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高校野球 得意と苦手 「近畿地方」

 

24三重県 35点 【10点(38) 13点(35) 12点(36)】 37位  D
◎優勝  四日市   三重     ○準優勝  三重
 
 
都道府県別対戦成績  10勝27敗7分 対戦なし 3 勝率 .270
☆得意 △互角 ★苦手
・兵庫県A  3勝 ・高知県A  2勝2敗 ・大阪府A  1勝10敗
・徳島県B  2勝2敗  ・茨城県C、山口県C 3敗

最多対戦    ①大阪府 11回  ②愛媛県 9回
地域別対戦成績   2勝6敗
☆得意 東海 4勝1敗    ★苦手  関東 8勝15敗 近畿12勝24敗
三重県は第1回大会で宇治山田中が出場したものの、その後愛知や岐阜に代表を拒まれ、長い間低迷した。県初勝利は55年夏四日市で、そのまま勢いに乗り優勝。その後、三重や海星の活躍で徐々に力をつけた。それでも全国的には勝利数、勝率、上位度とすべて30番代で、総合35点で37位Dランクである。優勝は四日市、三重の2回、準優勝は三重である。
都道府県別対戦成績は10勝27敗7分勝率2割7分。得意は兵庫Aで3連勝、互角の戦いは徳島B・高知A2勝2敗。東京Aにも善戦し、69年春三重が決勝で東京の堀越に勝利した。苦手は大阪Aで1勝10敗と大きく負け越し、2014年夏三重が決勝で敗れたのは大阪桐蔭である。茨城Cや山口Cにも3連敗と分が悪い。最多対戦は大阪11回、次いで愛媛9回である。
 地域別対戦成績は2勝6敗。得意は東海、苦手は関東、近畿などである。
 
 25滋賀県  38点【13点(35) 13点(35) 9点(36)】 35位  D
○準優勝   近江2
 
 
都道府県別対戦成績   13勝21敗7分 対戦なし 6  勝率 .382
☆得意 △互角 ★苦手
・三重県D  3勝1敗 ・栃木県C   2勝2敗 ・広島県A  5連敗
・岩手県E  4勝2敗 ・愛媛県A  2勝2敗 ・高知県A  4連敗
            ・東京都A  1勝6敗
最多対戦 ①群馬県C(5勝4敗)9回 ⓶東京都A・宮城県C・岐阜県B(7回)
地域別対戦成績   1勝7敗
☆得意 北海道・東北17勝15敗   ★苦手  近畿 5勝12敗  中国 8連敗
滋賀県は強豪近畿の中でぽっかり空いた弱小県である。京滋代表もほとんど京都にとられ、初出場から7連敗し、昭和後半には13連敗を喫す。それでも2001年夏近江が決勝まで進み準優勝を遂げた。全国的には勝利数、勝率、上位度といずれも30番後半の順位、総合38点で35位Dランクである。
 都道府県別対戦成績は13勝21敗7分勝率3割8分で大きく負け越す。得意は三重D3勝1敗。互角には愛媛A、栃木C。苦手は広島A5連敗、高知A4連敗で全く歯が立たない。近江が決勝で敗れた日大三の東京にも1勝6敗で大敗する。最多対戦は群馬9回、2位は東京・宮城・静岡7回。 地域別対戦成績は1勝7敗。苦手は近畿4勝12敗、中国8連敗である。
 
 
26 京都府  113点 【40点⑧ 32点⑯ 41点⑦】 10位 A
◎優勝   龍谷大平安 4回 京都二中(現鳥羽)  京都一商(現西京)
○準優勝  龍谷大平安4回 京都商2回 京都成章 京都外大西 京都二中(現鳥羽)  京都二商
 
 
都道府県別対戦成績   22勝16敗9分  対戦なし 1 勝率 .579
☆得意 △互角 ★苦手
・北海道C  10勝3敗  ・静岡県B 5勝5敗 ・埼玉県B  4勝9敗
・群馬県C  12勝2敗 ・和歌山県A7勝7敗 ・東京都A 11勝17敗 
・鹿児島県C  7勝4敗            ・兵庫県A  6勝10敗 
・茨城県C   5連勝 ・高知県A 4勝7敗
最多対戦   ①東京都 28回  ②愛知県A 9勝12敗 (21回)
地域別対戦成績   4勝3敗1分
☆得意  北海道・東北 35勝15敗  ★苦手 四国13勝21敗 東海22勝29敗
 京都府の快挙は108年前の第1回全国大会で京都二中が優勝したこと。その後、平安が優勝を遂げるなど強豪京都の名を高めた。全国的にも勝利数8位、勝率16位、上位度7位、総合113点で10位Aランクである。優勝は平安4回、京都二中、京都一商で計6回、準優勝も平安4回をはじめ、計10回である。
都道府県別対戦成績は22勝16敗9分勝率5割7分と勝ち越す。得意は北海道10勝3敗、しかし京都外大西は決勝で駒大苫小牧に惜敗した。群馬12勝2敗、鹿児島7勝4敗にも勝ち越す。互角の戦いは静岡、和歌山である。苦手は埼玉4勝9敗で、新旧都対決の東京にも11勝17敗と分が悪い。最多対戦2位の愛知にも分が悪く9勝12敗、そのうち平安対中京の名門対決は、中京が5連勝と圧倒する。決勝で3度対戦した平安と岐阜商は、平安が2勝1敗(通算では平安3勝2敗)で優る。しかし、岐阜とは4勝9敗で負け越す。京都同士の対戦は4度あり、うち1度は48年春決勝で京都一商対京都二商が対戦した。最多対戦は東京の28回、次いで愛知21回である。
 地域別対戦成績は4勝3敗1分、北海道・東北に35勝15敗と大きく勝ち越す。苦手は、四国13勝21敗、東海22勝29敗である。
 
27 大阪府 141点【 47点① 47点① 47点①】 1位  A
◎優勝 PL学園7回 大阪桐蔭9回 大体大浪商4回 北野 明星 興国 上宮 近大付
    履正社  
○準優勝 PL4回 浪商3回 市岡 八尾 上宮 関大一 北陽 大鉄 履正社
 
都道府県別対戦成績   37勝6敗4分   勝率 .860
☆得意  △互角 ★苦手
・北海道C  14勝3敗 ・宮城県B  8勝8敗 ・愛知県A 19勝25敗
・神奈川県A 17勝10敗 ・愛媛県A 10勝10敗 ・広島県A  5勝8敗
・兵庫県A 17勝10敗              ・香川県B  4勝8敗
・三重県D  10勝1敗
最多対戦   ①愛知44回  ②東京 29勝14敗(43回)  ③神奈川 27回 
地域別対戦成績  8勝
☆得意   九州 51勝17敗  北信越 31勝10敗
大阪府は戦前市岡や浪華商の活躍はあったものの、ライバル愛知や兵庫に後れをとっていた。しかし、昭和末期のPL学園と平成の大阪桐蔭という怪物チームが現れ、一気にライバルを追い越し、トップに躍り出た。全国的にも勝利数、勝率、上位度すべて1位、総合点も141点で堂々の1位、無論Aランクである。優勝はPL7回、大阪桐蔭9回、大体大浪商4回等計25回で、全国1位。準優勝もPL、浪商以下14回を数える。校名をあげただけでも強豪校が多いことが分かるが、最近では大阪桐蔭、履正社2強の構図である。
 都道府県別対戦成績は37勝6敗4分勝率8割6分と全国1位。得意は北海道C14勝3敗。神奈川A17勝10敗で、決勝対戦は神奈川2勝1敗、PL対横浜の名門対決も横浜2勝1敗。東京にも29勝14敗で勝ち越すが、決勝戦は東京4勝2敗。互角の戦いは愛媛10勝10敗、宮城B8勝8敗である。苦手は古豪愛知、広島、香川に負け越す。大阪同士の対戦は61年春浪商対明星、大阪桐蔭対履正社2回である。最多対戦は愛知44回、次いで東京43回、神奈川27回と続く。
地域別対戦成績は8勝全勝で、九州や北信越に大勝する。
 
28 兵庫県  133点【46位② 41位⑦ 46点② 】 3位 A
◎優勝 報徳学園3回 市神港2回 関西学院2回 神戸 甲陽学院 芦屋 洲本 育英
東洋大姫路  ○準優勝 明石2回 神戸商 育英 関西学院 芦屋 鳴尾 報徳学園
 
 
都道府県別対戦成績   28勝14敗5分 勝率 .674
☆得意 △互角 ★苦手
・岩手県E  10勝1敗 ・愛媛県A 10勝10敗 ・高知県A  3勝11敗
・福井県C 9勝1敗 ・山梨県D  5勝5敗 ・大阪府A 10勝17敗
・鳥取県D 7勝1敗 ・青森県D  2勝6敗 
・東京都A 22勝17敗 ・徳島県B 8勝13敗
・京都府A  10勝6敗      ・香川県B  4勝8敗
最多対戦   ①愛知県 20勝25敗(45回)   ②東京 39回 
地域別対戦成績   5勝3敗
☆得意  北信越 23勝4敗   ★苦手 東海 37勝41敗  四国 25勝42敗
甲子園の地元兵庫県は地の利もあり、高校野球黎明期から神戸一中(現神戸)、関西学院中、神戸商、甲陽学院などが活躍し、さらに市神港、育英、明石、戦後は芦屋、報徳学園、東洋大姫路等が時代と共に強豪が入れ替わり出現し、好調さを現在まで保つ。全国的にも勝利数2位、勝率7位、上位度2位で総合133点、3位Aランクである。優勝は報徳3回をはじめ、市神港2回等計13回(全国4位)準優勝も明石2回をはじめ計8回である。
 都道府県対戦成績は28勝14敗5分勝率6割7分で大きく勝ち越し。得意は岩手E10勝1敗、福井C9勝1敗、鳥取D7勝1敗、東京Aにも22勝17敗と勝ち越す。京都にも10勝6敗と勝ち越し、報徳は平安(京都)に3連勝する。81年夏決勝でも報徳が京都商を倒した。互角の戦いは愛媛県10勝10敗、愛媛の強豪松山商は明石に3連勝、甲陽にも2勝1敗で決勝でも2勝1敗で、兵庫の優勝を2度阻んだ。苦手は高知3勝11敗、お隣大阪とは10勝17敗と負け越し、決勝対決は1勝1敗、いずれも芦屋がらみで八尾に勝利し、北野に敗北。その他、徳島、香川にも分が悪く、中でも青森に2勝6敗は意外であった。最多対戦は愛知20勝25敗(45回・全国1位)、この強豪同士も報徳は東邦(愛知)に2勝3敗、しかも1イニング11点献上した記録がある。中京(愛知)にも1勝2敗である。
 地域別対戦成績は5勝3敗で勝ち越し。得意は北信越23勝4敗、北海道・東北51勝28敗と大勝。苦手は四国25勝42敗と負け越す。
 
29奈良県  100点【 36点⑫ 34点⑭ 30点⑰】 14位  B
◎優勝  天理3回 智弁学園      準優勝  智弁学園
 
 
都道府県別対戦成績 25勝12敗9分  対戦なし 1  勝率 .676
☆得意 △互角 ★苦手
・秋田県D  6勝1敗 ・栃木県C  4勝4敗 ・神奈川県A  2勝12敗
・新潟県E 4勝 ・愛知県A 4勝4敗 ・愛媛県A 1勝6敗
・北海道C  9勝4敗 ・大阪府A  4勝4敗 ・群馬県C   6勝9敗
・大分県C 5勝2敗 ・福岡県B  3勝3敗
最多対戦   ①東京都 19回   ⓶群馬県 15回  ③神奈川県 14回
地域別対戦成績   5勝2敗1分
☆得意  北海道・東北  29勝16敗  ★苦手  近畿 10勝12敗
奈良県は戦前から60年代まで強豪近畿において、滋賀と共に低迷した。奈良が70年代から上昇したのは天理の活躍で、80年代から90年代3度優勝すると、強豪近畿の仲間入りをした。全国的には勝利数、勝率、上位度とすべて10番代で、総合100点で14位Bランクである。優勝は天理3回、智弁学園の計4回。準優勝は智弁学園である。
都道府県別対戦成績は25勝13敗9分勝率6割7分と勝ち越す。得意は秋田D6勝1敗、新潟E4連勝、北海道C9勝4敗に勝ち越す。互角の戦いはAランク愛知で、天理は97年春決勝で中京(愛知)に勝利した。大阪Aにも4勝4敗。苦手は神奈川Aで、2勝12敗と大きく負け越し、愛媛A、群馬Cにも分が悪い。最多対戦は東京19回、次いで群馬15回、神奈川14回と関東勢との対戦が多い。
 地域別対戦成績は5勝2敗1分で、得意は北の地域に強く北海道・東北29勝16敗、苦手は近畿10勝12敗と負け越す。
 
30 和歌山県  125点【43点⑤ 39点⑨ 43点⑤】 6位  A
◎優勝 箕島4回  桐蔭3回  智弁和歌山4回  向陽2回
う○準優勝  桐蔭4回  智弁和歌山4回  向陽  市和歌山商
 
 
都道府県別対戦成績 23勝14敗9分  対戦なし 1  勝率 .622
☆得意 △互角 ★苦手
・福岡県B  12勝2敗 ・京都府A  7勝7敗 ・鹿児島県C   9敗
・鳥取県D 7勝 ・群馬県C  3勝3敗 ・愛知県A  7勝20敗
・北海道C 15勝5敗 ・岐阜県B  7勝7敗 ・山梨県D  1勝3敗
・愛媛県A   6勝2敗              ・福島県E 1勝3敗
・東京都A 14勝11敗
最多対戦 ①愛知県 27回  ②東京都  25回   ③大阪府  24回
地域別対戦成績   7勝1敗
☆得意  北信越24勝6敗 北海道・東北28勝12敗 ★苦手 東海 25勝36敗
和歌山県は黎明期和歌山中(現桐蔭)という怪物チームが存在し、高校野球界をリードした。戦時中は海草中(現向陽)が出現し2連覇。60年代後半から箕島が出現し春夏連覇、平成には智弁和歌山が台頭し、どの時代にも強豪校が出現し上位を保った。全国的にも勝利数・上位度5位、勝率9位で総合125点、6位Aランクである。優勝は桐蔭、箕島、智弁和歌山、向陽計13回。準優勝も前記のチームに市和歌山商(現市和歌山)が加わり計10回である。
都道府県別対戦成績は23勝14敗9分勝率6割2分で勝ち越し、福岡12勝2敗、鳥取7連勝、そのうち桐蔭は鳥取西に3連勝。北海道15勝5敗、東京14勝11敗である。互角の戦いは、京都7勝7敗。大阪との阪和対決は和歌山10勝13敗、強豪校対決も浪商が桐蔭に2勝1敗、36年夏決勝で浪商が桐蔭を破る。箕島対PLは箕島の2勝1敗である。70年春決勝でも箕島が北陽(大阪)を破った。苦手は意外や鹿児島に9連敗。愛知にも7勝20敗、中京(愛知)が向陽に、東邦(愛知)が海南にそれぞれ3連勝する。また、弱小の山梨や福島に1勝3敗と負け越す。最多対戦は愛知27回、次いで東京25回、続いて大阪24回である。
地域別対戦成績は7勝1敗と勝ち越し、得意は北信越24勝6敗、北海道・東北28勝12敗、苦手は東海25勝36敗である。

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