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獣医師が動物病院開業前に入る保険。

動物病院診断士です。GW明けで仕事にならないかと思っていましたが今年はありがたいことに依頼が山積みです。

今回は保険のお話です。

代診の先生方は保険と言うと医療保険や自宅の火災保険、自動車保険を思い浮かべます。ご実家の後継候補でしたら終身保険や定期保険の受取人となっている先生もいらっしゃいますね。

開業するときはそれらに加え適切な保険に加入していきリスクを上手にコントロールすることが必要です。動物病院を開業しようと思い立ったとき、テナントが見つかったとき、融資を受けられたとき、開業前日までなど、様々なタイミングで適切な保険に入らなくてはいけません。

まずはこちらの記事でも紹介した火災保険です。片方だけ入っているのをよく見ますが、リスクを考えると足りません。

次に医療保険の見直しは必要です。解約返戻金のある医療保険に加入している先生は解約返戻金なしの医療保険に切り替えて保険料を抑え、少しでも開業資金にしましょう。

その他の保険は以下の通りです。

  1. 保険付き貯蓄型の保険(定期保険と終身保険のいずれか) このタイプの保険は、死亡保険と貯蓄プランを組み合わせたもので、一定の期間後に保険金を受け取ることができます。もしも開業前から軌道に乗り法人化するまではまで保険料をできるだけ抑えたい、という先生は貯蓄性のないいわゆる掛け捨ての保険で結構です。ご自身に万が一があったときにご家族に残したい金額を保険金額として加入しましょう。

  2. 個人年金保険 独立開業後、今まで勤務先で加入していた社保の年金制度を利用できなくなるため、個人年金保険を検討することが重要です。これは、退職後の安定した収入源となり、老後の生活費を補償します。

  3. 重大疾患保険 獣医師が重大な疾患にかかった場合に、医療費や生活費を補償する保険です。特に独立開業後に社会保障制度が変わることを考慮すると、このタイプの保険が重要です。

  4. 業務用賠償責任保険 独立開業する場合、業務上のミスや事故による損害賠償責任をカバーする保険が必要です。この保険は、業務上のリスクに対する保護を提供します。

  5. 開業資金の保険 独立開業に必要な資金を補償する保険も検討できます。団体信用生命保険を付保しない融資を銀行から提示されたら必ず加入しましょう。団体信用生命保険についてはまた別の機会に書きます。

さらに家族がいて資金に余裕がある先生は「収入保障保険」「就労不能保険」「所得補償保険」に加入しましょう。「就労不能保険」「所得保障保険」の違いはこちらに書いています。

1以外の設計方法は次回以降説明していきます。



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