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仏検(5級・4級)を受けてみた

公益財団法人フランス語教育振興協会
https://apefdapf.org/

仏検(実用フランス語技能検定試験)の5級と4級を受けに行ってきた。試験を受けるのは本当に久しぶりである。受験者は若い人ばかりかと思っていたが、老若男女それぞれで、50代のおっさんが居てもそれほど場違いではなかったが、女性の方が多数派であった。

マークシートの紙に受験者の名前と受験番号があらかじめ印刷・マークされて机の上に置いてあった。受験者に書かせてマークさせるよりもスマートで、非常に合理的なやり方だと思った。ソーシャルディスタンスが保たれていて、落ち着いて試験が受けられた。ただ試験慣れしていなかったため、時間が足りなくて焦った。

5級も4級も数字の聞き取りの問題があるが、それがなかなか難しい。対策として、試験中に問題用紙の片隅に1から20、30、40、50、60、80をカタカナで「アン、ドゥ、トヮ、キャトル...」などとあらかじめメモしておいて、音声が流れたらそれもカタカナで書いて、メモと照合しながら考えたりした。頭で覚えていることを試験中にメモしているだけなので不正行為ではないが、正直言って格好悪いやり方である。でもこれで1-2問は拾うことができた。

試験当日の夜20時頃に正解が上記サイトに公開された。自己採点の結果、5級は82点、4級は62点であった。例年は合格基準点が60点なので、マークシートのミスがなければ両方合格であるが、かなり微妙な点数である。

こんなおっさんの勉強法を参考にする人がいるとは思えないが、備忘録として書いておく。

〇NHKラジオ「まいにちフランス語」
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=0953_01
ここ1-2年、入門編(月火水)だけをずっと聞いていた。ただ1日15分だけであり、聞いていてもすぐに忘れてしまうので、身についているかどうかは不明である。半年ごとに講師が代わるが、教え方にだいぶ差があり、わかりやすい講師とわかりにくい講師がいるように思う。自分に合わなかったら、あまり自分を責めずに半年待つのがいいのかも知れない。

〇試験前の勉強(直前1週間くらい)

・「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある![改訂新版]」(清岡智比古 白水社)
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b472214.html
馴れ馴れしく語りかけてくるような本なので、はっきり言ってあまり好きではないが、文法の入門としては非常にわかりやすく書かれていると思う。ただ、この本1冊だけでは語彙などは不十分である(同じ著者による語彙の本もあるらしい)。

・「仏検対策5級問題集三訂版」(小倉博史、モーリス・ジャケ、舟杉真一 白水社)
https://www.hakusuisha.co.jp/book/b472216.html
・「2019年度版4級仏検公式ガイドブック(CD付)」(フランス語教育振興協会 駿河台出版社)
https://www.e-surugadai.com/books/isbn978-4-411-90289-4
当たり前のことであるが、試験対策として過去問や練習問題を解くことは大切である。仏検のテスト形式が良くわかった。5級は一通り全部やったが、4級は過去問の半分しかできなかった。過去問の自己採点では4級も73点くらい取れていて、何とかなるのではと思って試験に臨んだ。

・「仏検4級・5級対応クラウンフランス語単語入門」(ヴェスィエール・ジョルジュ 三省堂)
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd36570
女性受けしそうなピンクの装丁の本。少しは語彙を増やさなくてはと思って読み始めたが、最初の数ページで挫折してしまった。見ていると、自分の語彙力の無さを痛感する。仏検のサイトによると、仏検4級で求められている語彙は920語であるが、自分の語彙はその1/5もないと思う。

仏検に受かっても落ちても、自分の人生が何か変わるわけではない。ただ、新しいことを勉強してみるのは、何歳になっても大切だと思う。受験料を払って、一生懸命勉強して、若者に混じって試験を受けるのはなかなか新鮮な経験だった。もっと素晴らしい成績ならよかったが、この成績では仮に4級に受かっていたとしても、3級への道のりはかなり遠そうだ。それでも気長にやってみようと思う。

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