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私が出会った女性管理職~フェミニン系Bさん

少し前、生涯独身だった上司Aさんの話を書いた。

対して、数年前に上司だったBさんは、高校時代からお付き合いしていた方と結婚、仕事と出産、子育てを両立してこられて、現在はお孫さんもいる。
表向きはふんわりしているけれど、女性らしさのなかに強さをきちんと畳んでしまっているロングヘアー美魔女系Bさんは、女性管理職の華として会社の顔になっていった。
女性としてのライフイベントをすべてクリアしていることで、男女共同参画プロジェクトやダイバーシティ関連には欠かせない存在となり、ご本人の戸惑いをよそに、最終的には社内トップ2になった。

でも、Bさんについてはいろんな話が聞こえてくる。

「あの人は影でホステスと呼ばれてるんだよ」
「重用されているようにみえて、実はいいように使われている、かわいそうに」

登りつめればこういうネタにされるのだろう。
噂話に興味のない私にまでささやいてくる人がいるくらいだから、噂好きな人たちの間ではどんな言われようなのか、想像したくない。

Bさんは、管理職として後輩達にキツめのことを言うのが苦手だ。
ご本人はきっちり伝えたつもりでも、言われた方はほぼノーダメージなので、周りは「あれで伝わってる?」と肩透かしを食らったような感覚だけど、パワハラにはなり得ない。
現在進行形で、コンプライアンス的な問題を抱えた社員の監督指導にあたっていらっしゃるが、その社員がこれまでにも幾度となく弁えない言動を繰り返してきた人で、何を言っても届かない。
二人の話し合いは「隔靴掻痒」だ。

それでもBさんは毅然としている。
相手がノーダメージでも、自分に一点の曇りもないから清々しい。
キャリアがどうこうではない、育ちのよさとはこういうものかと思い知らされる。
ホステス上等。
Bさんがママならお店は大繁盛だろう。


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