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100年で1cm。土は地球の結晶

土を守る植物たち。

日本に生まれると土があることはあまりに当たり前に感じてしまうけど、地球の表面のほとんどの面に土はない。

まず7割は海洋が占めていて、残りの陸地のなかでも砂漠や岩だらけの大地がほとんどで、土が存在している豊かな土地って本当にごく一部だ。

その貴重は土をコンクリートで押さえて機能しない状態にしてるのが都会なわけだが、それは大した面積じゃないのでひとまず置いとこう。

自然のことがわかってくると、地球上のすべての自然現象は水を中心に動いているのが見えてきたけど、水の次に大切にされているものが土だと思う。

植物たちは例外なく、土を守っている。

photo: Satoshi Nagare

それもそのはず、土が形成されるのは途方もない時間がかかるのだ。微生物たちが落ち葉などを一生懸命分割して土ができるが、1センチの厚みの土ができるのに実に100年ほどもかかると言われている。

土は地球の生き物が総結集して作り上げた地球の結晶のような存在。

だから土がむき出しになったら、途端にものすごい勢いで雑草が生えてくる。

大地の傷口を塞ぐように覆った雑草のおかげで大雨が降っても土を直接打つことがなくなり、土が溶け出して流れるのを防いでくれる。



そうして数年経つと樹木が育ってくる。樹木はさらにおおきな枝を張ることでまるでスプリングのように雨のクッションになってくれる。

樹木は深く根を張り、水は土の深くに浸透するため、地表を伝う水の流れは最小限で済む。

大雨の屋久島では、川が濁らない。これは植物たちの働きで水が濾過されて土が流出していない証拠だ。



雨の日、植物たちをよく観察してみてほしい。
全身で雨を浴びて喜びながらも、大切な土をしっかり守ってくれているその姿を。

#regenerative #nature #sustainable #sumuyakushima

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