結論

自分をごみだと思ってきた私の、たどりついた結論。


「自分なんて、ゴミだ。」

「自分のような人間は、存在価値が無い。」

「いっそ消えたい、でも消えられない。」

そんな事が、以前は常に頭をめぐっていた。

でも、同じような感覚におちいって、苦しくなっている人は、

思っている以上に多いんじゃないだろうか、と思う。

そんな自分が、歯車が噛みあうように、たどり着いた結論があった。

今日は、それを記録していく。


たどりついた結論から言う。

「私たちはゴミじゃない、商品だ。」

これが私の結論だ。


この結論が降ってきたのは、

仕事である販売の雑誌を読んだ時だった。

元売上トップ販売員のコラムに、こんな言葉が書いてあった。


「販売員は、商品と同時に自分も買ってもらっているのですよ。

店で一番売れる販売員って、商品のよしあしに関係なく、常に一番売れませんか?

商品もブランド力も、全て長い目で見れば平等のはずなのに、決まって同じ人が売れていく。

それは、販売とは商品を提案するあなたの信頼を最初に売っている仕事だからです。

販売員であるあなたが先に売れ、売れたあなたが薦めるから、次に商品が売れる。」


それを読んだ私は、

「なるほど、商品が売れる前に自分が売れんといかんよな。

…さて、お風呂にはいろう。」


そうしてシャワーを浴びていたら、こんな考えがブワっと湧いてきた。

「そっか、私今まで、自分なんか居たらいけないって思ってた。

ゴミだと思ってたから。

でも、ゴミじゃなかったんや。

私、商品だったんだ。

みがいて、きれいにして、それを好んでくれる人もいるんだ。」

それぞれ違う商品だから

それぞれ違う商品だから、スキニーパンツが欲しいって人もいれば、ゆったりシルエットのストレートのパンツが欲しい人もいる。

私たち人間も、似てるな。

それぞれ、こんな商品っていう特性があって、ほしい人は、それを気に入っていく。

それを気に入らない人もいる。

スキニーパンツが嫌いな人は、スキニーパンツを嫌いで良い。

スキニーパンツがダメとかじゃなく、

ただ相手が好きか嫌いかの問題。


似たことをしている、あの人がいやだった

最近はめっきり減ったけど、以前わたしは、「思考イラスト化」なるものを描いていた。

要は、生きづらい自分なりの日々の気付きを、イラストにして発信していた。

同じようなことをしている人は無限にいるし、新しく始める人だって無限にいる。

どうしようもないことなのに、それがいやだった。

自分の優位な点が、ひとつ無くなるようで、いやだった。

例として、自分をダウンジャケットに例えてみる。

自分のウリは、「中身がダウンであたたかいこと」だって思ってた。

でも、他にもダウンジャケットがたくさんいる。

「お前もお前もダウンかい!」ウリが自分と同じに思えた。

でも、ひとつの商品としてお互いを見てみたら、全然違った。

例えば、自分はサーモンピンクで、ツヤ消し生地の、フード付きダウン。

他のダウンとは、色も違えば、布地も違う。

むしろ、共通点が”ダウンジャケット”くらいだった。

全然違うものなのに、何を怒ってたんだろう。

それは、自分のりんかくが無かったから

自分で自分のことが、「私ダウンジャケットなんやなあ」くらいしか分からなかった。

そこに別のダウンジャケットが現れた。

自分の立ち位置が奪われる、と、こわかった。

だって自分がダウンジャケットってことしかわからない。

でも、今は違う。

一人ひとり商品だから、たくさんの特徴があるんだよ。


生まれた時点でひとつの商品

私は私っていう商品で、気に入る人もいれば、気に入らない人もいる。

人は生まれた時点で、ひとつの商品で。

ごみは、居なかったんだ。

私はごみじゃなかったんだ。

私は自分を商品として、大事にして、みがいていいんだ。

私っていう商品を、気に入ってくれる人もいるんだ。

それだけで、よかったんだ。


おわりに

これが、自分をゴミだと思ってきた私の、たどり着いた結論です。

以前の自分なら、同じ言葉に対して、「自分は商品にすらなれない糸くずだ、不良品だ」と言って、断固として「自分はゴミだ」という見方をゆずらなかったでしょう。

これが降ってきたのは、今までの積み重ねだと思います。

「このまま、好きな人を傷つけて関係をぶち壊す自分は嫌だ。」

「死にたいと思いながら生き続けるのは嫌だ。」

そうやって、本を読み、人を頼り、自分なりにもがきました。

その過程を支えてくださったイチさん、列挙しきれないみなさま、ありがとうございました。

今後も精進します。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

スキ、おすすめ、サポートいただけると、大変よろこびます!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?