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起業して初めて「請求書を出して」と言われたら

 こんにちは、郷田郁子です。起業塾講師や起業相談、中小企業の経営コンサルティング、 IT企業の取締役(会計・人事などコーポレート系何でも担当)をしてます。起業段階から売上数百億程度の企業までのご支援経験があります。

 起業したりフリーランスになった方から、「独立時に意外と戸惑ったこと」として伺うのが「見積書出してください」「請求書発行してください」と言われたときのことです。何を出したらいいの?書式はどうしよう?などですね。

 会社員として経験豊富な方でも、営業や経理にいなければ触れる機会がなかったとか、担当部署がやっていたから自分では出したことがないなどがあります。また、飲食店やサービス業など業種的にお客様とやり取りする機会がなかったなどがあるようです。

 過去に自分がもらった請求書を参考にしたり、インターネットで検索してエクセル書式をダウンロードして使ったりというやり方もありますが、おすすめなのは「インターネット上の見積書・請求書作成サービスを使って作る」です。

代表的な請求書発行サービス

代表的な請求書発行サービスは以下の2つです。
(ほかにもいろいろありますが、大企業向けだったり、後述する会計連携の点から、創業時のおすすめは以下かなと思います。)

freee請求書

マネーフォワードクラウド請求書

*2023年3月現在:freee請求書は無料、マネーフォワードクラウド請求書も1年間無料のようです)

インターネット上の見積書・請求書作成サービスを使って作るのがおすすめな理由


①用意されたフォーム(欄)を埋めていくので抜け漏れなく作成できる・間違いも少ない
 取引先はここに書く、ここに単価を書くなど決まってるのでガイドに沿っていれるだけ。数量を入れると掛け算して計算してくれる、合計や消費税なども計算してくれるので、計算間違いなどが発生しにくいです。(個人事業主の源泉徴収税の計算もチェックいれるだけでしてくれたりする。)

 意外と頂いた請求書に振込先の口座番号が記載されてない(どこに振り込めばいいか分からない)とかあるので、必要な項目を落とさないのは助かりますね。

 作成した請求書は、PDFでダウンロード、印刷、そのままメールで送る(相手にはダウンロードURLが行きます)などが可能です。

②国の制度が変わった時も対応されるので安心
国の制度で「請求書にこう書きなさい」というのが変わるときがあります。消費税を8%と10%分けて書きましょうとか、今ならインボイスの番号を書きましょうとか。
 こういう制度変更もサービス側で対応してくれるので安心感があります。

③過去分を探しやすい
 サービス上に過去の作成分が残るので、「Excelで作って出したけどあれどこいったっけ」・・となりにくい。

④見積書→請求書への変換ができる
 一度出した見積書がそのまま採用されて、請求書を同じ内容で発行するよ~という場合、「見積書→請求書」への変換がボタン一つでできます。納品書や領収書も出せます。

⑤会計ソフトの売上登録をボタン一つでできる!
 freeeもマネーフォワードも、会計ソフトを提供しています。
 請求書をそれぞれのサービスで作っておくと、会計ソフトにボタン一つで売上取込してくれるので、改めて会計ソフトに手打ちする必要がありません。

freeeとマネーフォワードどちらがいいか?ですが、どちらもいいと思いますので、ホームページなど見て画面などとっつきやすいほうを使われるといいかなと思います。
 私は両方使ってるのですが、印象的には個人で経理経験がないならfreeeのほうが使いやすいかも?という感じでしょうか。

 なお、どちらも「開業時にも自分で開業届や会社設立できるサービス」を備えてますので、これからだよ~という方は調べてみてください。

(あと、、デメリットじゃないですが、見積書作成する場合には、原価を踏まえて計算したいとか、総額から逆算して内訳を計算したいとか、そういう目論見があるときはエクセルのほうが使いやすいは使いやすいですね~)

見積書・請求書を発行するときに注意することもろもろ

・印鑑がいるか、日付をいつにするか、宛先や件名の正式名称など
自治体や大手企業だとこの辺りしっかりルールがある場合があります。言われたら守るし、迷うところがあるなら事前確認して発行がおすすめです。
 印鑑は、実際にインクにつけて赤いの押すのが必須じゃなければ、印鑑を写真にとるなどして画像データにして、サービス上の書式に入れ込んどくという方法があります。恰好がつくので一応うちも入れてます。

・振込手数料について
業界や企業によっては、振り込むときに振込手数料を差し引くところがあります(例:10,000円の請求書を出したら、振り込み手数料550円を差し引いて9,450円が振り込まれてくる)。これを防ぐために、備考欄に「恐れ入りますが、振込手数料はご負担下さいますようお願い致します。」などと書いたりします。(もちろん契約内容次第ですが)

 私が創業したのは10年近く前になりますが、サービスが発展してとても使いやすく・便利になってきました。常に改善されていくので、時々チェックしてよりよい使い方をできるといいなと思います。

 ご参考になりましたら幸いです!

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