まるでボジョレー・ヌーボーのキャッチフレーズだぜ 『範馬刃牙』
比喩ジャックマンvol.27 キャプテン・ストライダム
「序盤に強キャラとして出てきたキャラは戦闘力のインフレによりやがてネタキャラ化する」という格闘マンガあるあるがある。
刃牙シリーズのキャプテンストライダムも例に漏れず、当初は最強の軍人、範馬勇次郎に次ぐ実力者として華々しく登場するも、徐々に「雑魚キャラ無双、対雑魚キャラ専用アーミー」に落ち着いていきます。
その転落人生とはいかに。
ストライダムの転落人生
ストライダムがかろうじて強がっていられたのは、地上最強の生物 範馬勇次郎のお友達、知己を名乗っているから。そして勇次郎のお友達を名乗るために勇次郎と交わした約束が、「年に一度はガチで勇次郎の命を狙うこと」です。
つまり、強くなりすぎて退屈な勇次郎の暇つぶしがストライダムに課せられた役割となります。
そして、年に一度のその日、「今回は…」と意気込みかけたストライダムに対する勇次郎のリアクションがこちら
気持ち良いくらい虚仮にしています。もはやタダ虚仮にするためだけの一話で(前後の話とは何1つ関係ない)、この瞬間ストライダムさんが本当に完全なるネタキャラに成り下がりました。
最大限のリスペクトを
忘れたころにポッと出てきておもしろエピソードだけ残していくおじさんに成り下がったストライダム。しかしながら、今がどれだけコワモテおもしろおじさんだとしても、過去の輝かしい栄光が消えるわけではありません。
高田延彦然り、長州力然り、彼らの成してきたことに対する最大限のリスペクト。その上で今の彼らを楽しむ。それが正しい姿勢です。
一側面だけをクローズアップしてしまいがちな現代のメディア。それに踊らされず冷静に見極め使いこなす。そのヒントをストライダムさんが与えてくれました。これはストライダムさんの最大の功績と言えるでしょう。
to be continued...
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