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古着とワタシ②

その時から"古着"という事には抵抗がなくなり、むしろ愛着が出てきた。
これに拍車をかけたのが、僕が23歳の時くらいに発売されたZIGGY の自伝だった。その中でボーカルの森重さんは確か"吉祥寺や下北沢にはよく古着を買いに行く"とか"古着って物凄く愛を持って時間かけて探さないと自分の好みのものに出会わない"みたいな事を言ってる部分があって、尊敬するボーカリストが言ってた事もあり古着により興味が出た。

それからというもの、子供の頃に植った"古着=貧乏ったらしい"のイメージはなくなり、次々と好みの格好いい服に出会っていく事になる。

大阪でまともに古着に出会ったのはWEGOだった。心斎橋の三角公園の近くにある長いエスカレーターを上ったところにその店はあった。当時WEGOは自社ブランドや新品を売る店ではなくて、まさに古着を売ってる店だった。しかもアメリカから輸入された服が基本だったと思う。¥300くらいから買えるものばかりでとにかく10〜20代前半あたりの若い女の子が多かった。

僕は初めて当時の彼女に連れて行かれて驚いた。古着だけでこんなに広い店内を埋め尽くせるだけ商品がある事もそうだし、どうやってこんなに人が一回着たものを集めたのだろうかという二つの疑問。それから都会ってのはこんな事にも需要と供給が成り立つんだなという感心も相まって感動を覚えた。

人が一度は着た服という事にさえ抵抗がなければ、破格の値段で割りかしいい品物、お気に入りの一品に出会える事を考えると。古着は結構メリットがあるように思えてきた。そんな僕の20代前半だった。

※ 画像は最近結構集めてるGパンで、その収集の皮切りとなった501です。

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