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#nishinote オープン朝礼

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F&Pジャパン代表・西野が社内で発信している 食文化の気づき、F&Pのブランドメイキングストーリーや、日々のマーケティング活動や起業に関するリアルな実体験などから、隔週更新で公開… もっと読む
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記事一覧

森の深くからもらった言葉

今回は、オープン朝礼の「社長日記」回ということで、西野の身の上話にお付き合いをいただきます。 (この記事は、2024年2月に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています) 森の深くからもらった言葉 僕は、学校生活時代にやっていたことがちょっと変わっていて、何か特定のスポーツをやっていたとかの感じではなく、「ボーイスカウト」の活動をしていました。 最近は自分でも少し忘れかけていましたが、たまに僕の話の中でも登場することがあるので、ご存じの方もいるかと思います

WHYのイノベーション

このマガジンのお題は「オープン朝礼」で、 時折、パートナー経営者の方々にも公開している経営者コラムのようなものを挟んでいます。 (この記事は、2023年12月25日に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています) WHYのイノベーション ビジネスで、革新的な発想で新しい変化をもたらすことを「イノベーション」と言ったりします。 イノベーションには、提唱者によっていくつかの分類のしかたがありまして、 などが有名です。 さて僕の場合、イノベーションには が

石の上に座り続ける覚悟が君にはあるか?

起業や新規事業にはさまざまな壁がありますが、その中でも特に重要な 「マーケットフィット」について今日は語らせてください。 (この記事は、2023年7月に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています) 石の上に座り続ける覚悟が君にはあるか? 15年ぶりの新作が話題となった「インディ・ジョーンズ」は子供の頃から好きだった映画なのですが、80年代には、今でも新作が出るような面白いハリウッド映画が本当にたくさんありました。 中でも「インディ・ジョーンズ」のように、

旧知の仲を標石にして、現在地を知る

年末年始シーズンというのは、久々に旧友と会う機会も増えますね。 意外だと思われるのですが、 僕は古い友達と仕事やビジネスの話をするのが実はあまり好きではなく、 どちらかというと馬鹿な思い出話にいつまでも花を咲かせていたいタイプです。 旧友との情報交換によって、「新しい発見があった」とか「刺激になった」とかのメリットは求めていません。 僕のビジネスは、もの珍しい上に一般の人も議論に参加しやすい分野だからだと思うんですが、、、 正直、人の仕事に首を突っ込んでくる無理矢理デ

無添加にこだわるのは無駄な時代がやってきた

F&Pジャパン(株) 代表による社内報を公開する「オープン朝礼」記事です。 この記事は、2023年5月にF&Pジャパン社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています。 最近、いよいよ「無添加」って意味ないなーと思うようになってきたんですが、今日はその話をしたいと思います。 2013年に創業したF&Pは、日本でも珍しいスムージーとジュースの専門業態だったので、 原材料にも当然のようにこだわりを持ち、生産者からの直送で有機野菜や減農薬の農産物を集めていました。

変化よりも変数を捉える

F&Pジャパン(株) 代表による社内報を公開する「オープン朝礼」記事です。 この記事は、2023年4月にF&Pジャパン社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています。 変化よりも変数を捉える「コロナのおかげで商売は上がったりだよ」 「インバウンドが戻って、ようやくこの辺も賑わってきたな」 こんな日常的なやりとりにも表れるように、 「景気」というのは「自分ではコントロールすることができない」 「その結果に従うしかない」ものとして扱われます。 自ら事業を起こすよ

ダメダメだった20代を振り返る

F&Pジャパン(株) 代表による社内報を公開する「オープン朝礼」記事です。 この記事は、2021年10月にF&Pジャパン社内向けに発信された内容をもとに編集を加えて公開しています。 情報化が生んだ、老若コントラスト 今日は、40代男性のつぶやき、という全く視聴率が取れなそうな内容でお送りします。 これは本音なのですが、 「今の若い人たちは優秀だな」と感じます。 学校教育では、小学3年生までに習うもの、中学3年生までに習うもの、というふうに閾値が決まってしまっているので、

仕事をサッカーに例えた話を語らせてくれ

実は40歳でサッカーを始めて、何を目指しているのかわからないくらいやたらと練習に励んでいる西野です。 サッカーと会社の仕事って、本当によく似てる点が多いんですよね。 たとえば・・・ サッカーをあまりよく知らない人から見たときに、 FW(フォワード) の仕事っていうのは比較的わかりやすいと思うんです。 一番前にいて点を獲る人なので、ゴールを決めたら「よく働いた」と称賛されるし、 点を獲れなかったら「活躍できなかった」と言われてしまう。 何より、ゴールシーンは華やかなので

昆虫食の炎上は対岸の火事ではない

昆虫食が注目されています。 背景の因果関係は、 「世界的な人口増化 → 世界的な食糧危機」 「温暖化による環境問題 → 畜産物よりも生産効率の良いたんぱく源の模索」 という構図なので、この流れはもう避けられませんし、世界的にはさらに注目されていくと思います。 ですが、こと食べ物を押し付けたりすると、人は急にヒステリーになるものです。 ここにきて最近の日本では、国が昆虫食を推進したことで、虫を食べたくないアンチから厳しい攻撃を受けています。 敷島製パンのコオロギパンの件

WBCの話題に乗っかってみた

先週のWBCはセンセーショナルなイベントでした。 いろんなところから飛んでくるメルマガなんかでも、大谷選手ネタを頻繁に見かけたような気がします。 これは今が旬ということで、今日は野球に便乗しておきます。 大谷翔平といえば、メジャーリーグでも規格外の投打二刀流で活躍中の今やスーパースター。 昨シーズンでは、あのベーブ・ルース以来104年ぶりの「2桁勝利・2桁本塁打」を達成。 ベーブ・ルースなんて1920年代の選手ですが、 小学校の教室に伝記の本があったくらいですから、僕の中

クリエイティブは誰のものなのか論

今日は、僕の起業プロジェクトに一番最初に参画した人物の思い出を語りながら、「ブランドとはいったいなんなのか?」に迫るような話をしてみたいと思います。 事業をやっているとしばしば、「ブランドとは一体なんなのか」といった疑問にぶつかります。 前職ソニーを退職した2012年、僕はひたすらに事業計画書を作っていました。1人なのでオフィスもなく、最初は自宅の部屋でした。当時はリモートワークなんて概念はありませんでしたから、自宅に籠って作業をしているとご近所の目が気になりましたし、親

お客さんを切り分けて分類する

お客さんを「お客さん」という一種類で括って見ているといろいろと見落としてしまいがちで、お客さんをよく観察・分析して色分けする、種類別に分けてグルーピングする。 ・・・すると不思議と今まで見えなかったものが見えてくるものです。 (これは、実店舗も EC も toB も同じ) この辺が習慣になっている人だと、自分がお客さんとして入った店でも、ついつい周りを見て分析してしまいがちですよね。「色分け」とか「グループ」ってなんのことだっけ? という話ですが、身近なところだと、「客層」

ガレージの精神

僕は IT業界でキャリアをスタートしましたので、就職活動のときは IT企業を回っていました。 インターネットの普及が2000年だとして、僕の新卒が2002年。 IT企業と言っても今のようにGAFA (= Google, Amazon, Facebook, Apple) がまだ台頭する前で、いわゆるハード・ソフトのメーカー系が主流だったように思います。 IBM, 富士通, NEC, hp, Microsoft, Oracle, SAP... といった面々です。 企業研究を

結局は 殴り合い ど突き合い

僕は昔、空手をやってました。 (久しく遠ざかっていますが) そこでは、ビジネスにも通ずるようなことをいろいろ学んだ気がするのですが、中でも「相手と対峙した時の息の読み合い」が、なんとも緊張感があってたまりません。 昼間どんなにストレスを抱えていても、「相手と対峙している」その瞬間だけは全精神を目の前の相手に集中していないとやられてしまうわけで。 空手に限らず、サッカーとかバスケとか競技なんでもそうですけど、「相手が出てきた瞬間」というのは誰でも怖いものですよね。 どん