【ドイツ語】ホテルでドアの鍵が開かない!(ドイツひとり旅) #492
※ 音声はコチラ↓
Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
stand.fm の音声と note でのスペルや書き起こし、この両方を使っていただくと効果的です。
今月から新シリーズ:ドイツひとり旅が始まりました。
前回の第491回では、1週間のまとめとチェックをしました。
1.場面説明
ホテルのフロントで鍵を受け取り、エレベーターに乗って5階のボタンを押しました。部屋は502号室です。エレベーターを降りて部屋はすぐに見つかり、鍵でドアを開けようとしました。ところが、いくら鍵を回してもドアが開きません!仕方がないので、また荷物を持ってフロントへと戻りました。
2.使えるドイツ語表現
そこで今日の表現です。まずはどのような意味か推測しながら発音しましょう。
Ich kann die Tür mit diesem Schlüssel nicht öffnen.
Können Sie mir bitte helfen?
3.発音のポイント
ウムラウト(変母音)の長短について
ドイツ語では母音の長短をしっかり区別して発音することがポイントになります。ウムラウト(変母音)も同様です。
今日の表現には Ü が入った単語が2つあります。
Tür には長母音、Schlüssel には短母音の Ü が入っています。
長母音 /uː/ は日本語の「ウー」よりも唇を丸めて前に突き出します。そのまま力を抜かないようにして,舌を「イー」の位置までもっていきます。
/uː/ となります。
短母音 /ʊ/ は力を弱めて、日本語の「ウ」に近い音になりますが、日本語の「ウ」よりは少し唇が丸くなります。
/ʊ/となります。
4.単語の説明
die Tür は「ドア」という意味の女性名詞です。
öffnen は「開ける」という意味の動詞です。
helfen は(3格に・を)「手を貸す、助ける、手伝う」という意味の動詞です。
今日の表現は「私はドアをこの鍵で開けることができません。私に手を貸していただけますか。」という感じになります。
5.文法の解説
話法の助動詞について
今日の表現には話法の助動詞 können が出てきました。
話法の助動詞の人称変化は覚えていますか?
主語が複数の場合は規則的ですが、主語が単数の場合は不規則に変化するのでしたね。
そして「話法の助動詞」文の語順で注意する点は、不定詞が文末に置かれることです。
第146回から164回で詳しく説明しましたので、あやふやな場合は復習してくださいね。
note ではマガジンにまとめています↓
6.背景知識
ドイツの鍵事情について
ドイツの鍵に苦労する日本人というのは「あるある」なのです。
鍵を左へ2周回して,さらに10度ほど回さなければならないことが多いのですが、左回しだけかと思ったら右回しだったり、カギを斜め10度ほどにする時にドアやドアノブを押しながら、もしくは引きながらでないと回らない場合があったり、90度横で開く場合など,とにかく大変なのです。
近代的な国際ホテルではカードキーの場合も多いのですが,ドイツの伝統的なホテルやアットホームな民宿的な宿では、このような伝統的な鍵がよく使われています。
対応できるドイツ語表現と心の準備をしておきましょう!
第89回で「鍵」について詳しくお話していますのでチェックしてみてください。
いかがでしたか?
楽しいことだけではなく、大変なこともお伝えしていきたいと考えています。
それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!
この講座が有益だと思ってくださったかたは、是非サポートをよろしくお願いいたします。いただいたサポートは講座の継続や改善に向けて研究活動費として大切に使わせていただきます。