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今なら言えるはなし

大学生時代、バイト先で盛大に転んだことがある。小学生以来の勢いで前に飛んだ。
周りの人には盛大に心配されたが、一瞬宙に浮くあの感覚が久しぶりすぎてなんだか楽しくて、1日ずっと思い出し笑いをしていた。

残ったのは大きな青痣

まあそれなりに痛かった。

小学生の頃、怪我は一種の勲章だった。
誰かが私骨折したことがある!といえば、私もひび入ったことあるよ!両膝怪我したことある!と続く。

大抵なにかに一生懸命取り組んでいる最中のことだから、きっと怪我=頑張った証、みたいにどこかで思っていたのだと思う。
両親や先生方の心労たるや…

かくいう私も、昼休みのドロケイ中犬走りで転んで両肘両膝から大量出血したことや、バスケに熱中して中指にヒビが入りかけたことを未だに覚えている。そしてそこには、めちゃくちゃ真剣だったよな、という思い出も付随している。

大きめな怪我かつ楽しい思い出として残るエピソードは、こんな感じで何かに熱中した結果が多いと思う。
しかしそうでない場合もある。
小学生らしい、短絡的で衝動的な行動の結果。
私は強かに全身を地面に打った。

2人乗り自転車の後ろから飛び降りたのである。
跳び箱の逆の要領で。

荷台に乗っていたので、そこに手をついて、進行方向を向いたまま後ろ向きに飛んだ。
頭のなかでは、かっこよく着地できる自分がイメージできていた。漫画みたいに、シュタッ!って降りたかったんだろう。

慣性の法則なんで理解してないし、想像を行動に移したときの危険性も理解していない。
格好良く立っているはずの自分は地面に打ち付けられ、衝撃に声も出せなかった。

幸い体に異変はなく(せいぜい痣ができたくらい)、その後すぐに復活して友達との遊びを続行した記憶がある。しかしなんと危ないことをしていたのか。思いつきを行動に移してしまう子どもの危うさと言ったら。

しかしこれを話したら怒られるのがわかっていたのだろう。当時の私は親に伝えていないし、思い出した今も心に留めておこうと思う。
危険な行為だったけれど、当時の私にとっては大きな経験だったのだ。

反省はしているけれど、後悔はしていないというやつ。やってみなきゃわからなかったもんね。
しかし過去の自分にはそういいつつ、近所の子たちの遊び方にはそれとなく気を配ろうと思った。
危ないことを危ないと、大事になる前に伝えてあげることが今の私にはできるのだから。


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