子どもを産まない女は役立たずだなのか

子どものいない私は
以前の勤め先の上司に
酔った勢いで
「子どもは作らないのか?女なら子ども産めよ、役立たず。」と言われたことがある。

元々飲むと暴言を吐く嫌われ者なので
気にすることはないのは分かっているけど

私は飲み会の帰り道
わんわん泣いた

それくらいに
子どもができないということに
深い罪悪感を感じていた

少子化だと騒がれ
子ども産めよと背中を叩かれながら
産めない私は
社会の役に立てない
普通のことができない
ただの役立たずだと思うようになっていた

社会からも
取り残された気分になり
凄い孤独を感じるようになっていった


でも私は
本当に役立たずなのだろうか?


私は15年ほど役所に勤めていた
教育委員会に配属されていたこともある

そこで感じたことは
かなり多くの税金が
子どもたちのために使われていて
子どもいる家庭はそうでない家庭に比べて
多くの優遇措置が受けられている
(それでも苦しいご家庭が多いことも事実なので、もっと手厚いサポートが受けられるようになると良いなと願っています。)

子どものいない人は
当然のことながら優遇措置などはなく
まともに税金を払っている

が、
これは私は子どもがいないので当然のこと

子どもは社会全体で育てるべきだと思っている


だから私はこのことに対して「不公平だ」
と不満をぶちまけたいわけではない

私が言いたいことは
子どもが産めなくても
ちゃんと社会の役に立っている

間接的ではあるけれど
子どもがいない人も
子どもを育てる手助けができていると
言うことが言いたいのだ

だから
そんなに自信をなくす必要はない
堂々としていれば良い

と、
思うことにしよう


とは言いつつ
まだまだ私の心は不安だらけだ

「大丈夫」と「だめだ」の狭間で
心があっちへ行ったりこっちへ行ったり

でもだんだんと
ゆっくりと
「大丈夫」の時間を増えてきている

どんな人生を生きたって
苦しみはなくならないのだから
どうせならそれも含めて
楽しいと思えるようになれたらいいと思う

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