燃やし尽くすことの尊さ

漫画「あさひなぐ」最終巻読みました。
最初の出会いは乃木坂ちゃんだったのですが、本当に素敵な漫画に出会えたなぁと思います。
最終巻の内容はここではお話しできませんので、読んで思ったことをここに記していこうと思います。

私は中学から大学まで吹奏楽部一筋で過ごしてきました。
そして今は楽器を売るということを仕事にしています。
自分でもまさかここまで音楽に関わることになるなんて想像もできませんでした。
一時はその道を進むことを志したりもしましたが、覚悟が足りなかったこと、また私のお師匠の言葉で私の夢が形を変えた結果今こうして過ごしています。
仕事柄どこかの団体に所属するという事が難しく、一人細々と休みの日に吹いたり、すっかり吹く力も衰えてしまいましたがそれでも辞めずに今も続けています。

誰しも人生において何か一つのことに心と体を燃やす時間があるかと思います。
私の場合はそれは部活であり、吹奏楽であり、音楽でした。
あさひなぐに出てくる少年少女、ひいてはすべての人が薙刀に心血を注いでいるのですが、その時間には必ず一つの区切りが訪れます。
それは卒業であったり、様々な理由があるかと思いますが、あくまで区切りと書いたのはその関係に終わりというものは存在しないからです。

社会に出れば仕事があり、どうしても自分のやりたいことに注ぐ時間というものは相対的に少なくなってしまうものです。(その中で時間を捻出して自分を高めている方たちは本当に尊敬します。)
しかし、ある時また再開するときがくるもので、とても不思議なものです。

また、直接関わらなくてもその時間で得た経験や力というものは人生においてその人の独自の力や個性となり、生きることを助けてくれることがあります。
だから決して道が絶えたわけではなく、見えなくなるほど遠くに行ってしまっても自分の隣を並走しているものだと私は考えています。

最終巻のカバーに書かれた「また道が交わる日まで」という言葉は言いえて妙だなと思います。
それは1年後、10年後、はたまたもっともっと先のことになるかどうかわかりませんが、その時が訪れた時はどうか心の声に従ってほしいなと思います。

また、その「交わる」というのもいろいろな形があり、私のように仕事にする者もいれば、例えば子供ができた時に習わせるだとか、一口に「交わる」と言っても関わり方は様々であり、そうあるべきだと思います。


まとまらなくなってきましたが、そうして「寄り添い生きる何か」に出会えた経験はその人にとって何よりの宝になると思います。
彼女たちの胸にいつまでも薙刀という宝があるように、私の胸に音楽があるように、あなたの中にある何かを大切にして行けたらもう少し人生というのは楽しくなるのかなと思います。

以上、お相手はふぁむでした。
またお会いできたら。

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