誤解を恐れずに言いますと、
「資産形成をしたい」というのは、
要は「お金が欲しい」ということです。

こう言うと、中には
「お金が欲しいだなんて、意地汚い」
と感じる人もいるかもしれません。
けれど、人がお金を欲しいと思うのは、
汚いことでも、恥ずかしいことでも
ないのではないでしょうか。

もともと人間は、
いろいろな欲求を抱えて生きています。

俗に3大欲求と言われる
食欲、睡眠欲、性欲の他にも、
「安全に暮らしたい」という欲求や、
仲間が欲しいと感じる社会的欲求などがあります。
これを、マズローの5段階欲求と言います。

その欲求の中に、
「承認欲求」というのがあります。
他人から認められたい、大事にされたい、
という欲求です。
実は、その欲求を簡単に満たす方法が、
お金を使うことなのです。

お金を払えば、基本は誰でも
“お客様”になることができます。
お客様になれば丁重に接してもらえますし、
お金持ちだと思われれば、
一目置かれもするでしょう。

このように、お金とは
人の本能に直結しているツールです。
だからこそ、意識して
コントロールしなければなりません。

人間が豊かになりたい、楽になりたい、
と思うのは本能です。
しかし、本能のままに行動してしまうと、
お金に翻弄されることになるでしょう。

たとえば現在、インターネット検索をすれば、
「FXの自動売買でお金が増える」
「これをすれば月収100万円は簡単」
などといった情報が、いくらでも出てきます。

通常なら、少し考えるだけで
「これはおかしい」とわかるはずです。
なのに、それを信じてしまうのは、
こうした情報が、人間の本能に直接、
訴えかけるものだからです。

だったら、本能に負けないためには
どうしたらいいのかというと、
理性を働かせることです。
その理性を働かせるために
欠かせないのが“知識”です。

といったことが理解できれば、
その商品が本物なのかどうかが
見抜けるようになるでしょう。

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