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Power of Voice

歌詞和訳/Don't Know Why

多種多様な歌の世界で人はどんなものに魅了されるのか?
専門的に考察している研究者もいるだろうけれど、素人の我っちの場合、 まずは歌い手の声に自分の何かが共鳴してしまうことです。その天性の声を生かす歌唱力も必須ですが、これは経験をともなって進化しましょうやな。
人は胎内にいる時から外の音を聞いているらしい。さらに生まれてからの成長過程で周囲の様々な音を体感する。それが自分の感覚感情と心地よく出会った時の無意識の記憶が、声の嗜好に影響を及ぼしているのではと。楽曲に好きずきはあるやろうけど、声の力ってスゴイと思います。
我っちにとって、そんな声で歌うひとりがノラ・ジョーンズ。

                                                 (web)
21世紀初の大ブレイクミュージシャン (あくまで個人の感想です)。
音楽的才能のDNAは親から受け継いだものか。父ラヴィ・シャンカルはインドのシタール奏者。ビートルズをはじめ60年代後半のロックサウンドに大きな影響を与えた方。幼い頃に父と離別したノラですが、様々なジャンルの音楽をリスペクトしながら、ミュージシャンを志す。ノラは自分にとっての special thanks musician として
Billy Holiday(vo.)と Bill Evans(p.)
を上げてます。(音楽に親しむだけの我っちですが、そこんとこはホントに一緒ですねん)
2002年にリリースされた
“come away with me” で グラミー最優秀アルバム賞ほか主要部門を総なめに(最優秀楽曲賞を除く)。What a Dejavu!と思った人は、いやはやどんだけいたやろうかや。

                                               (web)
ソングライターであり、ピアノ&ボーカリストのキャロル・キングの姿をほうふつさせた。1971年、 “Tapestry”(邦題:つづれおり) で同じようにグラミー最優秀アルバム賞ほか三冠に輝いています。
It's Too Late (1971/vo.& p./Carole King)
                (w./T.Stern & m./C.King)

                                          (youtube)
キャロルは10代の頃から作曲の才能を発揮し、多くの歌手にポップチューンを提供していました。そのなかで1962年、音楽誌ビルボードTop100で1位を獲得したのが、
The Locomotion (vo./Little Eva)

                                          (youtube)
日本のポップス歌手の定番曲でもありやしたな。その後も同曲は、
グランド・ファンク 1位 (1974)
カイリー・ミノーグ 3位 (1987)
  *日本ほか多くの国のチャートで1位
世代を超えて好かれるポップスを世に送り出してきたキャロルが、シンガーとしてもブレイクした30年後、子ども世代のノラが新世紀に登場しましたな。こんな歴史ならば、いつの時代でも循環してほしいやなもし。

(You Make Me Feel Like)
A Natural Woman
(1971Live/song by C.King /vo.& p.)

                                         (youtube)
時は違えど、30歳ちょい前のパフォーマンス。いやはやなんとも二人の雰囲気が似ています。ミューズに選ばれし者や感!!!

Don't Know Why (2002/song by J.Harris)
    (vo.& p./Norah Jones/2007Live)

                                        (youtube)
*恐れ入りますが、原詞はネットで閲覧くださいませ (_ _) 。

Don't Know Why

わたしは待って、太陽を視たの
わからないわ
どうして行かなかったのか
空騒ぎの酒場にあなたをおいて来た
わからないの
どうして行かなかったのか、わたし
わからないのよ、なぜなのか

夜が明け始める時を見渡して
わたしは願った、飛んで行けたらって
砂のなかに跪いているのじゃなく
手のひらに涙を落としているのじゃなく

わたしのハートはワインまみれ、でも
心にあなたが浮かび上がるの
いつまでも

果てない海の彼方で正気を失くし
死んでいたかもしれなかったけど
痩せぽっちになっても、わたし
独りぽっちの道を降ってく

わたしのハートはワインまみれ、でも
心にはあなたが浮かんでくるわ
いつまでも

あなたを駆り立てるものは何?
わからない
どうして行かなかったのか、わたし
空っぽのドラムみたいな気分
わからないわ
どうして行かなかったのか

わからないのよ、なぜなのか
わからないのよ、なぜなのか


                               (訳詞/杜村 晩)


(この記事は次回に時を送ります)


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