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【ドイツ事情】「ものづくり大国」の調理器具 #413

※ 音声はコチラ↓ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています。

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。


先週の第409回では「水はタダではないけれど、パンはタダ?」というテーマでお話しました。


今日は「ものづくり大国」の調理器具 というテーマでお話します。


ものづくり大国といえば、日本とドイツですよね。

日本の、ドイツのマイスター世界に誇るもので、両国の技術や製品の質は非常に高く素晴らしいものです。

製品の種類衣・食・住・工と多岐にわたりますが、日独の文化・伝統・生活習慣の違いが「もの」の種類や形に反映されている点も興味深いところです。


ドイツでホームステイしたりドイツ人の友人の家庭を訪問したりすると、一般家庭の中にも「ものづくり大国」の一端が垣間見られます


特に目についたのは料理器具です。

たとえば包丁は、刺身包丁や出刃包丁など魚をさばいたり、切ったりするものが無い代わりに、肉を切る包丁は種類が豊富パン用、チーズ用、野菜用、果物用などを合わせると10本以上持っている家庭もありました。包丁立ても大きくて一度に8本以上立てることができるものも珍しくありません。

そして、そこに細長い棒状のものが刺してあることがよくあります。
初めて見た時は何だろうと思ったのですが、包丁研ぎでした。

これと包丁をクロスさせて持ち、包丁をアゴから切っ先に向かってこする感じで研ぎます。
調理中に使えるのが特徴的です。たとえば肉を切っていて刃先に脂などがついて切れ味が悪くなった時など簡単に研ぐことができて、さっと洗えるのでとても便利です。
私もドイツで購入して愛用していました。


缶切りにも感動しました。
缶を挟んで回転ノブを回すだけで簡単にきれいにふたが開きます。
無駄な力を一切使わなくてよいので楽なんです。
さらに口ばしのような形の所で、開いた缶のふたをつまんで持ち上げることもできるので手も汚れません


他には、ピザ用、ラビオリ用などのカッターの種類が多く、なかにはリンゴの上から押しつけるだけで、芯が取れるだけではなく8等分にもなるリンゴカッターなどもあります。


ピーラー(皮むき器)ジャガイモ用アスパラガス用など様々な形のものがあるうえに、千切り芯取りができるものなどもあります。


トングもパスタ用、肉用、サラダ用など種類が多いですね。


ランチを招待してもらったお返しに私もドイツ人の友人らを招待してランチを作ることがあったのですが、トングを全く使わず、まぜる、つまむ、すくう、ひっくり返す、盛り付けるを全て菜箸で行うのを見て「お箸で全部できるってすごい!」と驚いていました。

そう言われてみると、「確かにお箸が使えるって最強」だと改めて気づきました。


いかがでしたか。
どのような感想を持たれたでしょう?


それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!




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