今日は１つ、たとえ話をしましょう。

ある銀行口座があります。
その口座には毎日、働かなくても
自動的に8万6400円が振り込まれます。
手数料等は、一切かかりません。

ただし、１つだけ決まりがあります。
それは「振り込まれたお金は、
決して貯めたり繰越したりできない」
というルールです。

口座内のお金は、その日のうちに
消滅してしまいますが、翌日になると、
また新たな8万6400円が振り込まれます。

もし、あなたがこの銀行口座を持っているとしたら、
おそらく毎日、その8万6400円を使い切るでしょう。
なぜって、お金を翌日に
持ち越すことはできないのですから。

実は、この銀行口座は、誰もがすでに持っています。

毎日、振り込まれる8万6400円とは、時間のこと。
1日24時間を、秒に直すと8万6400秒です。
私たちは、毎日これだけの時間を
与えられているわけです。

かつて、あなたも時間を無為に使ってしまい、
後になって後悔した経験をお持ちのことと思います。
その後、あなたはその後悔を取り返すための
アクションを起こしているでしょうか。
それとも、すっかり失った時間のことなど
忘れてしまっているでしょうか。

仮に8万6400円がお金だった場合は、目に見えるし、
商品やサービスなどと交換することができます。
一方、時間は目には見えませんし、
何もしなくても、どんどん流れていってしまいます。

もともと、人が自由に使える時間は限られています。
寝たり、食事をしたり、仕事をしたりする時間
などを除けば、本当の意味での自由時間は、
1日5、6時間がせいぜいでしょう。

ですから、この貴重な数時間をどのように使うかで、
人生の質が決まると言っても過言ではないのです。

過去は変えられなくても、
未来は変えることができます。
「後ろに悔やむ」と書いて“後悔”というように、
人は未来に対して悔やむことができません。
未来は、まだ起きていないからです。

もし、今まで無為に過ごしてきたことを
後悔しているのであれば、大事なのは
「ここからどうやって変えていくか？」
と考えることです。

大丈夫、まだ間に合います。
だって、未来はこれからやって来るのですから。

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