息子と話していると、
自分が学生の時の忘れていた記憶が、
不意にパッと蘇る瞬間があります。

先日の休みの日、
中学生の息子は学校で模試を受けました。
早めに終わるので、
友達とゆっくりしてから帰る予定、
との計画を以前から聞いてました。

夕方の日も落ちた頃、
息子が帰ってきて、最初の一言。

息子「転んで制服に穴あいた。」
妻「なんで！」

聞けば、学校近くの大きい公園で、
友達と本気の追いかけっこで、転倒。
制服ズボンの右の膝部分に、
1円玉位の穴をあけて帰ってきました。

10人以上の大鬼ごっこで、
盛り上がったんだとか…

あれですね。模試が終わった開放感。
その後、はめ外すヤツですね。青春。

あと、中学生時代の本気の鬼ごっこ…

中学生だともう滅多にやらなかったけれど、
遊具とかがあると結構高い所から
飛び降りるなど危ないことしてた、
気がしないでもない。

今の子はわからんですが…

親の立場になると、
大怪我だけは気を付けてと願うばかり。

ズボンを脱ぐと、
膝に大きめのガーゼで処置有り。

一度ガーゼを開けて怪我を見ると、
傷は深くはないものの大きめ。
鬼ごっこガチ過ぎです…

息子「友達がガーゼ買ってきてくれて、
　手当もしてくれた。」
僕「へー。…え？」

あまりに当たり前に言うもんだから、
聞き逃す所でした。

本当にそんな子がいるんかい！誰？誰？
夫婦で思わず聞いちゃいました。

男友達が手当…
うーん、自分にその思い出はない…すごい…

中3なので、あと数ヶ月。
当て布による補修でしのぎます。

情けないですが
僕が裁縫すると怪我人が増えますので、
妻の出番です。

しかし、材料が何やら足りないとかで
一生懸命に家の中を探しだしました。

そこで息子。

息子「次の日の1日位は、
　このまま学校でも良いよ。
　誰も見ないし気付かないよ。
　別に、そこまでおかしくもないし。」

お、母を気遣って
なんかカッケーこと言ったぞ。

でも、制服に穴あきはおかしいだろ…マズいだろ…

いや、自分も中学の時は
ちょっと穴が開いてるくらい、
大して気にしなかったかもしれない。
どうだったかな…

夕飯を食べて、息子は早めに寝ました。
模試前の勉強漬けの日々、
今日の鬼ごっこでクタクタだったでしょう😄

制服を洗濯して乾燥して、夜も遅くから、
妻は裁縫に取り掛かってました。

なんか時間掛かってるなと思ったら、

妻「今回の膝だけでなく、
　よく見ると足の裾のすりきれや、
　前ポケットの中にも穴があいていて、
　修復が大変だった…
　息子、何にも言わないのね。」

僕ら夫婦はこれまで、
制服を細かい所まで見てませんでした。

息子自身は気付いていたのか、どうなのか…

足の裾のすりきれは、もし気付いていても
全く気にしないのだろうな…

前ポケットの穴は、例えば小さな鍵とかなら
落ちてしまう位の大きさでした。

翌朝、聞いたら息子もわかっていたらしい。
息子「いや、ポケット使わないから。」
だそうです。
スマホは逆の前ポケットに入れるそうです。
それにしても、なぜ言わないのか…

ポケットを使わないからって、
穴あきのままは危ないでしょ…
無意識に大事な物を入れてしまったら、
落ちて失くすよ…

と、そこまで思ったその時に、不意に
今まで思い出すことのなかった
どうでもよいことを思い出してしまいました。

僕の中学時代の学生服ズボンの
前ポケットにも穴があいてしまってました！
人差し指が入るくらいの穴が。

そして、その当時の気持ち。
面倒なので、親に言いませんでした。
そのまま中学卒業。
だって、ポケット使わなかったから😄
手を突っ込むくらいですし。

息子と同じだ…
息子が同じだ、か…

中学男子って、こんなん多いですよね。きっと…
昔も今も、この生態はあまり変わってないよな。

息子の制服の件がなければ、
思い出すこともなかった。
思い出さなくても良いような😁
すごくどうでもよいことですけど
ちょっと懐かしい気持ちになり、
そして、脳の中のずっと使ってなかった所を
使ったような、変な感じでした。

何かをきっかけに、むか～しのことを
不意にパッと思い出すことって、
たまにありますよね、の話でした。

本日もお付き合い頂き、
ありがとうございました。