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異動で評価の雨が降る

昨日も送別会だった。
これで部署異動に伴う送別会が全て終わった。
今の部署に異動になった時期は飲食を伴う歓迎会をできなかったので、みんなで酔っぱらって本音や本質をさらけ出す送別会はとてもおもしろかった。
こんなに付き合いやすい人だったのか、もっと気楽に絡めばよかったな、といまさら気づく方もいて、仕事以外の場でのコミニュケーションの大切さを再認識した。

関係各所に異動のあいさつ回りをすると、私への評価をいただける。
上司、一緒に案件に関わった仲間、直接の接点は少なかったものの緩やかに仕事の共有をしていた後輩。
私は異動する側なので、皆さんありがたくも過分な言葉をくれる。
それをそのまま鵜呑みにすることはないけれど、言葉の端々に、本当の評価が見え隠れする。
いつも会うたびに同じ話をするAさんは、たぶんそのエピソードしか印象に残っていなくて、つまり私の関わりが足りなかったのだろう。
うまく進まなかった案件のリーダーBさんは、その件について私に頭を下げた。
部署が変わっても外からその案件の成立を後押しするように動きたい、と私も頭を下げた。
あの件だけは、口先だけでなく必ず成立させてみせる。
みんなの苦労が詰まっていることを一番知っているからだ。

良し悪しに関わらず、これだけたくさんの評価の言葉をいただける機会はない。
自分を見つめ直す貴重な経験だった。

私は部署異動だけれど、退職·転職や地元に帰る仲間もいる。
通勤の波の中をもがきながら、感情を圧し殺して昨日と同じ車両に乗り込むスーツを着た一人一人が、実は今まさに人生の岐路に立っているのかもしれない。

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