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本当の?スウェーデンを知ることができるおすすめテレビシリーズと映画

スウェーデンといえば、ダイナマイト、テトラパック、三点シートベルトなど(ちょっと古い?)思い浮かべることがいくつかあるかと思いますが、他の北欧の国と区別がついてなかったり、よく知らないとスウェーデンの特色がはっきり思いつかないかなと思います。
でも、このタイトルで、このページを見てくださった方は、きっとスウェーデンに興味がある方のはず!ということで、私がスウェーデンを知るのに良いと思ったテレビシリーズや映画を紹介します。
おすすめを思い出したり増えたりした時は追加していきます。

Bonusfamiljen
 ボーナスファミーリエン

svt(エスヴェーテー)スウェーデン公共放送で制作された今時のスウェーデンの家庭を表現したテレビシリーズ。Netflixで視聴可能で、映画化もされています。
主人公達が、恋愛、離婚、再婚において変化する育児や交友関係、職場での様子を描いています。自分の恋愛を優先させる大人に振り回される子どもたちが不憫だと思うのは、日本人だけでなくスウェーデン人も同じように感じるようです。ですが、こういう人たちはスウェーデンでは一般的だよねというのも最初の感想。離婚率が高く(そもそも結婚ではなく事実婚も多いが)、何歳でも恋愛を楽しんでいるスウェーデン人。実際のスウェーデン人の様子を見ることができて、面白いと思う人もいれば、ちょっとうんざりしてしまう人も…?


Sveriges bästa svensk
 スヴァリエス ベスタ スベンスク

スウェーデンに住む移民が、スウェーデン国籍を取得し、本物のスウェーデン人になるべく奮闘する様子を描いたショートムービー。1部と2部あり、どちらもYoutubeで楽しく観ることが出来ます。
スウェーデン人が思うスウェーデン人はどんな感じなのか、分かりやすくコミカルに描かれています。おそらくUppsalaウプサラで撮影されているのかなと思います。
割と優しいスウェーデン語なので、スウェーデン語初心者にもおすすめの映画です。字幕は英語字幕もあり。私は、最初、字幕なし、2回目は英語字幕あり、3回目はまた字幕なしというように何度か観てみました。


En man som heter Öve
 エン マン ソム ヘーテル オーヴェ

妻を亡くし、周りから腫れ物扱いされている偏屈なおじさんオーヴェ。そんな曲者オーヴェおじさんと近所に引っ越してきた若い家族とがひょんなことから交流が始まり、人の優しさに触れ、徐々に心を開いていくオーヴェ。人には知らない悲しく辛い過去があるのかもしれないと考えさせられるドラマ映画です。HBOで観ることが出来ます。
トムハンクス主演で、ハリウッドリメイクもされていますが、やはりスウェーデンらしさを感じてもらうには、スウェーデン版が絶対おすすめ。よくあるスウェーデンの住宅街、スウェーデンでのマナーや人付き合いの仕方、スウェーデンの日常を感じてもらえる映画です。
オーヴェが近所に住む女性の運転免許証取得のために運転を教えるシーンがあるのですが、スウェーデンでは教習所に通わず、運転免許保有者を乗せて運転の練習をし、試験に臨むのが一般的です。övningskörと書かれた表示を貼っている車をスウェーデンで見かけたら、運転練習中の車です。


Snabba cash
 スナッバ キャッシュ

スウェーデン ストックホルムを舞台とした犯罪系の映画スナッバ キャッシュ。英題はEasy money。Netflixで視聴可能。
元々小説だったものを、スウェーデンのハリウッドでも活躍するファレス ファレスが出演し映画化されたものです。その後、テレビシリーズも公開されました。
ごく普通のお金のない経済学部に通う大学生JWが、上流階級の友人達との交流を維持するためにお金が必要になり、犯罪に加担し始め、重犯罪へと染まっていく様子が描かれています。主役のJoel Kinnamanヨエル キンナーマンは、この映画で若者に大人気となったそうです。
スウェーデンは、安全そうなイメージがあるかもしれませんが、意外と銃犯罪が多く、ギャングやマフィアの抗争に、近年では一般市民が巻き込まれる事件も珍しくなくなってきました。若者が犯罪に手を染めてしまう事件も増え、社会問題となっています。
この小説、映画の内容は、事実に基づいて作られている部分があります。スウェーデンの抱える犯罪問題を知ることができる内容となっています。
この映画から分かることの1つに、犯罪には現金が使用されることが多く、キャッシュレス社会のスウェーデンでは、キャッシュ(現金)を持っているのは、犯罪者かおじいさんおばあさんと、パーソナルナンバーのない外国人というイメージが定着しています。

Sami Blood
 サーミの血

スウェーデンに興味を持っていただいたら、ぜひこの映画を一度は観ていただきたい。平等への意識が高いスウェーデンにも暗い歴史があります。長い間、北極圏を中心とした遊牧民サーミ族を迫害していた過去があります。少数民族のサーミ族。サーミ族でも各地域で異なるサーミ語を話しますが、現在はサーミ語を話せる人はごくわずかだそう。1930年代、スウェーデンはサーミ族への規制を強要し、スウェーデン語教育を押し付け、差別を助長させていきます。長く続くサーミ族の暮らしを守りたいサーミ族の人たち、迫害されている状況から逃げ出しスウェーデン人になりたいと思う少女。どのような歴史背景があったのかよく分かります。失われつつあるサーミの文化、悲しい歴史、スウェーデンのことをよく知るのにも、このような事実を知ることは不可欠な事だと思います。

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