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▪️［5-4-1]ブロック攻略法

試合開始からシティが圧巻のパフォーマンスを披露。前半15分であっという間に美しく2点をゲット。

フォレストのボール非保持はベース［5-4-1］。状況に応じて中盤の5番マンガラがプッシュアップしてロドリへアプローチするシーンもあった。しかしこの日のシティはこのようなフォレストが準備してきた守備戦術をことごとく交わしていった。

シティはボールを保持すると右SBウォーカーは高い位置に上がり右の幅を担当。それに伴い右WGのフォーデンはインサイドに入り、右ハーフスペースでプレーするように。左の幅は左WGのドクがそのまま担い、左のハーフスペースはヌネスやトップ下のアルバレスがつとめ、ハーランドを頂点にその下に5人の選手がぶら下がり、計6人でフォレストの5バックの壁を壊しにかかった。

シティは後方でボールを持つとアカンジ、ルベン、グヴァルディオル、ロドリが関与。ヌネスも後方が詰まった感じを受けると列を降りてヘルプ。

対するフォレストはボールに出るのはトップのアウォニイの1人のみ。もしくは前述少し触れたが中盤5番のマンガラの2人がボールへ出る。しかしそれではシティの後方4人もしくは5人の配給役へプレッシャーをかけられないのは当然(4vs2の数的優位でシティがボールを後方で動かす)。

シティの後方選手は前向きでフリーになると当たり前のようにボールを持ち運んで前進。ボールを運ぶ→フォレスト中盤引きつけられる→リリース→シティの中盤がフリーになるという流れが出来上がっていった。

そうなればシティの後方の選手がフリーにならないようにフォレストは前に出る。しかしそうなると最終ライン5枚と中盤にスペースが生まれる。そのタイミングでシティのライン間で位置取るフォーデンやアルバレス、ヌネスが縦パスを引き受けて、狭いスペースで平気でターンをして一気にバイタルエリア前向きの状況を作り出した。

ライン間に縦パスを刺され、ターンをされればフォレストにとっては失点の確率が上がってしまう。次にフォレストはそんなライン間の縦パスに対して5バックが前に出てスペースを消しに出る。

しかしそのタイミングでシティがすぐさま次の手をうつ。手前が埋まったら当然奥が開くよね！と言わんばかりに、ロドリからフォレストの最終ライン背後へ絶妙な浮きパスが入る。それに走り込んだのは右SBウォーカー。抜け出しと出し手が絶妙なタイミングと精度で成立。美しくフォレストの最終ラインをブレイクすると、ウォーカーはワンアタッチで折り返し。そこへ走り込んだフォーデンもダイレクトで左足を振り抜きスーパーゴールが生まれた。

そしてシティは攻撃の手を止めずに畳み掛ける。そのわずか7分後。ヌネスが敵陣でボールを奪うとそこからショートカウンターを発動。ボールを奪取したヌネスを起点に右サイドをブレイク。最後は優しいクロスをファーサイドで待つハーランドへ届けてヘディングゴールが決まり点差は2点差に。

この美しい2ゴールでシティが前半をリードで折り返した。2点ともに相手の奥を突く、相手が対応しずらい崩しから奪ったゴールだった。しかし、後半に入るとシティの状況は一変していった。

▪️[5-3-1]ブロック

2点のリードを奪って前半を終えたシティだったが、後半早々にアクシデントが。本当に後半キックオフしてすぐにロドリがギブス・ホワイトの首元を押すようなアクションを見せてしまい1発退場。これによりシティはほぼ後半45分を10人で戦う状況となってしまった。

もちろんロドリの振る舞いは冷静さを欠いていたことは間違いない。ペップがコメントするようにロドリが同じ過ちを犯さぬように学んでくれるようにファンとしても願いたいところ。そしてここに補足としてやや残念だったのが、周りの仲間たちがすぐに間に入って熱くなるロドリを止めて欲しかったなと感じた。キャプテンマークを巻いているウォーカーは一番近くにいたしね…ルベンやエデルソンが駆けつけたときには間に合わずって感じだったし…チームメイトもロドリがまさかあそこまで熱くなるとは思っていなかったのかもしれないね。ロドリ自身もそしてチームもこの出来ことから多くを学ばなければいけないはずだ。

このアクシデントが起こるや否や、ペップはベンチでリージョと話し合い。すぐさま動き出す。左ワイドのドクに代えてフィリップスを投入。その数分後にはアルバレスに代えてアケを投入。前線の枚数を減らして後方を5バックへ。フォレストにボールを持たれると[5-3-1]のブロックを敷き、シティは重心をより後ろに下げていった。

5バックに並んだシティの選手たちは本当に強力。右からウォーカー、アカンジ、ルベン・ディアス、グヴァルディオル、アケのバック5。これほど強固な5バックは世界を見渡しても無いと言っていいほどのメンツがフォレストの攻撃を凌いでいった。

おわり

後半早々ロドリの退場により、10人で長い時間戦ったシティだったが、最後までフォレストにゴールを与えることはなかった。後ろの重心を増やして試合をクローズさせ2-0で勝利。これで気づけばプレミアリーグ6連勝。怪我人が多かったり、アクシデントが多い試合もありながらもきっちり勝ち切る強さを見せつけてくれている。

退場したロドリは1発退場ということで、3試合ほどの出場停止が下されると言われている。そうするとアーセナル戦の不在が決定してしまう。それはそれは非常にシティにとっては痛手だが（アーセナルも怪我人が続出しているようなので、フルメンが揃ったガチンコ勝負は後半戦のリーグ戦にお預けになりそう）代わりに起用される選手の奮起に大いに期待しようではないか。大本命のフィリップスには本当に頑張ってほしい！

そして怪我人も多くこういった難しい状況だからこそチームが成長できる状況でもあると思うので、出場時間が少ない選手の奮起に期待したところ！さぁ次節リーグ戦に勝つとクラブレコードの開幕7連勝に！また一つクラブの歴史をペップ・シティには動かしてもらいましょう！