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好きすぎるが故に、純粋に楽しめなくなるのはどうなの?な話。

誰しも「好き」があると思う。

それは、ものだったり、人だったり、場所だったり。

私はクリームソーダが好きだし、
海や山の空気が好きだし、
本を読んだり映画を観ることが大好きだ。
と、思い返しているとどんどん幸せな気持ちになってくる。


「好き」が多ければ多いほど、ハッピーだ!!!
と、私自身は信じてやまなかったし、
今でもそう思っている。
が、先日、そんな私にとって信じがたいことがあった。


ラーメンが好きな後輩

がいる。職場に。
その後輩は、ラーメンが本当に好きらしく、よく「ここのラーメン美味しいですよ〜」とラーメンに疎い私に教えてくれた。
私は教えてくれたことがとても嬉しく、
絶対にそこに行って、「感想」を伝える活動をしていた。

(この活動を始めるきっかけは下記のノートにふんわり書いている。)↓


後輩が教えてくれるラーメン屋さんはどこもハズレがなく、
毎回「美味しかった!教えてくれてありがとう!」と
写真と共に送ることを続けていた。
すると、返信が返ってくる。

行ってくださったんですね!嬉しいです!
でも、そこのラーメン屋、ちょっと店が汚いですよね!

行ってくださったんですね!嬉しいです!
でも、そこのラーメン屋、味玉の味が薄いんですよね!

行ってくださったんですね!嬉しいです!
でも、そこのラーメ…

いやうるせええええええあああああああええあえでもでもでもでもやめてくれでもでも星人がああああああ私はなんにも考えずにただ「うまい」で終了しているあっさい奴なんです!!!!!!!!!!勘弁してください!!!!!!!!!!


いやでも待てよ。
自分が紹介した店だからこそ、少し不安になる気持ちはわかる。
だからこう、なんていうか、

保険かけてる的なことか?


手作りのバレンタインチョコ、
一番上手く行ったものをあげたくせに
「ちょっと失敗しちゃって自信ないケド…////」的なことか?
カラオケ行って本調子のくせに
「今日なんか喉の調子悪いわ!!!」的なことか?

ちなみに私はどっちともめちゃくちゃやる。
喉の調子が悪い時にカラオケなんかいくはずないのに
何故かカラオケの時は喉の調子がいつも悪い(大嘘)
「こいついつも喉の調子悪いな」と友達には思われているだろうな。
自分が最高にダサい。人間らしすぎる。


話が完全に逸れた。


とまあ「的なこと」なのかな。
と思い、「そんなに保険かけなくていいのに。本当に美味しかったのだよ後輩よ。」と思っていた矢先。


「先輩、今度一緒にラーメン屋行きませんか?」

と誘われた。(ドキドキドキドキ)

そしてなんと、数多のラーメン屋を渡り歩いてきた後輩が「初めていく店」に連れて行ってくれるのだそう。なんと光栄だろうか。

当日。
並んだ。
後「店の回転遅いっすね。」
私「ふ、ふうむ。」

券売機で食券を買う。
後「券売機からの動線微妙っすね。」
私「ふ、ふうむ。」

メニューを見る。
後「わ〜美味しそうっすね!!!」
私「うん!!!!うん!!!!!!!!!!」
✨✨✨

ラーメンが来る。
後「スープ結構濁ってるな〜。」
後「メンマがちょっと固いな。」
後「麺は好みじゃないっすね。」
後「ウンヌンカンヌンヌンヌン」
後「ウンタラカンタラタラタラ」
私「ずずずずズズズズ〜!!!!!!!」

食べ終えて、私の車に乗った。
後「あんまりでしたね!リピなしっすね!!!」

うあああああわあええええあああ
美味かったわ!!!!めちゃめちゃ美味かったわ〜!!!!!!!クッソがア!!!!!な〜んも考えずに食えよおおお本能のままにさあああああ!!!?お前はラーメンが好きなのではないか!?!?楽しめているのか!?!?!?!うわあああああえ!!!!!!!!!!!!!!!


と、車のハンドルに自分の頭をガンガン打ち付けながら叫び出したくてたまらなかったが、我慢した。あの時の私は流石に人格者すぎました。

とまあ、何が言いたいかというと。
好きすぎるが故に、その「好き」を純粋に楽しめなくなっていたら本末転倒なのではないか。ということである。



近年のSNSでもそうである。
応援しているファンが、その応援する対象を傷つけたり批判する様子をよく見る。
純粋に楽しみましょうよ。

そりゃ好みでないラーメンもある。
でもさでもさ、そのラーメンが好みな人だって居るよ。
そしてそして、いろんなラーメンを食べることを楽しもうよ。

な〜んてね。



あああ、スッキリした。
読んでくれた方、どうもありがとうございました。

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