや香川Bには互角の戦い。苦手は兵庫1勝9敗、神奈川3勝9敗、東京5勝10敗とAランクの都県に大敗する。福井商が決勝で敗れた浜松商の静岡は5勝4敗。最多対戦は東京15回、次いで神奈川12回。
地域別対戦成績は3勝4敗1分で、得意は北海道・東北で28勝9敗と大勝。逆に関東17勝37敗、近畿9勝29敗に大敗する。
20 長野県 54点 【18点(30) 11点(37) 25点(23)】 30位 C
◎優勝 松本商 飯田長姫 ○準優勝 松商学園3回 長野師範 諏訪蚕糸
都道府県別対戦成績 10勝25敗8分 対戦なし 4 勝率 .286
☆得意 △互角 ★苦手
・山形県E 3勝 ・山口県C 4勝4敗 ・広島県A 1勝14敗
・鳥取県D 4勝1敗 ・大分県C 3勝3敗 ・沖縄県B 5敗
・京都府A 6勝4敗 ・神奈川県A 4敗
・東京都A 6勝4敗 ・大阪府A、愛媛県A 3勝8敗
最多対戦 ①広島県 1勝14敗(15回) ②愛知県A 5勝8敗(13回)
地域別対戦成績 1勝7敗
☆得意 北海道・東北 9勝7敗 ★苦手 中国 11勝24敗 九州11勝22敗
長野県は戦前優勝1回、準優勝3回と東日本一の強豪であった。しかし、戦後初戦7連敗や6連敗があり、急激にダウンし、強豪の名は消えた。全国的には勝利数30位、勝率37位、上位度23位、総合54点で30位Cランクである。優勝は松本商(現松商学園)飯田長姫の2回、準優勝は松商学園3回、長野師範、諏訪蚕糸(現岡谷工)と計5回である。
都道府県別対戦成績は10勝25敗8分勝率2割8分で大きく負け越す。得意は山形3連勝、鳥取4勝1敗、Aランク東京・京都に6勝4敗と勝ち越す。互角の戦いは山口4勝4敗、大分3勝3敗。苦手の代表は広島で1勝14敗と大きく負け越し、中でも広陵対松商は広陵5勝1敗、松商は決勝戦で2度も優勝を阻まれた。また沖縄5連敗、神奈川4連敗と歯がたたず、大阪や愛媛にも負け越す。最多対戦は苦手広島15回、次いで愛知13回。
地域別対戦成績は1勝7敗と大きく負け越し、唯一の勝ち越しは北海道・東北。中国や九州には大きく負け越す。
21 岐阜県 107点【33点⑮ 37点⑪ 37点⑪ 】 11位 B
◎優勝 県岐阜商 4回 ○準優勝 県岐阜商 6回 岐阜 大垣日大
都道府県別対戦成績 23勝17敗4分 対戦なし 3 勝率 .575
☆得意 △互角 ★苦手
・東京都A 6勝 ・群馬県C 2勝2敗 ・神奈川県A 2勝7敗
・広島県A 8勝4敗 ・鹿児島県C 2勝2敗 ・愛知県A 5勝12敗
・京都府A 9勝4敗 ・和歌山県A 7勝7敗 ・愛媛県A 1勝5敗
・兵庫県A 8勝6敗 ・沖縄県B 1勝6敗
・滋賀県D 6勝1敗
最多対戦 ①大阪府・愛知県 17回 ②和歌山県14回 ③京都府・福岡県 13回
地域別対戦成績 3勝3敗2分
☆得意 北海道・東北15勝5敗 近畿43勝31敗 ★苦手 東海10勝15敗
岐阜県は強豪愛知と地区が競合するため、力があっても中々出場できなかった。県岐阜商が選抜第9回大会、夏の選手権は22回大会で初出場した。しかもこの大会でいずれも優勝を飾る。戦前の岐阜県は県岐阜商の独壇場で優勝4回、準優勝2回。当時「東海を制するものは全国を制す」と言われ、当然岐阜県もその中にいた。全国的には勝利数、勝率、上位度共に10番代、総合107点で11位Bランクである。優勝は県岐阜商4回、準優勝は県岐阜商6回、岐阜、大垣日大と計8回である。
都道府県別対戦成績は23勝17敗4分勝率5割7分と勝ち越す。得意は東京6連勝、広島に8勝4敗、京都にも9勝4敗で決勝戦では2勝2敗。滋賀Dにも6勝1敗。苦手は神奈川A2勝7敗で、東海大相模に3連敗、49年夏岐阜が決勝で敗れたのも神奈川の湘南。お隣愛知Aも5勝12敗と分が悪く、岐阜商対中京大中京は中京4勝1敗、東邦には4連敗である。沖縄も1勝5敗と分が悪い。最多対戦は、大阪・愛知17回、次いで和歌山14回、京都・福岡13回である。
地域別対戦成績は3勝3敗2分。得意は北海道・東北15勝5敗、強豪近畿にも43勝31敗と勝ち越す。苦手は東海10勝15敗である。
22 静岡県 94点【34点⑭ 27位㉑ 33点⑮ 】 17位 B
◎優勝 静岡 静岡商 韮山 浜松商 常葉菊川
○準優勝 静岡2回 静岡商2回 島田商 常葉菊川
都道府県別対戦成績 20勝19敗6分 対戦なし 2 勝率 .513
☆得意 △互角 ★苦手
・島根県E 7勝 ・京都府A 5勝5敗 ・広島県A 1勝8敗
・北海道C 6勝2敗 ・高知県A 4勝10敗
・千葉県B 7勝5敗 ・茨城県C 2勝2敗 ・愛知県A 3勝8敗
・香川県B 6勝3敗 ・兵庫県A 5勝11敗
最多対戦 ①大阪府A 9勝14敗(23回) ②兵庫県 16回
地域別対戦成績 3勝5敗
☆得意 北海道・東北 18勝9敗 九州24勝13敗 ★苦手 東海5勝15敗
静岡県は黎明期から現在に至るまで、常に上位に食い込む好調さを見せる。勝利数14位、勝率21位、上位度15位で、総合94点17位Bランクである。優勝は、静岡、静岡商、韮山、浜松商、常葉菊川とすべて違う学校で5回、準優勝は、静岡・静岡商が2回ずつ、島田商、常葉菊川で計6回である。
都道府県別対戦成績は20勝19敗6分勝率5割強で勝ち越し。得意は島根7連勝、北海道6勝2敗、千葉や香川にも勝ち越す。互角はAランクの京都。苦手は広島A1勝8敗で、広陵に3連敗、さらに73年夏静岡が決勝で広島商に敗れた。高知にも分が悪く4勝10敗、しかし、韮山は決勝で高知商に勝った。愛知にも3勝8敗、54年夏静岡商が決勝で中京商(愛知)に敗れた。最多対戦は大阪9勝14敗(23回)、静岡県勢は決勝で2度も大阪勢に破れ涙を飲む。次いで兵庫の16回である。
地域別対戦成績は意外や3勝5敗。得意は北海道・東北18勝9敗、九州24勝13敗。苦手は自らも属する東海で5勝15敗、愛知だけでなく岐阜にも2勝5敗と分が悪い。
23 愛知県 134点【 44点④ 45点③ 45点③】 2位 A
◎優勝 中京大中京11回 東邦5回 愛知一中(旭丘) 愛知商(瑞陵) 愛工大名電
○準優勝 中京大中京4回 東邦3回 一宮中 愛工大名電
都道府県別対戦成績 31勝12敗4分 勝率 .721
☆得意 △互角 ★苦手
・島根県E 10勝 ・奈良県B 4勝4敗 ・北海道C 3勝6敗
・大分県C 9勝1敗 ・宮崎県D 4勝4敗 ・広島県A 9勝14敗
・鹿児島県C 8勝1敗 ・徳島県B 5勝9敗
・和歌山県A 20勝7敗
・兵庫県A 25勝20敗
・大阪府A 25勝19敗
最多対戦 ①兵庫県 45回(25勝20敗) ⓶大阪府 44回(25勝19敗)
地域別対戦成績 7勝1敗
☆得意 近畿89勝60敗 九州48勝25敗 ★苦手 四国 24勝29敗
愛知県は中京や東邦など強豪校がひしめき、黎明期から昭和まで高校野球界をリードしてきた。しかし、最近はPLや大阪桐蔭の怪物校が現れ、大阪に押され気味だが、それでも強豪には変わりない。全国的に勝利数4位、勝率3位、上位度3位で総合134点、大阪に次ぐ2位Aランク。優勝は最多優勝回数を誇る中京11回、東邦5回、愛知一中(現旭丘)愛知商(現瑞陵)愛工大名電で計19回、準優勝は9回である。
都道府県別対戦成績は31勝12敗4分勝率7割2分で大きく勝ち越す。得意は島根に10連勝、大分9勝1敗、鹿児島8勝1敗と圧倒。特筆されるのは、近畿の強豪大阪A25勝19敗、兵庫A25勝20敗と勝ち越す。しかもこの2府県とも全国対戦数1位45回、2位44回。互角の戦いは、奈良B・宮崎D4勝4敗。苦手は、広島A9勝14敗で中京が31年春決勝で広島商に敗れた。意外なところは北海道に3勝6敗で負け越す。また同県同士の対戦も4度あり、しかも選抜では中京商対東邦商、東邦商対一宮中と2度決勝で戦った。
地域別対戦成績では7勝1敗と大きく勝ち越し、近畿に89勝60敗、九州に48勝25敗、関東、中国にも勝ち越す。唯一負け越しは四国で24勝29敗である。
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