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理想の場所をかたちにする

人生で初めて作ったwebサイトが完成しました!

これ、ボウリング場のサイトなんです。ボウリングっぽさ皆無。
「ボウリング場」という題材でなぜこのようなサイトを作ったのか、私が考えたことを説明したく、noteを書くことにしました。

これは現在通っている職業訓練(webデザインコース)の課題です。
「1970年に創業し、今春のリニューアルオープンに合わせてwebサイトの制作を依頼した」という設定。

サイトを作る前に、集客のためのターゲットや企画を自由に考える時間が設けられました。
既存のボウリングサイトをリサーチし、集客のためのグループディスカッションをしてからサイト制作に入るという流れ。

ボウリングが大嫌い

グループディスカッションでは、「集客したいなら値段を低くするしかない」という意見が私の印象に残りましたが、この意見に私は反対です。

なぜなら、私はどんなに安い値段でも絶対にボウリング場には行かないから。
ちなみに、私はボウリングが大嫌い。
ガーターばかり出して下手すぎるのを同行者に見られるのが恥ずかしいのと、うまくできない自分が心底いやになる。

それに値下げすることにより一時的に集客が増えても、ボウリング人口を増やすための根本的な解決にはならないと思うから。

値下げよりも、ボウリングすることやボウリング場の価値を高めて、値段に関わらず人が集まることが大切だと思いました。

参考に既存のボウリング場のサイトをたくさん見たけれど、ほとんど同じテイスト。申し訳ないけれど、私がときめく要素が一切ありませんでした。

どんなに立派なサイトを作っても、同じようなテイストのサイトならそのサイトを見てもボウリング場に行く気にはならないでしょう。

そこで、ターゲットを自分に設定し、こんなにボウリングが嫌いな自分が行きたくなるボウリング場を考えました。

(多分自分の理想のボウリング場は?という発想に到るまで1週間ほどかかっていて、それまでは嫌いなことを考えるなんていやで仕方がなかったけれど、理想のボウリング場を考え出したら楽しくなりすぎて、サイトに関係ない細かい設定まで作っていた話)

理想のボウリング場は居心地の良い場所

コンセプトは「居心地の良い場所」。
私はカフェが大好きだから。カフェの価値は居心地の良い空間にあると思っているので、これをボウリング場にも取り入れようと。

友達や子供の誕生日をお祝いしたり、デートで訪れたり。
「特別なときにあそこに行こう」と思ってもらえるような、非日常の空間を目指しました。

このボウリング場には、ボウリングレーンがついている個室を複数作ります。
ボウリング場だけど、ボウリングはおまけの扱い。
個室で居心地の良い空間を味わってもらうことが一番の目的。そこにボウリングがあったら、「ちょっと投げてみようかな」なんて思うかもしれない。
それがボウリングを始めるきっかけになるかもしれない。

ボウリング感を全面に出されると、「いや、ボウリング無理」ってなるから。

カラオケとかもそうだと思うんです。みんながみんなカラオケを目的に行くわけじゃない。
街中で静かな個室空間を望んでいる人とか(私は電話を受けるため静かな場所を探してカラオケに入ったことがあります。一切歌いませんでした)。
「子連れなら個室の方が楽だよね」と持ち込みOKのカラオケで友達と会うこともあります。カラオケは気分によってしたりしなかったり。目的はおしゃべりすることなので。
今は大きなスクリーンに自分の好きな映像を流せるところもありますよね。私は好きなアイドルのコンサート映像を友人と見るために行きました。

こんな風にその場所に行く目的は一つとは限らない。
だから私はボウリング場にボウリング以外の目的で行く人を増やすような施設にしようと思った。

サイトには具体名は載せなかったけれど、このボウリング場は藻岩山(札幌にあり、夜景スポットになっている山)の高台にあるという設定なのです。

レストランはガラス張りになっていて、いつでも札幌の景色を上から見られます。(この感じは大昔私が働いていた某タワーホテルの37階にあるレストランから見えた景色をイメージしている。夜景より昼間に見る景色の方が好き)

それで、そのレストランでは週1で素敵なイベントが開催されるのですよ!!生ライブをはじめとしてなんか色々。

音楽フェスみたいの開催したいと思って、出演者の名前とかかなり悩んで決めましたが、全然今の段階ではいらない情報でした笑

好きがいっぱいつまったサイト

そんなこんなでこういうサイトが誕生したわけです。

は?これがボウリングのサイトだと?
とか思われるかもしれないので、公開するのは恥ずかしいという気持ちもあります。

でも個人的には、ひたすら自分の好きなテイストをこれでもか!と詰め込んで作ったものなので、すごく好きです。

できに満足しているというわけではなくて、雰囲気が好きというか。
技術的な不満はたくさんある。今の段階では何をどうすれば良いか見当がつかずそのままになっている部分も。

以前「完璧を目指さないことを目標にしている。まずは50点を目指す」というツイートをしたけれど、サイトが完成した時にこれはちょっと違うなと気付いた。

一つ完成したことで基準ができたので、今後は前作よりいいものを作ることを目標にしていきます。

このように自分にとって価値があることは何かを追求し、それをかたちにすることはすごく楽しかった!実際にクライアントのサイトを作成するときは、こんな風に自分の思い通りに作れることはない。だから自分の好きなものだけを詰めてサイトを作成することに意味はないかもと思ったりするけど、目的とそれを達成するために何を作るのかを考えることはきっと良いトレーニングになるはず。

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