さいきん、いろんなことを省略してきた。
心のゆとりがない。
昨年は味噌の仕込みもしたし、そういえば野菜をたくさん干していたんだった。
…ということに気がついたのは、FacebookやAmazonフォトが
「1年前の今日」の写真を出して見せてくれたからだ。

そうだったねぇ、、、
最近はそれどころじゃなくて、野菜干し用の網もずっと畳んでしまいこんでいた。

昨年はnoteにも記事をあげていたみたい。

大根が安かったのよねぇ、このとき。

今季は、大根がいちばん安かったのは12月ごろという印象がある。根の部分はもちろん、葉っぱも立派なものがものすごく安かった。
2月になったいま、そこまで「安い」という感じがしないし、葉っぱは半分以上落とされているものが多い。
葉っぱが欲しいときには、ちょっと困る。

それでも、今週の休みに地元のJA直売所では、ものすごい太い大根がカットされて100円以下で売っていたので買ってきた。54円なのに、ずっしりと思い。
味噌汁の具に入れるくらいなら2、3センチくらいでも大根だらけの味噌汁になりそうな勢いだ。

これはもう・・・
コレしかないでしょう！

というわけで、久しぶりにざくざくと大根を切って干し網に並べてみた。
あまりにも細く切りすぎると、カリッカリのみすぼらしい感じになってしまうので、かなり太めで。

それでも、今週の休み中は強風が吹き荒れて、いい感じに干された。毎回、いちいち感動するんだけど、あの網にぎっしり並べたのに、水分が飛ぶとびっくりするほど小さくなってカサが減る。
今回も、ありゃりゃ、というくらい小さくなってしまった。

試しに味噌汁に入れてみた。
干し網から、ほどよく干されているものを選んでそのまま鍋へ。すでに切ってあるのでいちいちまな板を包丁を出してくる手間が省けてよい。
大根って生でも全く問題なく食べられるんだど、味噌汁に入れた大根はしっかり火が通っているのがわたしは好き。でも、干した大根はそこまで火の通り具合を気にする必要もなく、火が通りすぎて煮崩れることもなく、独特の風味が加わって最高だ。あぁこれこれ、久しぶりだなぁ。

しみじみ美味い。
こういう美味しさって、ひと口食べて飛び上がるような美味しさではなくて、「しみじみ」とかみしめる美味しさ。

この干し大根が味わえるって幸せ、そう思った。

これは売ってるモノじゃ味わえない、家庭の味。
たまに形が不ぞろいなのも、いい。

そもそも日持ちさせるために干してみたのに、これじゃあっという間に食べ切ってしまいそうだ。追加でまた干さねば。