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14年11月23日 大田原マラソン

 32回目のフルは3回目の大田原マラソン。51歳、大好きなレースでSUB4叶って、SUB4生涯勝敗は12勝20敗となる。

 毎年11/23に開催される本レース。今回は3連休の中日となった。私にとってはお誂え向き!
 制限時間4時間のガチレース。お祭のようなBIGレースも楽しいが、それとは趣の異なる体育会気質のレースと言えよう。
 今年で3回目の出場。エントリーは迷わなかったが、「足」については少々考えた。今年は東北に居を構えている。当初は宇都宮に前泊のつもりでホテルも予約したのだが、馴染みのない土地で泊まるというのにアルコールを我慢するのは心のストレス。かといって飲んでしまえば体のストレス。いずれにしても歓迎しない。結局当日新幹線で行けば間に合うことがわかり、ホテルはキャンセル、5:30に社宅を自転車で出発することとした。当日、雪が降らないことを祈る・・・・
 「フルを走るにはレース2、3ヶ月前の走行量が大事」と聞いたことがある。今年の8、9の2ヶ月は過去最長距離444kmを走っている。9、10月には連月フルを走り、暑さの中、ともに4:06とまずまずかな?それなりの練習をして本レースに臨んだ。
 結果から先に記そう。N3:52’54。23kmから35kmまでの登りで激しい向かい風・那須オロシに晒された。「マラソンは自己との戦い」とはよく言われるが、さらに言えば「自然との戦い」でもある。「たられば」が許されるなら、昨年並みのコンディションなら3:50は切れていただろう。ま、仕方ない。SUB4なら良しとしよう。

 いつものように時系列のレポートだと冗漫になると思うので、思いつくままTopicsを記す。

◆準備
 レース3日前の木曜日から禁酒。木曜日はラーメンを食べて温泉。金曜日はカーボローディングですた丼からスーパー銭湯。土曜日は朝うどん2玉、昼スパゲティ2束、夜すた丼、社宅で湯を張り半身浴。ガチレースの大田原に敬意を払って体調を入念に整えた(つもり)。
 さらにスペシャルドリンクを準備。前日にペットボトルにZavasPitを貼り付けたものを2本準備。24.2km、34.4km地点に預けることとした。
◆天候と出で立ち
 2、3日前から天気予報を何度もcheck。当日は快晴が期待でき、さらにスタート時に13℃を超える予想。私は13℃を切ると長袖にすることとしている。どうやら当日は半袖で良さそうだ(過去2回は長袖、去年は半袖Tの重ね着までした)。一抹の不安もあるのでアームウォーマー(AW)もセットしよう。
 結局出で立ちは、田沢湖ブルーTにオレンジAW、グレイのハーフパンツに白キャップ。五本指ソックスに、ガチシューズとしてASICSジェネレイサー。
 結果的にスタート時には14℃。走り始めて5km程で暑さを感じAWを外した。しかしながら吹きっさらしの田園を駆けていた10km過ぎに寒さを感じて再着用。風が強くなり体感温度が下がったのだろう。この辺の修正は我ながら見事であった。結局最後までAWを着用したまま走りきった。
◆ボリュームゾーン
 一般のフルだと、ゴールタイム4:00過ぎがボリュームゾーンだと思う。すなわち私と同等か少し下のレベル。しかしながら、流石は大田原。17km過ぎの折返しでわかったのは3.5hPMの辺りが一番のボリュームゾーンであること。折返しても後続ランナーの方が少ないし・・・・過去2回は3.5hPMとはすれ違うこともなかったので、少しは成長を感じられたが・・・・この私、本レースでは明らかに平均以下のランナーである。
◆新幹線とバス
 行きは事前に予約。7:52那須塩原着。
 問題は帰り。14:00頃にゴールできるとして、那須塩原15:22発に乗れるかな?でも沈没する可能性もあるし・・・結局予約する勇気がなかったのだが結果的に正解。14:45には会場を出られたのだが、送迎バスを40分以上待つことに。さらに渋滞があり那須塩原駅に着いたのは15:50頃になっていた。
 次の新幹線は16:22。那須塩原に停まる新幹線は1時間に1本なのだが、この号はさらに質が悪い。郡山行きなのである。結局26分乗って郡山で14分待ち。さらに福島まで14分乗って・・・しかも座れずに・・・福島で19分待ち。ようやく乗れた新幹線も満席。そこから35分を立つ羽目に・・・・結局デッキに腰を下ろしてしまった・・・スウェットという汚れても良い格好で良かった!世間からは白い目で見られただろうが。
  行きもバスは待たされた。東京からの下り新幹線も同時に到着するので、400人以上が列を成し、日陰で30分は待たされた。今年は寒くなかったらまだ良かったが・・・8:30にバスに乗り、会場着は8:50。スペシャルドリンク受付締切が9:00。そこから受付をしてゼッケンを付け、貴重品を預け、トイレを済ませて・・・と結構慌しかった。
◆駅までの足
 前記の通り、自転車で行くことに。ところが東北の朝は予報に反して雨!レース用に在庫していた100均ショップレインコートの出番となった。朝食の助六寿司を平らげ、レインコートを出したりしていたら出発は5:35になってしまった!急がねば!!それでも行きは下りだから楽チン。さすがにこの時間だと車も走っていない。普段は歩道を走るのだが、車道をギュンギュン下って5:50には駅の駐輪場に預けられた。
 一方、帰りは辛かった。フルマラソンを走り、新幹線を2度も乗換え、やっと着いた駅から自転車で登りの20分。まさに「行きは良い良い帰りは怖い」であった。
◆とある走友会
 去年はSさん、Gさんと張り合った。今年は参加者にGさんの名前がないのは事前にネットで確認していた。10km手前位だったかな?ふと横のランナーを見たら見覚えがある。Kさん♂だ。とある走友会の赤いランシャツ・パンツ姿で、多分40代。当時の私よりかは断然早かった。ところが2ヶ月前の田沢湖では私よりわずか1分ちょっとしか先着していないことをINで見つけていた。今日はしばらく前後しつつ、13kmの下りで私がリードし、15kmで逆転された。17km過ぎの折返しであっという間の30秒以上の差、23.7kmの左コーナーでは更に差をつけられていた。そのまま徐々に置いていかれるものだと思っていたのだが、そこからの逆風の登りでは差は開かない。見通しの良い箇所に出ると後姿が遠くにだがずーっと見えていて、良い目標として追いかけられた。35km過ぎたら背中がどんどん大きくなる。37km過ぎに逆転!追いついたら後ろに付こうかと思ったけど、もう完全に失速していたから一気に抜いたった。
 翌日INで確認するとゴールでは私が3’11先着していた。去年はGさんに置いていかれ、Sさんを引離して対とある走友会では1勝1敗。今年は1勝ってことで良いかしら?ま、向こうは全く意識していないだろうが。
 縁があるのかないのか、帰りの新幹線那須塩原駅・郡山駅でもKさん、Oさんとすれ違った。Oさんは地元では有名ランナー。今回も3:10代で走破していた。アッパレである!
◆向かい風
 本レースは前半が下り、後半が登り、最後にちょっとしたUP&DOWNがある。標高差は88m。23.7kmのJAが最低地点で「良し!これからだ!」と決意も新たに登りに挑むわけだが、そこで左90°に方向転換をしてから向かい風となる。那須岳からの北風・那須颪である。24.2kmでスペシャルドリンクを取って、しばし進んでから風を遮るものがなくなり、急に風が強くなる。隣を走っていた女性が「何なのよ、この風」とつぶやいて遅れていった。歩いているランナーも続出。SUB4狙いのランナーが歩き出すってことはあまりないし、過去2回でもこの辺りで歩き出すランナーは見たことがない。30km地点でさらにビックリ!リタイア組が群れを成して収容車を待っていた。おいおい、まだいけるでしょうに! 
 私にしても25kmまで大体5’20は切るペースだったのだが、25km以降は@5’33、39、53、49ときて30kmまでは6’09まで落ちている。ただこの時点でG2:41’40。完走はできそうな感触であった。
 しかしめげることが・・・30km過ぎて左45°に方向転換をするのだが逆風は止まない。結局登りの頂点である35kmまでは逆風に晒された。32kmの左30°のコーナーでは隣のランナーに「何で曲がっても向かい風なんでしょう」と愚痴ってしまった。お隣、苦笑い・・・・
◆給水と給食
 いつも同様、スタートブロックでゼリーを飲み干し、ほぼ5km毎に設置されている給水所ではコップ1杯以上の給水を摂取するようにした。さらにスペシャル2ヶ所。24.2と34.4kmではペットボトルに入れたアクエリアス約250ccを受取り、しばらく手に持ちながらちょこちょこと摂取して確り飲み干した。また、空のボトルは次の給水所ゴミ箱まで手に持っていたのだから我ながらアッパレでしょう。
 20km過ぎにはアミノバリュー粉末を摂取したし、塩飴も15km、30kmで口に入れた。この位しないとフルは走れないのかも。
 大田原はガチレース故、給食は一切ない。28.7kmの給水所を過ぎたところで隣の男性ランナーから「何か食べるものがあると良いのですけどね、お腹空いちゃって」と話しかけられた。「大田原はないのですよね~」と返しつつ、「飴でよければ差し上げますよ」と塩飴を一つ上げた。「ありゃ!催促したみたいで申し訳ないですね」とのこと、善行善行。
 そのランナー、飴で元気になったのか、30km手前で私を置いていった。「チッ!」と思ったが、38km位で追いついてぶっちぎってやった。おっしゃ!!
◆沿道の応援
 考えたら伝統的なレースにしては応援は少ない気がする。さらに運の悪いことに25km辺りでは大学生バンドが丁度休憩していた。「休憩かい!聞きたかったな!」と野次ってやった!
◆今日のレース展開(RRの本旨)
 10:00Bang!スタートラインを40秒で通過。競技場は馬なりに進み、出口で詰まるのはお約束。公道に出てから、いつものフルよりかは若干強めに押す。渋滞の1kmまでは5’31だが、そこからは呼吸の乱れに気をつけて14kmまでは@5’08~20までの安定したペース。登って15kmは@5’25となり、ここで一休み。折返しの18kmまでは@5’24、22、20と刻む。
 18km以降は緩やかな下りになるので24kmまで5’11~19と盛り返す。25kmまでは登り始めたこととスペシャルがあって@5’30。ここから前記の通り向かい風と登りに悪戦苦闘となった次第。
 30kmまでを6’09、31kmまでを6’01と落ち込むも、視界にKさんを捉え、リズムを取り戻す。31km以降、6’00を切るラップを重ね、34.4のスペシャル、34.7のゼネラル給水では立ち止まって確り補給、ここ35kmでは6’50まで落とすが、残り44分あるから気にしない。ラスト7kmは5’46、6’09、5’36、44、40、49、6’55/1.195と駆け抜け、G3:53’○と相成った。
 5kmLapは、26’22、18、13、31、33、29’03、30’15、28’55、12’44。
 25kmまでは安定、そこを過ぎてから悪戦苦闘、それでいて最後にリズムを取り戻せたということがわかる。
 42.195kmという距離を走りきる力はついたようだ。今一段のレベルアップを図りたい!
 しかし、大田原を今シーズンの勝負レースと決めていたわけだが、考えたらこれはあまり賢くないかもしれない。制限時間が4時間では失敗したらもうTheEnd。大田原は確実にSUB4で走り、制限時間が長いレースで勝負すべきであろう。来年以降はそうしよう!!
◆今日の総括。
 「シーズン1度はSUB4」を目標にしているので、今日で目標は達成。後半リズムを取り戻せたのも満足度は高い。
 課題は新幹線の便と送迎バスだなぁ。これは私にはどうしようもない話ではあるが・・・・来年このレースに出場するとしたら車にするかな!!
                                以上


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