ありえない沼
今まで沼ったことはない。
はまることがない。
ないのはおそらく、本能で察知していたからだ。
はまると面倒くさい性格だと。
#沼落ちnote
何年間かかけて自分のリミッターを解除してきている日々を過ごした、現段階での結果がこれだ。
はまった。
はまってしまった。
まさに沼に。落ちた。
やってしまった。
非常に面倒くさい。
日常が送れなくなるんだ。
こうなることを、きっと心の奥底では分かっていたんだろうな。でも飛び込んだ。沼ってみたかったのか、リミッター解除の結果か。お膳立てされたように、沼る時間まで準備された。
この年末年始、息子が熱発し実家へ行ったり出かけたりがなく、ずーーーーーーっと家に居るしかなかった。
沼れと言わんばかりに。
ここぞとばかりに、好きなだけ、気の向くままにのめりこんでみた。
何に。
「小説家になろう」
に。
読んだのは2作品。
「魔王と勇者の戦いの裏で」
「薬屋のひとりごと」
「魔王と勇者の戦いの裏で」に至っては文庫→コミカライズ→WEB版と読み倒した。WEB版は3回読んでしまった。二度と同じ本を読むことができない自分が、だ。
私が3回読むなんて尋常じゃない。狂ってると思う。自分で呆れた。
全く詳しくないのだけど、なろう系には異世界転生が多いと聞く。
が、勇者パーティーではなく王都で留守番するモブっていう転生先ってそれほど多くないのでは?
勇者パーティー以外の人々が何をしているかなんて、想い至ったことがなかった。
物語のスタート近辺で入手できるアイテムはがしょぼいのは、ゲームだと思っているから理解できるけど、実際にそこに「現実」があるのだとしたら、
なぜ?となる。
こんなに魔物が多い街道を、どう往来して交易している?
村単位で、うようよしている魔物にどう対抗している?
なんで戦うたびに、人は強くなる?
勇者が旅をしている間、王都は何をしている??
魔物だけが人間の敵なのではない。
人間もまた、人間の敵なんだ。
むしろこちらの方が面倒くさい。
感情は
人を高みへもつれていくし、
醜い姿へも変化させる。
人が人として生まれてきたのは、感情を味わうためだと聞いた。
様々な感情の種類があり、複数絡んでいたり奥に隠れていたりする。自身でも気が付いていないことも普通にあるし、コントロールできない範囲もある。
まったく感情に振り回されている人もいる。
感情に振り回されている人の感情もコントロールできる人の感情も、
どちらの経験もあるから書けるのか、観察や知識で得たものだけで書けるのか。
今まで作家のこの視点の高さに気が付かずにいたんだろう。
ただ読んでストーリ―を楽しんでいた。もちろんそういうものだからそれでいいんだけど、
私が沼ったのは、この視座の高さに気が付いたからだ。
だから3度も読み直した。
3度読んでも届いていない視点の高さがあることに気が付いて、逆に一旦諦めた。
沼りすぎると諦めるんだな。
そうしてようやく沼を一時停止させられた。
人生初の沼経験は、私に何をもたらしたのか。
そうだった。私、気になると止まらない質なんだった。適度ができない。生活に支障をきたすんだ。こうやって集中して夢中になるのは、子供だ。
これかな。
これを思い出すためだったのかな。
好きなことに熱中することのエネルギーは、偉大だ。
これを体感させてくれたんだな。
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