女にいったい何があったんだろう

昨日の夕方、Twitterが騒然としているので、トレンドを覗いてみた。
信じられないことが起きていた。
多くの人が愛していたからこそ、多くの人が悲しんでいた。

女優の芦名星さんが亡くなった。ご遺体はご両親が見つけたそうだ。
以前、三浦春馬さんが亡くなったことを記事に書いたが、今日も思うことがあったので、記事にする。

私は、特別彼女のファンではないが、テレビ朝日のドラマ「相棒」をはじめ、様々なドラマで名前を聞いていた。
36歳に見えないくらいの綺麗な女優さんなのだが、今回は、その若さで亡くなられてしまったということに驚きと哀しみが大きかった。
(ちなみに、彼女は私と同じく福島県出身だと聞いて、さらに驚いた)

その報道を聴いてから、私はとある曲を聴いている。
斉藤和義の「時が経てば」という曲だ。
この曲は、飛び降り自殺を試みようとしている男性とその現場に居合わせた「僕」の視点で描かれた楽曲である。
引用はすべて上記の曲の歌詞である。

彼女の場合、自殺ではないどころか、死因は分かっていないのだが、歌詞の1フレーズが僕の心情と重なった。

男にいったい何があったんだろう


死因が分からない以上、私はこう思うことしか出来なかった。
最近では、色んな作品に出ていたようなので、名前を知っていた人は多いと思われる。
大活躍の裏側で、彼女にしか知り得ない感情が彼女の中にあったのだろう。
そしてこのフレーズは3回出てくるが、続くのは「笑うことも忘れた」や「すべてに疲れた」等、あくまでも「僕」の推測だが、どれもこれも自殺につながりかねない原因である。

曲中に出てくる男の自殺は、最終的には未遂に終わるのだが、「僕」はまだ男のことを考えていた。
そして、「僕」は男に対して嘆いたこと、これも曲中に何度が出てくる。

時が経てば忘れられることだってあるってのに
時が経てば笑っちゃうことだってあるってのに

男はきっとそこに至らなかったのだろう。きっと何年も辛い記憶として残り続けるんだと思って。
芦名さん自身はどうだったんだろう。

そして、最後は男へのこれからを想って、締められる。
斉藤和義の力強い「がんばれ」が胸に響く。

がんばれ 負けるな がんばれ もうちょっとの辛抱だよ
がんばれ がんばれ Uhー
時が経てば笑っちゃうことだってあるんだから
時が経てば忘れちゃうことだってあるかもよ

私みたいな一般市民の小娘は憶測でしか物を言えないのだが、数々のドラマ等で活躍するからこそ、私達には分からない苦悩や重圧があったんだと思う。
仮に自殺だとしたら、頑張ることも出来なくなったから、最終的に選んだと思われる。
自殺でも病死でも言えることがあるとしたら、頑張りすぎて、疲弊して、誰にも言えなかったことが溜まりに溜まったのだろう。

余談なのだが、プロレスラーの木村花さんや俳優の三浦春馬さん等、未来を期待されたお若い方が多く亡くなってる気がする。
若いだけじゃなく、これからきっと大物俳優になっていくんだろうなと、活躍ぶりを見ながら、思っていた方が多かったからだと思う。

先程、ネットニュースで得た情報だが、今秋から放送がはじまる「相棒」は放送予定に変更はないものの、出演シーンの放送有無に関しては、「回答は出来ない」とした。

また1人、素敵な女優さんがいなくなってしまった。

芦名星さんのご冥福をお祈りします。