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片思いを抜け出して両想いになる為に☆


ちょっと前に、こちらを書きました。

この片思いの場合、恋が実る為には
どうしたら良かったのでしょうか

まずこの場合には吠えられている。という事で、
「歓迎されている状態でない」という事を自覚して
受け入れなければなりません。
もうしょっぱなから失敗しています。
なので、潔く吠えられた瞬間に「今日は諦めよう」が正解です。

この場合、犬は過剰に反応していますよね。
人間からすると「そんなに?」というテンションです。
声を掛けてきた人に対して過敏になっています。
(周りにも人が居たとしてもそちらは気にしていません)

特定の物に対して過敏になる状態を「感作」と言います。
感作している時は、他の事はあまり考えられません。
言葉はぶっちゃけどうでも良いんですが、ある特定の物、人、
状況に感作している時、その相手、状況に集中しています。
集中しているから他の事は考えていません。
ピンポイントに身の危険を感じてるので。

「自分に」対峙している相手に過敏になっています。

「今日初めて出会った君を振り向かせる」とい
うのは、無理ではない場合もありますが、
確実ではないので、この場合には長期戦で気長にやった方が
確実で良いのです。
というか、無理でない犬だとしても相手のペースに合わせるやり方が
一番確実性が高く、良いのです。

このワンチャンは、誰でもウェルカムなワンチャンではなく、
人が苦手なワンチャンなのかもしれません。
警戒しているはずです。
目の前の人が自分にとって、安全かそうでないかが
分からないからです。

人は表面的には上手くやれるかもしれないですが、
初対面は緊張する事ありますよね。
安心できる事がわかるまではやはり緊張、警戒します。
その度合いが人によって違います。

ワンチャン達も同じですが、上手くやる為の方法が少し違います。
動物は自然界では「生きる事」が最優先です。
この為、全て穏便に済む事が1番大事です。
社交辞令とかそういのはないので、方法が
人と違って、「穏便に済ます=お互い関わらない」という方法を
とる事があります。

自分の身に危険が及びそうな気がする場合ばまず逃げる。
無傷で逃げ切りを狙いたい。
追い払うリスクを負いたくないです。
対峙するのも避けれるなら避けます。

いちいち戦っていたら、怪我をします。
怪我をすると今後生き残れないかもしれません。
死ぬかもしれません。病院とかも行けないし。
なので戦いは最終手段です。それ以外自分が
助かる道がないという時のみ攻撃に出ます。
というのが、動物として自然です。

このワンチャンは、既に相手に警戒・警告を出しています。
「近寄って来たら何するかわかんないよ、わかるよね」と
穏便に済ませたいのです。飼い主がリード持っているのと、
もはや対峙してしまっているので、逃げるよりも
警告しているのかもしれません。
できれば、飼い主さんもすぐにその場を離れられたら良いんですが。
たまに、飼い主さんも「大丈夫だって~」とか応援してますが
逆効果です。

そこで、気がつけず近寄ってくる。
もっと激しく吠えます。
通じてないのでさらに強く警告を出します。

それに、じっと目を見つめてくる・・・・
見つめるのは威嚇です。

とても好戦的な相手になってしまっています。
これ以上近づいたり、手を伸ばしたりすると
攻撃される可能性は大いにあります。
でも、犬が悪いわけでは無い。
ちゃんと犬として最大限の意思表示をしているのだから。

じゃあ、どうやったら恋が実るのか?
やはり、ワンチャンの方から来てくれるのを待つしかありません。
ただ、待ち方に工夫が必要です。
人間の様な言語を持たないワンチャン達には、
「私がいかに良い人か。そしてどの位、あなたが
スキなのか」というプレゼンは無意味です。
行動と態度で分かってもらう必要があります。

今日の所は諦めて、明日から毎日会いましょう。
明日から、毎日同じポジションでワンチャンが反応しない
位の距離にある壁になりましょう。
風景の一部(のつもり)になるのです。

見つめない。もうこれは当たり前です。
極力見ない。
盗み見するのも0.5秒くらいの勢いでチラチラと。
壁は見たりしませんよね。
でもみたい場合には、目を合わせない様に
注意します。

風景の一部になって、日常に溶け込むと、
壁の事はスルーするはずです。
だって、壁だから。
壁は何にもしてきません。
今日も居るけど、壁だから。という
のを感じさせるまで壁になりきりましょう。

そうなったら今度は壁の位置を少しだけ近くにずらします。
「あれ?この壁ここにあったかな?ま、いいか」位の
距離でズレます。(いきなり距離を詰めてはいけません。
ちょっと前に出る程度)

そして、気がついたらある日ワンチャンが
壁沿いを歩いてる様な距離まで徐々に徐々に近づいていく。
途中である地点に行った時、ワンチャンが違和感を感じて
警戒する素振りがあったら、1回前の位置に戻ります。
これを繰り返して、じわじわと近寄って行く。
反応させてはけません。

そこに付随して、あの壁が見えると何か良い事が起こる。
的なエッセンスを加えてあげると、更に距離の縮まる時間が
早まります。
(壁の前でオヤツなど。それは飼い主さんの役目です。
壁は壁だからオヤツをあげる事は出来ないのです。)

そして、いつかワンチャンが自分から壁に向かって来ます。
その時に初めて人に戻ります。が、そこからもジワジワと
いかないといけません。
急に「前から知り合いだったよね」という、
なれなれしいのはダメです。
引かれてしまいます。
今まで何の為に壁になっていたのか・・・努力が台無しです。

おやつを落としてみる(近くに)
次は手で。
そして初めて手のニオイでご挨拶。
触って良いかな?

段階を踏みましょう。
近寄れたとしても1日で距離を詰めるのは
急ぎすぎです。

長い説明になってしまったのですが、
これを「系統的脱感作」と言います。
(私の説明が下手なので、検索すると
もっと上手な説明がいっぱいでると思います。
その後また読んでもらうと納得できるかも?)

言葉が分からない動物と仲良くなるためには、
相手のタイミングが大事です。
こちらから強引に引き寄せる事はいけません。
自発的な行動を待たなくてはいけません。

重度の片思いの場合に「待てない」というのが
原因の方が居ました。
保護犬をお迎えしたのですが、
「愛情があれば伝わる」という考えが、
なかなか捨てられないようでした。
話しかけたり、注目したり、とにかくお世話がしたい
様で、「犬の状況や、相手を犬として考える」という
事が難しかった様です。

この子の場合は、ここが安全と分かる様に
極力感作させてはいけないのです。
が、人が頻繁にこちらに注目してくれば、
常に張りつめていなくてはなりませんので、
とても時間が掛かります。
「居るけれど、必要以外は何もしてこない」という状況を
作らなくてはいけません。

保護犬などの、生育歴が複雑なワンチャンは、
どうしても最初から、オープンになれない子が
居ます。やはり飼育の難易度が高くなり、上手く出来ないと
お互いに不幸です。
飼う前に、どこからお迎えするか。
犬は、人とは違う生き物だという事を理解する
必要があります。

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