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一瞬で心奪われたフィンランドプチ移住体験記 ~その1~

プチ移住したきっかけ

 「fiika」のアプリ開発をしたとき、「北欧の子育てっていいな」というイメージをもちました。また、旅行や出張ではなく、プチ移住して「海外に住めるか」を体験したかった。さらに、4歳の娘を現地の保育園に入れて多様性を感じてほしかったというのもあります。

プチ移住した結果、フィンランドの人にすごくよくしてもらい、いろんな話を聞いたり ディスカッションしたことがあったので、そのような中で聞いたこと感じたことを中心に書いていきたいと思います。

ロシア国境に近い湖水地方に滞在しました。Lake Saimaaはフィンランドで最大、ヨーロッパでも4番目の大きさの湖です。

フィンランド滞在概要

フィンランドの人口は550万人で、だいたい兵庫県と同じくらいの人口です。とてもコンパクトな国になっています。通貨はユーロで、公用語はフィンランド語と スウェーデン語の2つです。(ちなみに、私たちが今回滞在したラッペンランタという街は、ロシア国境にとても近いところだったので、スウェーデン語ではなく、ロシア語、英語とフィンランド語3か国語を話せる人がとても多いところでした。)

国としては、建国100年くらいのとても若い国です。パルプ産業や金属などの産業がメイン。GDPは日本よりも少し多めになっております。

私たちが今回滞在したラッペンランタは、ヘルシンキから、電車でも車でも2時間くらい。ロシア国境からすぐ近くのところです。私たちは9月の頭から11月の半ばまで滞在していましたが、夏の間は国境が開いていて、ロシアナンバーの車を見ました。


北欧の夏は短く、10月末には雪景色が広がりました。

行く前は、国境が近いことがとても危ないんじゃないかと心配したんですが、現地の人いわく、生活に何も変化は無いということでした。電気代は高くなったりインフレしていましたが、基本的に安全な所という認識で生活することができました。

プチ移住して感じたフィンランドの魅力

子育て ~ママでも無理はしない~

粉ミルクをお湯に溶いてる人を、現地ではほとんど見ませんでした。母乳をあげている人もそんなに沢山いる印象がなく、基本的に液体ミルクを使っていました。外出先でも自宅内でも、液体ミルク。私自身は液体ミルクをあまり使っていなかったし、日本では周りでもそんなに使ってなかったと言ったら、「日本って牛いないの」みたいに言われて、「いるに決まってるじゃん」みたいな感じでした。

※日本では、液体ミルクは割高な印象かもしれません。あと温めなきゃいけないみたいな先入観や、実際いつも温めてるのをあげているから子供があんまり飲まないみたいなことがあったりとか。フィンランドでの価格は見てこられなかったのですが、とにかく使ってる人が多いなっていう印象を持ちました。

離乳食も作ったりはしませんし、レトルトを使ってる人もすごく多い。レストランで持ってきてあげていたり、家の中でもあげてる知人がいました。

知人家族が作ってくれたベリーのケーキ。フィンランド人にとって、コーヒーを飲んでゆっくり過ごす時間が大切なんだそう。

印象として、自分が疲れたら無理しないんじゃないかな、と感じました。「いい母親であるためには自分を大切にする必要があって、そのためには自分の時間が必要」みたいなことも言われました。建前的なところもあるかもしれないけど、楽することは悪いことみたいな考え方はしないんだなと感じました。

習い事 ~子どもの趣味~

アイススケートは人気アクティビティだそう。先生はフィンランド語、英語、ロシア語が堪能で楽しく通うことができました。

私は、娘が0歳から2歳くらいまでは東京に住んでおり、知育や、お稽古に行かなきゃいけないと思っているママが、周りにちらほらいるなと感じていました。でも、フィンランドには基本的にそういうものがない、もしくは少なかったです。子供のお稽古は、基本的に子供の趣味というようなスタンスみたいです。うちの子供もアイススケートに2ヶ月くらい通ったり、友達が行っていたバレエについて行かせてもらいましたが、親がやらせたいっていうよりも、子供が行きたいって言うからやっているというお母さんが多いんだな、と感じました。また、未就学時の早期教育っていうのもあまり無さそうでした。

教育 ~無料が当たり前~

教育は無料が当たり前で、公立でもインターナショナルバカロレアだったりするんですよね。そして、英語だけで授業を行って世界中のインターナショナルバカロレアの他の学校とエクスチェンジできるみたいな制度がある学校があったりだとか。公立だけでも結構特徴がある選択肢があるんですよね。なので私立っていうものが多分ほとんどなくって。無料で教育を受けられるのは当たり前だよね、税金払ってるし、みたいなコメントを聞きました。

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