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一瞬で心奪われたフィンランドプチ移住体験記 ~その3~

幼児が過ごす環境

保育園

ショッピングモールのプレイグラウンド。毎日通いました。

私は今回グリーンテック視察のプログラムで行きましたので、南カレリア州のサポーターの人に保育園を一緒に探してもらいました。

その結果、園児のほとんど全員が金髪で、アジア人がとても少数という、現地の保育園の3・4歳児のクラスに入ることになりました。フィンランドでは、幼稚園/保育園という区分けがなく、早期教育は誰でも受ける権利があるとする考え方から、仕事をしていない両親をもつ子どもも通っていました。

週1回は文字を勉強する時間がありましたが、金曜日はToy Dayといっておもちゃを持って行っていい日でした。メリハリがある教育だなと感じました。

先生

私が好きだなと思ったところがいくつかあって、まずは、子どもたちをエンカレッジするのか先生の役割というところ。あとは、嫌いなものは食べなくてよくって、子供たちが選んでいいというところです。

さらに、子供が泣いたり寂しかったりすると、日本の保育園だと先生にもよると思うんですけど、「もうお姉ちゃんなんだから泣くのやめなさい」とかって言われるの見たりしていたんですけれども、フィンランドの園では、寂しい時とか悲しい時はハグするのがルールだそう。だから、すごく温かくて良かったです。子供がすぐ現地の園に慣れることができたポイントの1つだったと思います。

また、日本と違うところとして、先生はみなさん修士課程を持っている方でした。連絡帳みたいなアプリがあったんですけれども、「今週は、こういった論文の理論に基づいてこういう遊びから学ぶことをやります」みたいな長い文章のリンクが送られてきたりしました。そういうのは日本には無くて、素晴らしいなと思いました。でもその先生は、25歳にして保育園長にポジションに移ってしまいました。これはすごいなとも思いつつ、寂しいなとも思いました。

公園

フィンランドの公園 いつまででもいられる楽しい遊具がたくさん

写真は、現地の公園の様子ですが、保育園もこんな遊び場がありました。私たちがいた時は、寒い時は気温0°cくらい。ちょっと雪が降ってる場所だったんですけれども、子供は外で遊ぶことがすごく大事だからっていう考え方で外時間が長かったです。勉強を教えるよりも、森の中とか 外を駆け巡ることによって頭の中のシナプスを作ったり、体力を作ったりすることの方が大事っていうふうに考えているようでした。なのでマイナス度でも雨が降っていても、基本的に外で遊んでいました。なので基本的に雨に濡れてもいい、温かい服装をして、園に通っていました。

ヘルシンキ中央駅で見かけた保育園のお散歩集団。

四歳女子の変化

ドイツ人のお友達と一緒に遊んで楽しんでいる

娘は、実際に3ヶ月弱くらい現地の保育園に通いました。行く前は、日本の伊豆の普通の保育園に通っていたので、日本語ばっかり話していました。英語クラスとかをやっても 、日本語の方がいいみたいなところが強かったです。

でも、フィンランドに来てから、フィンランド語は話せないけど英語をちょっとでも話せると、保育園の先生とか英語を話せる友達ができるので便利っていう風に気づいたみたいです。気づいたら「英語は楽しいよね」みたいな感じになっていて、ちょっとびっくりした変化でした。

あとは YouTubeでも英語コンテンツを多く長く見るようになりました。保育園でも、文字や単語を教えてくれる時間があるので、娘はフィンランドで英語で自分の名前が書けるようになりました。

また、前東京に駐在していたドイツ人の友人の女の子とヘルシンキで再会して、複数言語話すことに興味が出てきたり、英語で喧嘩するようなことも出てきました。

一瞬で心奪われたフィンランドプチ移住体験記 ~その4~につづく