ある俳優の訃報を受けて

その日の昼下がり、日本を通り越して、世界中に衝撃が走った。

私は、遅めの昼食を終え、部屋に戻ろうとした時、Twitterを覗いて思わず「え?」と声を上げてしまった

俳優・三浦春馬さんが亡くなった
それも自殺体として発見された
TVでは速報が流れ、Twitterをはじめとしたネット上には、「嘘だ」「信じられない」「好きだったのに」「どうして」と衝撃が走り、驚きと疑問、そして深い哀しみの声にあふれ返っていた

私は、彼のことについてはよく知らない
名前とよく色んな作品に出ている俳優さんだとしか存じ上げていなかった

それでも、報道を聞いた時の私も彼の死をまだ信じていなかった
同姓同名の、漢字まで一緒の違う誰かだと、そうであってほしいと願っていた
しかし、そんな願いは空しく、ネットニュースには「人気俳優の」と彼の名前の前にそんな肩書きが添えられていた以上、信じたくないが、信じるしかなかった
また、彼に縁があった著名人が彼の死を悼んだ

調べていたら、今年放送されるドラマにも出る予定だったそうだ
さらに、本人とスタッフ様の公式Twitterによると、コロナの影響で延期になったそうだが、イベントもやる予定だったそう




今回のように、仮に私の推しが突然何の前触れもなく急にこの世を去ったら、私は何を想うだろうか
その日の夜、私はそう考えていた
フジファブリックでも志村正彦さんが10年前にこの世を去っているが、当時の私は中学生だった(知ったのは高校生の時)ので、彼らの存在は知らなかったが、実際そんな出来事が起きてしまったら?

まず、今回のように現実を疑って、ひたすら受け入れることを拒み続けるだろう
そしてだんだんとこれは現実なんだと分かったら、深い哀しみの海に沈んでいくだろう

当たり前すぎて忘れそうになるが、「生きている」ことにたくさんの感謝をしたいと思った
推しも私も「生き物」だし、出会いがある以上、悲しいことにいつかは、その「当たり前」が崩れる時もどうしても来る、来てしまうのだ
そのために今私達ファンとして出来ることは、自分の許容範囲内で後悔のないように愛を捧げなければならない

しかし、「後悔のないように」と言えど、実際にその時が来たら、愛すれば愛するほど哀しみはますます留まることを知らなくなるのは、この文章を書いている私だってよく分かっているつもりでいる

出ていた映画やドラマを見たり、曲を聴いたりしてせつなくなったりするだろう
それでもその作品達は、消えないどころか一生残り続ける
何故なら、それらが生前に遺した功績なのだから

そして、もうひとつ消えない物がある
あなたが捧げた愛と感謝である
愛するがために何をしたか…ファンレターを送った、liveやイベントに行った、雑誌やグッズを1つでも買ったとか何でも良い
人との縁だったり、きらきらしたおもいでだったり、そこで生まれたたくさんの物はいつまでも消えないし、絶対2度も死ぬことはない

彼が旅立って1週間が経ったが、きっとまだ哀しみが癒えない方もいるだろう
でも、先程書いたように、彼に限らず、大切な人を愛したことだけはどうか忘れないでほしい
これから、大切な人がいない日々が続くけど、作品を見たり聴いたりして、その人を想う(不謹慎な表現かもしれないが)「楽しい」日々になれば良いと願っている(例え、どれだけ時間が掛かっても)
そして、愛と感謝を捧げることはどうか決してやめないでほしい

文章を読む習慣がないので、拙文で申し訳ないが、大切な人を亡くした方に届いたら嬉しい



三浦春馬さんのご冥福を心からお祈り致します

【7/26追記】
タイトルとタグを一部修正しました


それでは、また次の記事で( _ _ )