見出し画像

フリーランスの働き方として、サラリーマンからフリーランスになった経験お話ししようと思います。


1.サラリーマン時代

私は、現在もIT業界で働いていますが、サラリーマンになった経緯は大学卒業後に大手ベンダに就職したわけでもなく、そもそも就職活動などしたこともない他業種から、IT業界に入った人間です。

それが、たまたま拾った求人誌でIT業界って何となくかっこいいなと思って入ったのがきっかけで、学歴は高卒だし全くスキルも無い状態からIT業界に入ったのが、2000年頃。

当時は、ITバブルでもあったので誰でも業界自体には入れたので、特別にスキルも学歴さえ関係なく多重請負の底辺ではありましたが、正社員として簡単に業界に入ることができたのでした。

当時はどんな人間でも受け入れては(今でもほとんど変わらない気がしますが)できる人間だけが残っていくという業界で、幸か不幸かよくわかりませんが、サラリーマン時代は10年間ほど働き、自社では課長職をしておりました。

しかしながら、この業界も建築業界や、輸送業界、その他製造業と変わらず多重下請が横行していて、下流に行けば行くほどきつくて給料は激安という構造は今も変わっていません。

ちなみに、私が社員300人程度の(下流では大きいほう)の中小企業の課長職で得ていた年収は400万円前後の金額です。大手ベンダであれば1000万円は優に超え、もちろん比較は簡単にはできませんが、苦労のわりに随分安い金額で働いていたなと思います。

おそらく、30代後半~40代前半の方で同じように中小企業のSES会社で働いている方であれば、同じような金額でなんだか納得いかないなって思っている人も多いんじゃないかなって。

2.フリーランスになったきっかけ

フリーランスになったきっかけは簡単なことで、大手ベンダの方に給料の話をしたところ安いねと言われ、フリーランスメンバだけで構成している社長を紹介され、月に100万円払うよと言われお金に目がくらんだのがきっかけ。

とはいえ。結論からいうとサラリーマンを辞めてから5年以上たちますが、本当にサラリーマンを辞めて正解だったなと痛感しています。100万円の振込は毎月頂けてますし、そもそも中小企業で現場に派遣されて評価されている方であるならば、安月給のサラリーマンでいることのメリットは無いです。

とくに、フリーランスのメンバを集めようとしている起業が多く乱立している昨今では多重請負による搾取がみんなわかっていて、そういう中抜きを無しにした、スキルのみで勝負ができるフリーランスを選択する人が増えているのも現在の状況なんだと思います。

3.フリーランスのリスク?

フリーランスになって困ったことは一切ありません。確かにクレジットカードや住宅ローンを組成する時にサラリーマンの方が有利であることはあります。しかし、大手起業に努めているのであれば考える所はあるかもしれませんが、中小企業で働いているのであれば全く困ることは無いです。

どんどん人手不足になっていく未来の中、サラリーマンとして働き単金を搾取されることの方がリスクが高く、フリーランスとして働き貰えるときに貰えの精神で、今の状況であればフリーランスで働くメリットの方が断然高いと感じます。

とはいえ、フリーランスとして働くしてもマージンを高くとる会社に紹介されても意味が無いので、できれば現場の中でフリーランスの会社をしている社長を見つける方が得策。(マージンも会話次第でどうとでもなりますし)

後は、フリーランスになるのであれば、技術力だけではなくコミュニケーション能力は必ず必要になってきます。スキルと一言で言っても幅広なIT業界なので、よほどスキルに自信があるのか、そうでなければトータル能力で勝負するのか、必ずその人の色というのがフリーランスには不可欠です。

4.フリーランスをおすすめする理由

これは時代もあるのですが、IT業界でも働き方は千差万別。

  • 古くからの金融システムしかできないからCobolに全振

  • 新技術に興味があるから生成AIを利用したサービス構築したい

  • そもそも技術に興味は無いけど、コミュニケーション能力だけで人と人をつなげる役割をしたい

色んな生き方があると思いますが、個人的には必要最低限のITスキル(資格でいうと応用情報処理技術者試験)程度のスキルは見につけてから、フリーランスになった方が、色々幅が広がると思うのです、進む道によって求められるスキルも変わるので、勉強嫌いでなければフリーランスで充分やれます。

逆説的ですが、勉強嫌いはIT業界では絶対に成功できないと思います。色々な所にチャンスが落っこちているし、会社に搾取もされず自由に働けるフリーランスはすごくお勧めなのですが、一回サラリーマンをしてからフリーランスになるのが一番おすすめの道な気がします。

というのも、サラリーマンをしていると良くも悪くも上司、部下という関係性を経験するので、そこでどういう立ち振る舞いをしたら良いのか、あるいは正解なのかという、社会的なコミュニケーション能力を見につける為にはサラリーマン生活も必要なのかなと思います。

とはいえ、長年サラリーマン生活をして、安月給ながら長時間労働且つ、現場でなんでも任されてしまうようなスキルはあるけれど、いまひとつ踏み出せない人には是非ともフリーランスという働き方を視野に入れてほしいなと感じます。

正直、自分が思ったことを書いただけの記事です。私自身フリーペーパーでIT業界に入って、キーボードもまともに触れなかったレベルでした。そこで搾取されているとはいえ正社員として雇っていただいた会社には、感謝はしていますが一生働き続けるには安すぎる給料でした。。

会社自体は円満退社でしが、フリーランスとして5年働き、サラリーマン時代の15年分はすでに稼ぎ切った事実を顧みると中小SESのサラリーマンで長年働くリスクは単純に生涯年収なんだなと思います。

お金がすべてではないという価値観も人それぞれ、一つの生き方の参考としていただければ幸いです。

言いたいことだけ言った感じですが、最後まで見ていただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?