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心電図検定2級の初受検→合格。私が2週間程度の勉強時間&ほぼほぼコストフリーで合格した方法を公開します。

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はじめに


2023年12月10日、日本不整脈心電学会が実施している心電図検定2級を受検しました。心電図検定の受検は今回が初めてでしたが、2024年1月23日に結果が公表され、合格することができましたので、その過程を記事にします。

この資格は医療従事者を主な対象としていますが、受験資格は心電図に興味のある人全てということで、すなわち誰でも受検可能な資格です。医療従事者はもちろんのこと、これから医療に携わりたいという未来の医療人にとっても受けるチャンスのある検定です。

この記事のポイントは、
いかにしてコスト(時間&お金)をかけずに知識を蓄え合格を掴みとるかです。「大してやらないであろう公式問題集に3000円かけるなら、この記事に投資して合格し、浮いたお金で美味しいラーメンを。」をコンセプトに私が試験までに準備したプロセスを公開いたします。もちろんラーメンでなくてもいいのですが、、、
(念のためお伝えしますが、PCやWifi環境はありきの前提でお願いします。)

受検を決めてからぶつかった壁

自分が受検した際に、まずは体験談から調べてやるのが効率的と考え、ネットでいろいろ探しました。ゼロからのスタートだったので、どのくらいの勉強時間がいるのか、どんなことから手を付ければいいのか分からず手始めに公式問題集を購入し、ネットを漁りました。(後にわかったのですが、公式問題集はいらないと結論します。)

いくつかの体験談をみる中で、ある人の方法では対策期間が長すぎて自分には合わないとか、ある人とは目指すところが違っているとか、そもそもこの手の体験談の記事(サンプル数)が少なく
時間をかけずに合格するには
最低限
・どのような勉強を
・どのくらいの期間
やる必要があるのか明確な道標がないと感じました。私がそうだったように、同じような思いを抱いている人がけっこういるのではないでしょうか。でも、この記事に辿り着いたあなたはもう大丈夫です。自らの経験からも、心電図検定の合格を目指す上で、ワンストップで無駄ない情報提供に価値があると考えるに至り、この記事を作成することにしたのです。

この記事では心電図検定に限らず、資格試験や普段の勉強でも効率的・本質的な勉強方法・考え方などにも触れていきたいとは思います。ただし、あくまでも私のやった方法・勉強哲学であり、それが誰にとってもベストだとは思いません。そのため、後述する私の背景から、目指すレベル感、なぜ受検するに至ったかなどをご確認の上、似たような背景の方や、小見出しの内容に興味を持たれた方がいればご購入を検討してもらえれば嬉しいです。

心電図検定受検概要


まず心電図検定の概要を記載します。知っている方はこの項目は読み飛ばしてください。より詳細な情報は「心電図検定」で検索し、オフィシャルサイトでご確認を。

<開催日程>
現状、年1回程度(2023年は12月に開催されたため、おそらく来年度も冬でしょう)
*正確な開催日は、サイトで要チェックを!受検申し込みなどにも締め切りがあるので、併せてご注意願います。

<開催場所> 2023年実績
仙台、大宮、東京、名古屋、京都、神戸(3級・2級のみ)、福岡

<受験料>2023年実績
1級 10000円
2級 8000円
3級 6000円
4級 6000円

<学会が示す受験級の対象者レベル>日本不整脈心電学会の公式サイトより
4級
心電図の基礎的な判読力を有するもの
循環器勤務数年のメディカルプロフェッショナル、心電図に興味のある医学生など
3級
心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの
一般臨床医、循環器勤務メディカルプロフェッショナル
2級
心電図の中等度~高度な判読力を有するもの

一般循環器医、循環器勤務ベテランメディカルプロフェッショナル
1級
心電図の高度な判読力を有するもの

循環器専門医、心電図に深く精通したメディカルプロフェッショナル

ごちゃごちゃと書いてありますが、個人的にはこのレベル感はあまり気にすることがない指標だと感じました。
本気で勉強したい人は、2週間とは言わず、ある程度時間的・金銭的なコストをかけて勉強したほうがいいと思います。というか元も子もないですが、それに越したことはありません。ですので、そういった方にはこの記事はあまりおすすめできません。読んでもらえばありがたいですが。

上記級別対象者レベルには「心電図に興味のある医学生が4級相当」と書かれていますが、私は受検を決めた時に、せっかくならもう一つ上のレベルを目指そうと考えました。そのため、初めは3級を受けるつもりでした。しかし、私の怠惰な性格が災いし、受検申し込み時には既に3級の受検枠が埋まっており、4級では物足りないだろうと考えた挙げ句、勢いで2級に申し込みました。(心電図検定は併願不可)
勢いは時として好転の材料になります。というか好転させるように努力するしかないのかもしれません。2級の対象レベルには一般循環器医と書いてあったので少しビビりましたが、なんとかなるだろうと考えてしまいました。申し込んでから知ったのですが、3級→2級にレベルの境界線があるという事実を知り、ちょっとやばいかも(汗)と感じたのを昨日のことのように思い出します。8千円払っちゃたしなみたいな(・・;)

本記事の対象者


・時間とお金をなるべくかけないで、コスパよく資格試験に合格したい3級~2級の受検を検討中の方(4級は問題のレベルが当然もっと易しくなると思うので、正直なところ良いアドバイスができるかわかりません。ここで提示する方法ではオーバーワークだと言えます。)
・心電図のことは基礎からやらないといけない人で、「マイスター狙いなどのハイパフォーマンスを目指す、いわゆるガチ勢」ではない方
・検定2級以下取得を目指す循環器科志望の医学生
・検定2級以下取得を目指す循環器科志望の医学部学士編入受験生(循環器科を目指すなら本気度も伝わり、面接時にアピールになるかも?)
・循環器科に興味があり、心電図検定受検を検討している医療系(臨床検査技師、看護師、臨床工学技士などの)学生さん
・循環器科に勤務していて、心電図検定3級または2級の取得を目指す医療従事者
・効率的かつ確かな学習方法を見つけたい方

長々と書きましたが、対象者は多数いると思われます。

背景

・私は現在、某国立大学医学部の5年生で、2級受検は学部5年時に経験。
・医学部の講義では心電図に特化した講義がおそらく(ほぼ?)なく、判読は自助努力に任されている感が否めない。心電図の判読ができない状態で臨床に出ることに恐怖を感じ、未来の患者さんのために、本音としては自己防衛のために受検を決意。
・受検を申し込むことで強制的に勉強する環境を整えた。
・医学部生と言うと、そもそも地力が違うと誤解されがちである。しかし、少なくとも自分の心電図検定対策開始前はあまりにレベルが低かった。具体的には、心電図の大きい1マスが0.2秒であるということも覚えていなかった。また、キャリブレーションバーなどの存在も知らず、当然その存在意義も知らず。知っていたことはp波が心房由来の波形、QRS波が心室由来の波形とか、ST上昇すると心筋梗塞とかくらいで(その他の鑑別疾患は分からず、STEMIの閉塞責任血管の推定ももちろんできないレベル)、本当に腰が抜けるほどお粗末なものであった。臨床科目の循環器内科の成績はA+と学年最高水準だったが、これは心電図の知識がなくて取った成績だ。心電図に関わる問題は少なくとも私の大学の試験では出ていなかったか、かなり薄い知識でも対応できる程度の問題しか出ていなかったということになる。医学部での講義は疾患とその病態生理や検査・治療に関する内容がメインであり、検査も多岐に渡るため、学部時点で心電図の細かな判読能力は求められていないのかもしれない。(現に学会が推奨する4級レベルが心電図に興味のある医学生と記載されているくらいだ。4級はおそらくかなり易しい試験だろうと思う。)
・私自身は循環器内科を志望しているわけではないが、将来的にプライマリ・ケアの領域に携わりたいため、何はともあれ心電図を読めないのはかなりヤバいと一肌脱いだ。
・マッチング(医学部の就活)や循環器内科実習の際に多少のアピール、話題提供になると考えた。
・受検を決意し、まず初めに2~3級相当の問題にあたるが、当然ながらほぼ分からず冷や汗をかく。

この後から有料記事にしますので、よろしければ購入を検討いただけると幸いです。内容は以下の通りです。

有料記事の小見出し


Chapter.1
実際いつから勉強を始めたの?
Chapter.2
トータルの勉強時間にいくら費やした?
Chapter.3
準備期間が短くても絶対に省いてはならない内容(+私の考える学習の本質)
Chapter.4
何人かの体験談をネットで読み、私が感じたこと
Chapter.5
私が使ったフリーの学習教材(ネット経由のフリー教材)
Chapter.6
初めにやるべき項目から順を追って説明する
Chapter.7
短期間で目指すなら教科書・公式問題集等の購入は不要な理由を説明する
Chapter.8
それでも公式問題集がないと不安なあなたへ
Chapter.9
心電図検定は循環器内科の病態生理の知識のみでは歯が立たない理由を説明する
Chapter.10
心電図検定を受検して自分の中で変わったこと
Chapter.11
さいごに

購入に関する注意事項

初版発売時から、購入者数の推移や時期を見極めて購入価格を変動させる可能性がございますので、その点、予めご了承願います。購入時点で、その点につきましては同意を得たという認識とさせて頂きます。差額分の追加請求はせず、差額分の返金には対応しない旨ご理解願います。また、購入確定後はいかなる理由でも返金には応じることができません。本記事の内容は必要時にブラッシュアップし内容も追加する可能性があります。その際には、既に購入していただいた方に通知が届くようにします。

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