北林由布子(Yuko Kitabayashi)

福島県いわき駅前「La Stanza」オーナーシェフ。「いわき駅前にゲストハウスを作り…

北林由布子(Yuko Kitabayashi)

福島県いわき駅前「La Stanza」オーナーシェフ。「いわき駅前にゲストハウスを作りたい」とPJを立ち上げ2020/4/24「GuestHouse & Lounge FARO」をコロナ禍で開業。ゲストハウスを作るまでの話など。

マガジン

  • トークシリーズ next to the door

    いわき市平「Guesthouse & Lounge FARO iwaki」がお送りするオンライントークイベント「next to the door」のライブ配信映像や、グラフィックレコーディングのアーカイブになります。

  • GuestHouse & Lounge FAROが出来るまで

    福島県いわき駅前に2020年4月24日グランドオープンした「GuestHouse & Lounge FARO」(コロナ禍により宿泊は休業中)が出来るまでの過程を振り返りながら書いています。

最近の記事

やまと発生録(じいちゃんの手記)

この記録を書くに当たって多少年代がはっきりしない場合もあるのであるが大体は間違っていないので一、二年のズレは大目にみてもらいたい。 北林辰蔵は明治八年四月八日奈良県磯城郡多村矢部に農家の二男として生まれた。 ?奈良?第??の三人兄弟の中である。 大体奈良県と云ふ所は海に遠く又山も少ないので農閑期になると村の若い者にとっては仕事が少ない所であった。 又筆墨の生産が盛んであったのでこれの行商で全国に出て行く者が多かった。 初の長男の奈良?が友人五六人とさそひ合って東北地方に行商に

    •   お天気の勤労感謝の日の出来事

       その電話が来た時、私はひとり3階の厨房にいて、明日のイベントで出す「大根の赤ワインピクルス」を作ろうと、左手で大根を丸々1本持ち上げたところだった。冬野菜が美味しい農家さんの今年の初物だった。今年は温かかった、というか暑かったから、冬野菜の登場が遅い。

      有料
      3,000
      • いいじまホビーのこと

        (この記事は2012年11月に取材したものです。当時「いわき駅前商店_勝手に会議室」なるものを数人で運営しており、勝手に街なかを取材して勝手にフリーペーパーを作っていました。2023年3月に投稿された下の記事が周囲で話題になり、 SNS上でこのフリーペーパーの画像を紹介したところ、是非街なかの貴重な財産としてWEBに上げて欲しいとリクエストをいただきましたので、改めてこちらに投稿することにしました) いいじまホビー伝 ~戦後模型記~  飯島ホビーさんの取材に行ってきまし

        • 8月15日に

           久しぶりのnote。さて、うまく書けるかしら。でも、まあいいか。今回は自分のための備忘録の様なものだから。  ゲストハウスを始めて、リノベーション視点からの建物や場所、お店の歴史とか、インターン生に「私」と言う出来損ないの仕上がり工程をお伝えするために、生い立ち的な話をしたりすることが増えてきた。  そんな中「由布子さんは会社の代表として何代目ですか?」とか、白河に縁が出来た時も「あ、そのお菓子屋さん確か親戚、、、」みたいなことが出て来たりするのだが、いかんせん全部うる覚え

        やまと発生録(じいちゃんの手記)

        マガジン

        • トークシリーズ next to the door
          0本
        • GuestHouse & Lounge FAROが出来るまで
          13本

        記事

          コロナでさらに傷付いた街について思うこと(講演会なるものを聞いて来ました)

          「まちづくり」とか「地方創生」みたいな言葉が、個人的にはまあ気持ち悪い感じでして(自分も便宜上使うことは多々ありますが)。街で生まれて、街が嫌いで出ていって、でも何とかしたく戻ってきた人間だからなのか、そもそも生まれた時から「まち」はあったし、「中央」からみた「地方」で括られるのも抵抗があるし。だから正直そういった言葉の出てくる書籍やセミナーなどはあまり接触しないようにしていました。 かなり天邪鬼な人間でもありますので、どこかの地方の成功例とか成功した人の話とか参考にするより

          有料
          100

          コロナでさらに傷付いた街について思うこと(講演会なるも…

          少しづつ宿になっていく

          このnoteは「ゲストハウス思い出ノート」に投稿するために、久しぶりに書いたものです。コロナで超暇になったオープン当時、ゲストハウスが出来るまでのことを書くためにこのnoteを始めたのですが、専門的な部分に差し掛かってすっかり筆が止まっていまして、気が付けば1年以上が経ちました。コロナ禍のFAROでのことを書いてみようと思います。 ーーーーーーー 私がオーナーを務めるGuestHouse&Lounge FAROは、福島県いわき市、いわき駅から徒歩5分の商店街の中にあるゲス

          少しづつ宿になっていく

          連休最終日の徒然に

          震災の時もそうだったけど、このコロナ禍でも「本当に大切なモノ、自分が本当にやりたいことはなんなのだ」と言う問いを再び投げかけられる状況になっています。 それはまた震災後、自分が何をしてきたか再確認をさせられる事でもあって。 コロナ禍で大きく影響を受けている業種「飲食業」「宿泊業」をやっているわけだから、経済的な余裕は当然ないのだけれど、この状況のせいにして、しばらくは色々丁寧に置いていくように過ごしてみようと思うわけです。 色々考えた挙句、今はFAROにヤドカリしている状況

          リノベ設計段階の話に突入する前に…

          2年前の2018年6月19日「GOCHAMAZE Times」に公開された記事です。SNSに「いわき駅前にゲストハウスを作りたい」と宣言したのをうけて、取材に来て下さいました。 「GOCHAMAZE Times」とは、特定非営利活動法人 ソーシャルデザインワークスが発行しているメディアで、多様性を再確認し、認め合い、誰でも生き易い世の中にしていこうーって感じで様々な発信しています。(ざっくりで申し訳ございません。。。)とにかく、面白い取り組みや、人物をたくさん紹介しているメ

          リノベ設計段階の話に突入する前に…

          2018年とりあえず動き出してみようと

          2017年は前回までに書いた活動を通して情報収集やプロジェクトの拡散をしつつ、自分自身で事業計画書やリノベーションの図面を書いてみたりしていました。13年前に自分でLa Stanzaを作った時にかかった工事費を参考にしたり(材料費の高騰なども手伝って全く参考にならない数字だったことが後で分かります)、蛇谷さんたちがかかった費用を聞いたり、ゲストハウスオーナーのブログなどで調べたりしていたのですが、やっぱり、実際にこのビルをリノベした時にどれくらいの費用が掛かるのか、あくまで想

          2018年とりあえず動き出してみようと

          「浜魂」でプレゼンさせて頂きました

          時期は少し戻りますが、鳥取弾丸ツアーに行く1週間前の、2017年5月25日に行われた「浜魂」と言うイベントにお声がけ頂き、清水の舞台から飛び込むつもりで参加させて頂きました。先ずは何よりも多くの人にプロジェクトを伝えたかったからです。(以前にも少し書きましたが、人前で話すなんて元々苦手なのに、La Stanzaオープン以来10年以上続いた厨房引き籠りからのリハビリも儘ならないままの急発進だったので、当日も泣きそうでした。原稿も棒読みで、今思い出しても恥ずかしく、、、リハーサル

          「浜魂」でプレゼンさせて頂きました

          「いわきまで来たのに、東京の続きみたい」

          2017年11月1日「いわき潮目文化共創都市づくり」のプログラムの一環として上記の「廿三夜講復活プロジェクト① 潮目になる宿の作り方」と言うトークイベントが組まれ、 で初めてお話させて頂き、 で突然鳥取にお邪魔して初めてお会いした蛇谷さんが、いわきに来て下さり私のお店「La Stanza」でトークイベントが開かれた訳ですが、こんな風に振り返って書いていると、全てとんとん拍子に進んでいたみたいですが、私自身は当時不安や悩み、混乱の最中で、整理がつかない状況のままで、どちらに

          「いわきまで来たのに、東京の続きみたい」

          やっぱり最初は自分でやろうなんて思えませんでした

          話は少し前後しますが、実は2017年1月10日第13回廿三夜講復活プロジェクト「スタンツァの北林由布子が「たみ」の蛇谷りえから、ゲストハウスの作り方をきく」の数日後から、地元を中心に活動している方で、ゲストハウスを運営してくれそうな方々にアポイントをとって会い始めました。 この時点では正直に言って、ゲストハウスの知識も経験もない私が開業するのはどうしても現実的に思えず、まちづくりなどの会社を運営している方々にお願いした方が間違いないと思いました。オーナーとしての協力は惜しま

          やっぱり最初は自分でやろうなんて思えませんでした

          妄想をデザインする

          鳥取弾丸ツアーから帰ってすぐの6月18日、市内のデザイナーであり、アーティストの藤城光さんに連絡を取りました。 以前から感じていたけど、鳥取に行ってさらに強く感じたことがありました。「ゲストハウス」というものが、まだ今ほどメディアでも紹介されていなくて、それだけで「???」となっている人に、それが商店街の活性化に一躍買うかも知れないなんて、いくら説明したって伝わらない訳で。さらに自分自身もまだこのゲストハウスプロジェクトを上手に説明出来るほど、頭がまとまっていなくて。鳥取で

          一泊三日弾丸鳥取ツアー

          前回Skypeでお話させていただいた蛇谷さんに会いに、5ヶ月後の6月13日~15日急遽鳥取へ行くことにしました(2017年の話です)。東京に行く用事があったので、貼り付けて強引に。 13日東京で用事をすませ、20:00くらいに出る夜行バスにて翌14日朝9:30に鳥取着。ここから先は無計画のまま現地入り。少し早いのでバスで20分の鳥取砂丘へ。写真は久しぶりの夜行バスの疲れを砂丘で癒している最中です。(余談ですが、鳥取砂丘に来れただけでも「行って良かった~」と思える体験がたくさん

          一泊三日弾丸鳥取ツアー

          まずSkypeが初めてでした。。(当時)

          3年前の2017年1月10日、第13回廿三夜講復活プロジェクト「スタンツァの北林由布子が「たみ」の蛇谷りえから、ゲストハウスの作り方をきく」が企画されました。 「ゲストハウス作ろかな」とつぶやいたけど、具体的には何も考えていなかった私に、岸井さんが紹介してくれたのが蛇谷さんでした。 鳥取県東伯郡湯梨浜町で、ゲストハウス+シェアハウス+シェアオフィス+カフェの複合型スペース「たみ」を立ち上げたアーティスト・蛇谷りえさんをスカイプで招待。http://ukabullc.com

          まずSkypeが初めてでした。。(当時)

          MIRAI Barでお話させていただきました

          2016年11月16日、同じ町内にある変なお店(愛ある意味で)「もりたか屋」さんで行われたトークイベントMIRAI Bar vol.9にゲストとして呼んで頂きました。廿三夜講復活プロジェクトでご一緒させて頂いた霜村さんにお誘い頂き、まだ引き篭もり(厨房だけの日々を10年間過ごしていたので)の後遺症がある状況で若干不安でしたが、トーク形式と言うことで何とかなるか、、、と思い切ってお願いしました。聴き手は霜村さんと田子さん。 色々考えると不安になるので、打ち合わせも殆どしないで

          MIRAI Barでお話させていただきました