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プレミアリーグ観戦記_リヴァプールvsブライトン

皆さま、ご無沙汰しております。横断バッグです。いよいよ待ちに待った日がやってきました。本日はプレミアリーグのリヴァプールvsブライトンの観戦記をお送りします。遠藤vs三笘、ダブリンへの渡航が決まってから絶対に見たい試合だった。日本出発前にダメもとでチケットを探していたところ、運よくチケットを入手することができた。それは、リヴァプールのクロップ監督がシーズン終了時の契約満了を発表する数日前のことだった。

3月30日夜、僕はいつものようにダブリン市街地にいた。ここから空港まではバスで40分ほど。夜7時30分ごろ、空港に到着。ダブリンとリヴァプールは海峡を隔てた隣町で、飛行機で1時間弱といったところ。また、ここでは欧州各地にLCCが充実しており、今回はライアンエアーを使用し、片道10,000円ほどでチケットを抑えることができた。夜9時30分ごろに搭乗開始。機内は明日の試合に行くであろうリヴァプールファンも大勢乗り合わせ、応援歌の練習(合唱)も行われていた。飛行機は定刻に離陸し、22時30分ごろにリヴァプールに到着した。

ここからが、ある意味、本日の正念場だった。何としても23時の終バスに間に合わないとホテルに行けないのだ。定刻よりも早い到着だったため、難なくゲートを通過し、23時の市街地方面の終バスに乗り込んだ。しかし、バスの案内板が壊れている。これでは、停留所の案内がないため、乗り過ごす可能性が高い。仕方なく、Google Mapの位置情報を片手に停留所を確認したが、バスの2階席に座っていたのと、日本と比べて荒い運転だったせいか、車酔い気味に。遠くを見つめ、自分と格闘すること30分、バスはホテル最寄りの停留所に到着。早く寝て酔いの回復に努める。

3月31日、試合日の朝になった。遠足前の小学生のように楽しみで寝不足な目をこすりつつ、準備をする。プレミアリーグでは基本的に手ぶらでの入場となる。トレードマークである横断バッグは持ち込めないのだ。ポケットにパスポート、スマホ、財布を入れ、我らが秋葉監督のThis is Footballシャツを着用し、アンフィールドに向かう。アンフィールドへは市街地からバスで行くことができるが、満員で何本か見送ることとなったため、2㎞ほど離れた鉄道の駅で降りて歩くことに。鉄道を降りて前の人についていくこと30分、アンフィールドに到着した。この時、時刻は12時。身体検査を受けて、スマホのチケットをかざして入場する。今回はメインスタンド上段の席。すごく眺めがいい。一通り写真撮影やコンコースで雰囲気を楽しんでいると、選手がピッチ練習に登場。観客の歓声が上がる。

座席からの眺め

すげー、日本代表キャプテンの遠藤をはじめサラー、ファンダイク、マクアリスターなどそうそうたるメンバーだ。今回は、リヴァプールの遠藤はスタメンだが、ブライトンの三笘はけがのためメンバー外、日本人対決とはならなかったが、こればかり仕方ない。試合開始を待つ。13時45分に選手のピッチ内練習が終わり、ほどなくして審判団・選手が入場した。そして、観客は”You will never walk alone”の大合唱。本場の”You will never walk alone”は鳥肌ものを通り越して、涙が出た。大合唱終了後、イングランドはもとより全世界が注目する一戦の笛が鳴った。

You will never walk alone 熱唱

前半開始早々、ブライトンの攻勢が光る。左サイドからのカウンターに一瞬の隙を見逃さなかったウェルベックがゴールを突き刺し、あっさりブライトンが先制。盛り上がるブライトンサポーター。リヴァプールの大観衆は一瞬の静寂ののち、自チームを鼓舞する声に変わる。大観衆の後押しを受けたホームチームはこの後徐々にボールを持ち始め、チャンスを作っていく。僕の席は基本的にみんな座って応援しているがチャンスになるとみんな立ち上がる。まるでスクワットみたいな感じだった。前半30分になろうとした時、リヴァプールはコーナーキックを獲得、一度はブライトンに跳ね返されるが、再度ゴール前に放り込まれたボールが相手DFにあたり、ルイス・ディアスが合わせてネットを突き刺す。一気に湧き上がるサポーター。これで1-1の同点。その後もリヴァプールのペースで前半終了。

同点ゴール直後

そして、勝負の後半キックオフ。相変わらず、リヴァプールの猛攻、席を何度も立っては座ってを繰り返す。後半20分くらいにリヴァプールのサラーがゴール前でフリーに、そこにボールが渡り、左足一閃。逆転ゴールにスタジアムは大歓喜に包まれる。ここから、ブライトンが攻勢に出るが、遠藤をはじめ、リヴァプールの守備も光る。それにしてもこの世界最高峰の舞台で日本人が活躍しているのはすごい誇らしい。隣の人も「Endo, Endo」って言っている。後半も終盤に差し掛かっていてアディショナルタイムは6分、いや、欲を言えばもうちょっと見ていたい。その後も一進一退の攻防が続くが得点は動かず、タイムアップ。試合後、リヴァプールのクロップ監督が選手をたたえたのち、サポーターに向かって勝利のガッツポーズ3連発。素晴らしい。この光景を観たかった。

ガッツポーズ後のクロップ監督

さて、試合も終わったことだし、これからダブリンへ帰るわけだが、帰りは交通費節約のため、夜行フェリーで帰る行程。まずはダブリンへの船が出るホーリーヘッドという都市まで向かう。夜11時過ぎにリヴァプール・ライムストリート駅から鉄道に乗り、途中のチェスターを目指す。これは終電1本前の列車で次の終電でも問題はないが、乗り換え時間に余裕を持たせるため、この列車で向かう。1時間弱でチェスターに到着。ここで、次のホーリーヘッド行に乗るのだが、この列車が2両しかなく、加えて本日の最終列車。そして、チェスターからパーティー?帰りの人たちも多く、一つ後の列車で到着していたら、座れなかったかもしれなかった。パーティー帰りのパ○ピ達に囲まれ、肩身の狭い思いをしつつも、列車は0時32分の定刻通りチェスターを発車、徐々に乗客もおりていき、自分も寝落ちしてしまい、気づいたら深夜2時。周りの乗客がほとんどおらず、さながら銀河鉄道の中にいるような感覚だったが、突然、周囲が明るくなった。ホーリーヘッドだ。2時5分にホーリーヘッドに到着。寝起きでよろけながらも、駅隣接のフェリーターミナルへ直行。荷物検査の後、シャトルバスに乗り込み、乗船口に行く。今回乗るのは午前2時40分発のIRISHフェリーでこのホーリーヘッド港からダブリン港まで3時間強の船旅。船内は豪華なつくりで、バーやレストラン、映画館まで完備していた。日中に乗っていたらもっと散策したかったが、長椅子を見つけて横になり、眠りに落ちる。気づいた時には朝6時。ダブリン港に到着していた。跨線橋を渡ってターミナルビルに入る。入国検査を受け、無事入国。接続している連絡バスでダブリン市街地へ出た。

フェリーのバーカウンター

と、こんな形で今回の旅は終了。人生初のプレミアリーグは感動ものだった。これ以上の感想を書こうとしたが、何も出ない。ただただ、最高の舞台だった。また、何か事あるごとにこちらでの生活の様子等を書いていければと思います。それでは、また。

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