楽しさ全開! 少年野球コーチやってみました。
12月はじめに少年野球指導者講習を終え、その後は補助者的に練習に参加してきました。1月になってからは1年生から3年生を1人で担当する時間が増えてきています。
今回は、そんな状況を振り返りながら、これまでを整理してみたいと思います。
準備は万全?
まず、コーチになるにあたって十分な準備ができていたかというと、答えはNOです。完全に準備不足。
どのチームもそんなもんだよと言われてしまうかもしれませんが、チームの方針や練習メニュー・子どもとの関わり方などについて監督・先輩コーチからのレクチャーは特にありません。
これまでに見聞きしてきたことを材料として、あとは自分で組み立てていく感じです。
ただ、それに対して困っているとか、不満があるということは全くなく、ある意味自由度があってありがたいですし、こと細かに監督コーチから指示されてもげんなりしてしまっていたと思います。
そんななか自分自身で、「しっかり準備しました!」と言えればかっこいいのですが、正直「ちょっと勉強した」という程度です。
仕事の片手間でやることです。隙間時間などをできる限り準備の時間にあてましたが、やっぱりやれることには限りがあります。
それでも練習日はやってくる。だから、まずやったこと
さて、そんな完全に準備不足な状態ですが、それでも練習日は訪れます。どう取り繕っても、いきなり練習メニューや教え方を確立させることはできません。
そこで、自分としてはまず、それらの前提となる根っことなる考えをしっかり持っておこうと考えました。
自分として重きをおくところ、軸となることです。
そして、その結論は「子どもが楽しめるようにやろう」に至りました。
理由は以下のとおりです。
1つ目の理由は、監督の言葉です。
先程述べたように、監督コーチからチームの方針などについて改まって説明を受ける機会はありませんでした。(自分の考えと大きくズレると嫌なので、自分からも聞きませんでしたが・・・)
ただ、監督は以前からときどき「その世代は教え込まなくていいから、とにかく楽しくやってほしい」と話していました。
これについては、自分自身の考えともピッタリ一致しますので、これを監督の方針・チームの方針として拡大解釈し、それに従おうということにしています。
2つ目の理由は、子どもにとっては「楽しい」ということが最も大切だと僕自身も強く感じるからです。
これまでの3年間、父兄として、子どもたちそしてチームのいろいろな場面を見てきました。そのなかで、子どもにとって1番大切なのは「楽しさ」なんだろうと強く感じました。
子どもは楽しいことが大好きです。
つまらないことは続きませんし、身につきません。
親として1番嬉しいのも「楽しく野球をやっている子どもの姿そのもの」です。
また、知り合いの元プロ野球選手に、何が大切かな?と聞いてみたところ、
「いまは、とにかく楽しくやること、野球って楽しいと心から思えるようになること」との即答でした。
あと、いつかまとめてみたいと思いますが、脳やホルモンの働きの面から見ても、子どもの成長の面から見ても、「楽しい」は大切なことであり、実際に効果的なのだと思います。
最後に3つ目の理由は、「野球に楽しく取り組むこと」が、その子が「今後の人生を歩むための土台」になったらいいなと考えるからです。
私自身は、まだまだ軍隊式指導の色が濃い時代に野球をしてきました。そして、そこから必死に頑張ること・チェレンジすること・歯を食いしばって耐えることなどを学びました。
そしてそれは、私自身が人生を歩むなかで、知らず知らず土台となっていました。ただ、それが本当に良かったかと考えると決してそうとは言えない部分もあります。
たとえば、仕事においても家庭においても「使命感」「義務感」で頑張ってやるという感じがとても強かったです。それは悪いことではないかも知れませんが、そこには「楽しさ」が殆どありませんでした。あったとしても作られた楽しさです。
大袈裟な表現ですが、生きることが自体が楽しくないのです。
また、一生懸命歯を食いしばってやったところで、乗り越えられない壁も沢山ありました。
そんなあるとき周囲を見渡して気づきました。
高い壁を乗り越えている人たちは、例外なく根本的にはそのもの自体を楽しんでやっています。歯を食いしばって頑張るという次元ではありません。
周りから見てキツいと思えるようなことでも、本人は楽しいのです。
壁を乗り越え進むためには手段や方法という要素もありますが、それよりも大きなのは、その土台に「使命感・義務感」が締める割合が大きいのか、それとも「楽しさ」が大きいかなのです。
野球というスポーツを上手くなるため、勝つために、歯を食いしばるのではなく、その過程で「物事に楽しんで取り組むこと」を身につけ、それを今後の人生に活かしてほしいと思います。
そして、実際はどうだったか?
そんな感じで、完全に準備不足のまま、だけど根っことなる考え方は整理して、練習に臨みました。
そして、その結果は???
大成功!と自分では思ってます(笑)
「次の練習は、ノックだ」と一方的に決めてしまうのではなく、「次、何やりたい?」と投げかける。
すると、「俺、バッティング」「俺、ノック」「俺はピッチング」と超前のめりな子どもたちの姿が溢れます。(結局は、じゃあノックって僕が決めるんですけど)
技術的なことを教えるにも、「ピッチャーで大切なのはあれでこれで・・・・」というふうに一方的に伝えるのではなく、「ピッチャーで大切なことって何か知ってる?」と聞く。
すると、また一斉に「軸足でしっかり立つ」とか「左足のつま先をしっかりキャッチャーに向ける」とかこれまた沢山言ってきてくれますし、何しろそのときの子どもたちの様子が、とても楽しそう。
そんな感じでやってみたら、みんな超積極的だし、声も自然とよく出る。
練習の終了時間になると「もっとやりたかった」と言ってくれる。
お父さんたちからも「いい感じですね。こういう感じがいいですよ。」と言ってもらえた。
さらには、監督からも「ああいう感じでいい。そして、実際に上手くなってる。」との言葉をいただきました。
まとめ
今回は、新米コーチとして2ヶ月が過ぎようというこの時期にこれまでの振り返りをし、3ヶ月目に進んでいきたいと思いnoteを書いてみました。
練習メニューのことや技術指導のことなどについては触れることはできませんでしたが、その前提となる「考え方」の部分を振り返ることができました。
先ほど、実際にやってみての自己採点を「大成功」と述べましたが、実際には満たせていない点も当然あります。
やることは無限にありますね。
子どもたちや父兄のためにもより良いものを提供したいところですが、全方向満点というのは現実的には無理なんだとも思います。
ただ、これも多くの人たちと協力し合い、持っている力を掛け合わせることで前に進めるような気がしています。
少年野球のシーズン開幕は早く、すでに練習試合は解禁されています。
自分が担当するスーパージュニア世代もいよいよ今週末に試合です。
まずは、勝っても負けても、上手くできてもそうでなくても、120%楽しんでこようと思います!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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